薪ストーブの火事|自作や料理もいいけど暖炉による煙突火災にご注意ください

薪ストーブとは体を使って薪を割り、暖炉に薪をくべて炎をおこす。

そんな風情を楽しむもの。

しかし、

普通に使っているとある日突然煙突から炎が発生する。こんな事故の無いように注意が必要です。

スポンサーリンク

薪ストーブの火災事例

2010年9月25日歌手のUAさん、住宅兼スタジオ全焼 相模原市

25日午前1時50分ごろ、相模原市緑区名倉の歌手、UA(ウーア、本名・長谷川歌織)さん(38)方から出火、木造2階建て住宅兼スタジオ延べ約300平方メートルを全焼した。神奈川県警津久井署によると、UAさんと夫の長谷川大樹さん(28)、子供2人は無事だった。前日にまきストーブを使っていた1階居間付近から出火した可能性が高いという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100925-00000024-mai-soci

現在の薪ストーブは高性能で容量も大きくなっており日本の古い安全基準の範囲内で設置されただけの薪ストーブは火災に繋がる危険性が非常に高い。

特に煙突内火災に発展するようです。

日本暖炉ストーブ協会の推奨

忘れてはいけないメインテナンス!

暖炉及び薪ストーブを使用していると、避けて通れないことがあります。
それは、煙突掃除です。

薪をはじめ燃料を燃やすと煤(スス)が発生します。煙突に煤(スス)が付着して溜まっていくと、煙突の内径が小さくなり煙の排出が悪くなるばかりではなく、私たち暖炉・ストーブのユーザーに致命的な不利益をもたらすことがあります。
それは、煙道内火災です。

煙道内火災が発生すると、それは発生した場所にとどまらず、煙道内を伝っていき、あるいは煙道から外に出てしまいます。そして、その燃えかたは爆発を起こしたかのように燃え上がることもあります。
外に出た炎は屋根に燃え移ることもあり、あるいは隣家にもその影響を与えてしまうこともあります。爆発的に燃え上がった煙道内火災の炎は、ときにはとてつもなく大きな威力を発揮して、煙突のトップ(煙の排出口)をも吹き飛ばしてしまうことがあります。
煙道内火災を起こした煙道は、内部で致命的なダメージを受けていることが多いようです。外部からは何事も無かったように見えることもありますが、ときにはそのまま使用できないほどにダメージを受けています。このような場合、すぐに煙突を取り替える必要があります。
煙道内火災が直接的に建物の延焼につながる場合もありますが、煙道内火災が発生したことに気がつかないまま済んでしまうこともあります。このようなケースが何度か続くと、煙道の周囲にダメージが溜まり、低い条件で火災が発生することになりかねません。

定期的な煙突掃除は、この煙道内火災を未然に防ぐ有効な手段です。
煙突掃除などのメインテナンスは、できれば定期的に行うようにして下さい。
ご自分で出来ない場合は、ご購入になった業者、取付業者、暖炉・ストーブのメーカーなどに連絡してご依頼下さい。

日本暖炉ストーブ協会
一般社団法人 日本暖炉ストーブ協会は、高い技術水準と品質並びに安全性を兼ね備えた暖炉・薪ストーブの普及を図り、豊かで快適な生活文化と住生活の向上に寄与することを目的として活動しています。

メンテナンスとプロ(専門業者)による設置や管理が重要ということです。

自作の薪ストーブをリビングに取り付けるということは少ないでしょうが市販価格が安いからといって普通に住宅施工業者などに設置を依頼するとこういった将来的なメンテナンスに関する危険性を無知の状態で取り付けしてしまうかもしれないということです。

では薪ストーブの煙突内火災の雰囲気を

金属そのものが燃えるのではなく継続使用の結果内部にたまったススに引火してしまう様子の実験動画のようです。

薪ストーブの流通価格と設置料金

安いものでは20万円程度から40万円程度。

ただし、極端に値段が安いところは専門の設置ノウハウを持っていないという場合もあり火事や不慮の事故に対するリスクを考えるのなら薪ストーブに関しては安さよりも専門度合いに対して料金を支払いたいところでしょう。

あと、あたりまえですが集合住宅やマンションではこのような暖炉というのは通常設置不可能です。

2010-09-25 13-37-48.jpg

※煙突内部への雨の侵入もしっかりと対策が出来ている設置例。薪ストーブと取り付け料金のセットで料金を考えるならば単体の価格+住宅施工業者の料金を足してやはり100万円~は覚悟したほうがいいようです。(一般家屋の住宅取付の場合)

暖炉(薪ストーブ)取り付けの様子の施工事例

ちゃんと煙突まで作ってくれるんですね。

専門業者はスゴイです。

温かい英国風な冬のリビング、

そしてそこに佇む家族やペットたち。

そんな光景を思い浮かべます。

火事には十分ご注意ください。