ヘッドフォン用のiTunesイコライザー設定オススメSHURE SRH1440でJAZZの場合

先日、iTunesのイコライザー設定について書いたのですが、自分で見ても何言ってるのかイマイチよくわからないので、今回は具体的に普段良く使うセッティングの一例を書いておこうと思います。

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iTunesイコライザー設定オススメ

けっこうオススメですよ。

 

先にどんな設定かというとこんな感じ。

めちゃ普通でしょ(笑)。

ヘッドフォンの性格がハイ上がりなので低音の40Hzあたりが持ち上がるように32Hzと1オクターブ上の64Hzも少し持ち上げています。

イコライザーの特性上、特定の周波数を持ち上げるとそのオクターブの上下も少なからず音圧が上がったりする影響があるため(後述)、メイン周波数から少し離れた周波数をいじるのが自分の基本です。

ちなみに、

安いヘッドフォンやイヤフォン使う時はこんな感じにしてます。

だいたい異様に安いもの(1000円位の)やハイレゾ対応とかカマして売ってるモノは大事な周波数のところが凹んでるので1KHz中心に持ち上げて低音をやや弱めて音の分離を良くします。

安いものというよりなんかコモッてるなと感じるタイプのものはこういうイコライジングが効果的だったりする。

 

あと、ユニットにもよるけどこのパターンも使うかな。

先日の記事でも書いたのですが、たまに出る音割れが嫌なのでイコライザーは最大で3dbまでしか調整しません。

おそらく調整の合計が30dbか40db超えたあたりで楽曲によっては突然音割れしたりします(うちの機材では)。

アナログイコライザーでも同様です。

ひとつの周波数で上げても6dbが限界です。

iTunesのイコライザーは10オクターブ分あるので平均して3dbまでの調整が安心ですよ。

 

あ、それと

完全にBGM化するときは単純にイコライザーOFF

これでずいぶん耳には楽ちんになったりするものです。

 

豆知識

イコライザー調整する場合のイメージ

例)アナログのイコライザーで1KHzを4db音圧上げたらその1オクターブ下の500Hzと1オクターブ上の2KHzは2db音圧が上がります
さらに1オクターブ下の250Hzとさらに1オクターブ上の4KHzは1db音圧が上がります
イコライザーやアンプのトーンコントロールの仕様(何dbほどカットオフできるかなど)にもよりますが、1箇所のイコライザーレベルをいじると上下1オクターブから2オクターブくらいまではその影響を受けます。

このように1箇所の周波数でイコライジングするとその上下の周波数帯域まで多少なりとも音圧調整の影響が伴います。なので、
1KHzを調整すればバロメーター値に近い1.2KHzなんかもグッと音圧が動きます。64Hzと125Hzを上げると中間の80~90Hzも影響を受けて上がります。
※ただしそこには逆位相の発生などの問題もあるので聴覚上、環境によっては変化を感じない場合もあります。

オーディオおじさん(僕)の日記より

 

なのでiTunesの仕様は表向き公開されてませんが、イコライザーは同様に意識して使うといいですよ。

 

※今回は使用する機材からの影響にフォーカスします。イヤフォンやヘッドフォンを使う場合部屋の影響は受けませんが音は人間の肉体的特性(高音を聞き取りやすい聴覚、低音を聞き取りやすい聴覚)の影響もあるので個人の好みは老若男女で様々です。それについて今回はは触れません。

 

僕の音の好みはというと

基本的に重低音域までしっかり再生できて超高音域が出やすいものが好き。

購入するヘッドフォン、イヤフォン、スピーカーユニットはすべてハイ上がりなものを選んでいます。

基本的に自分のオーディオ環境はあまり高域をいじらなくて良いものが揃ってます

それでも超高域に向けて少し音圧を上げたりはするのですが、1KHzを中心とした上下1オクターブ(下は500Hzあたり上は2KHzあたり)の音圧レベルはデータ公開されてる製品や、実際にeイヤフォンなどの量販店で度々聴き比べして選んだ結果の所有物となっています。

基本的にeイヤフォンさんですべての機材を何度も何度も視聴して選んだ結果、自分はハイ上がりなユニットのものがスキだということを知りました。

ありがたいお店です。

Amazonよりも安かったりするので何度も何個も買わせていただきました。

一番お気に入りのこのヘッドフォンを見つけることも出来ました。

よく聞く音楽

最近はクラシックピアノとかも聞くのでハイ上がりなユニットではかなり物足りないなあと思ったりするシーンも多いですが、基本的にはJAZZかR&Bなどをよく聞くので高域が強いスピーカーユニットやヘッドフォンがマッチします。

ジミー・マクグリフの「Let's Stay Together (Digital Only)」をApple Musicで
アルバム・1972年・7曲

こういうジミー・マクグリフジャックマグダフのオルガンジャズが大好きで作業中はよく聴くんですが、オルガンなんでずっと重低音がなり続けます。

最近のヒップホップやR&Bの40Hz~80Hz前後を多用してで地面を揺らすような重低音とは違って音程を感知できる高い周波数を大量に含んだ重低音を出せるのが電子オルガンです。

ハモンドオルガンにディストーションかけてクリック音をカリカリさせながら重低音がなり続け、オルガンソロパートではカリカリ、コキコキ、キュリキュリした何とも言えないオルガンクリックの音と伸びるディストーションオルガンのサウンドが昇天しそうになるかなりソウルフルなJAZZファンク。

ジョーイ・デフランセスコ & トニー・モナコの「A New Generation - Paesanos On the New B3」をApple Musicで
アルバム・2003年・10曲

これもチョ~かっこいいですよ。

こういう70年代の録音サウンドが好きなので生楽器の録音をよく聞きます。

演奏されている楽器それぞれ分離して聞こえるかどうか?というのはヘッドフォン選びの段階でめちゃくちゃ大事にしています。

当然JAZZなんかは特に各楽器の音がそれぞれ分離して聞こえるヘッドフォンかどうか?が大事です。

ちゃんと高音は高い位置に聞こえて低音は低いほど下に聞こえるユニットかどうか?というのをスピーカーユニット同様イヤフォンやヘッドフォンでも相当吟味して自分好みのものを選んでいます。

まあ、一言で言えば変態ですねw。

 

視聴環境について前置きします。

 

よく使う使用機材や音源

音源: AppleMusic AAC音源44.1KHz

再生ソフト: WindowsパソコンのiTunes

デジタルアナログ変換: LUXMAN DA100

使用ヘッドフォン: SHURE SRH1440

音量:iTunes100% Windows30%~60% DACボリューム:30%

基本的に音楽はすべてiTunesで聞きます。

自宅ではiTunes専用の古いMacBook ProからTEAC 501へ繋ぐパターンなのですが、仕事場ではLUXMANのDA100を愛用しています。

ヘッドフォンはSHUREのSRH1440を愛用しています。

 

 

分かる人からすれば、

 

「コイツ高音好きやな」と思われてしまうヘッドフォンです。

 

外部DACを使うことでスピーカーやヘッドフォンの能率が不足する場合は音量をかなり増幅させることが出来ます

外部DACの内部にあるアナログアンプ部(ヘッドフォンアンプ)はパソコン内部のヘッドフォンアンプよりも強い電源を使ってるので音源を再現する能力は必要以上にある状態です。

しかしながら通常聞いている音量だと外部DACなんかなくてもパソコンのヘッドフォンジャックで十分な音が出ますよ

僕の場合、ヘッドフォンもイヤフォンも能率高いしインピーダンス低いから外部アンプなんて不要だったりします。。

時々爆音で聴くのでそういう時は外部アンプを通す感じです。

 

よく言われている、パソコンのオンボードオーディオジャックだとPC内部のノイズを受けてどうのこうの、、とかあるけど、自分はそういうの聞いたこと無い。

こんだけ能率高い高音質機器を使ってもそういう音は聞いたことないです。

あんなのも販売用のカマシ文句だと思いますよ。

 

パソコン内部の音がヘッドフォンに入るとか、あり得ないです。

それはきっと、音源の出力段階においてなんらかの調整(イコライザーやDSPなど)の影響で音データが崩れてアナログ化されて出てるはず。

 

ではないかと思ってます。(個人の意見です)

 

なので、

よほど下手にPC内部のサウンドプロパティいじらない限り

パソコンのヘッドフォンジャックで十分いい音で聞けますからね。

これが真実です。

愛用のヘッドフォンはSHURE SRH1440 開放型

いいヘッドフォンやイヤフォンを持っていればパソコンの3.5mmジャックでめちゃくちゃいい音で音楽聞けます。

下手に外部DAC使うと低音が強くなりすぎたり、低音がやたら痩せ細ったりとややこしいものです。

 

そんなDACの比較もいろいろやった結果、手頃で好みの音が出るDA100を使っています。

DA200だとスッキリしすぎてパソコンのヘッドフォンジャックと何ら変わらない音に聞こえる。

なので少し中域から低域よりに厚めの音圧が出るセッティングがされてるこの安価なDA100を愛用している次第です。

一応、自分なりに良いものを使いたいと考えて

良いもの使うといい音に感じるという潜在意識を活用した心理的高音質化も活用している次第です(笑)。

 

そしてそのDA-100の個性でもある分厚い中域を出す機器の性格に合わせてハイ上がりのヘッドフォンを選んだ次第です。

これも自分なりに良いモノを探して選んだものです。

SHUREのヘッドフォンやゼンハイザーなどなど予算の範囲で比べまくったけどどの製品もこのSRH1440と比べたら

上位モデルのSRH1840は音がこもってる

と感じます。

 

店頭に並ぶ数百首のイヤフォンやヘッドフォンをiPhone直刺しして

聞き慣れた好きな音楽をかけて比較して比較して選びました。

 

AKGのK872と最後の最後まで迷ってSRH1440にしました。

決め手は価格ですが。。w

あと密閉型で最高にいい音するSONYのMDR-Z7というモデルも見つけたんでこれは自宅で愛用しています。

 

K872はかなり好きな音だけどちょっと高すぎかな。。

 

正直このヘッドフォンは自分の大きな耳にもマッチして音もかなり好みだったけど。。

 

密閉型も開放型も難波周辺のオーディオ屋すべて比較した結果1万円~20万円まで安いものから高価なものまですべて聴き比べしてこれ以上に高音が出るヘッドフォンは無い。

そう思ってメインヘッドフォンをSRH1440にしました。

 

ちなみに、音チェックの際はおもに、こういう音離れの良いクリアサウンドの録音楽曲を使用します。

グレッグ・カルーキスの「GK」をApple Musicで
アルバム・2009年・11曲

グレッグカーカス以外にも

https://itunes.apple.com/jp/album/between-the-sheets/id281708531

フォープレイの録音も楽器音再生の確認にはとてもわかりやすい録音です。

どれも低音出ないユニットだったり超高音が出ないだとダメダメ音に聞こえます。

 

そんな感じでさまざまな楽曲で比較しながら

低音はアンプとイコライザーで調整しよう。

なんて思って買ったこのヘッドフォン(SRH1440)を愛用しています。

 

イヤフォンもSHURE

基本的にSHUREのイヤフォンやヘッドフォンが好きです。

最初にSHURE215を買ったのですが、これはさすがに低域周波数が弱すぎたのと超高域が少々弱めに感じたのでBA型の535も買った感じです。

 

ヘッドフォンもイヤフォンもSHUREの中でも特にハイ上がりでありながら低音用の周波数も盛大に出ているものを選んでます

なので高音強く聞こえますが低音楽器もバッチリ輪郭くっきりで聞こえるわけです

 

iTunesのイコライザーがあればケーブル交換なんて不要

これ言っちゃうとオーディオやる楽しみなくなりますけど、、

正直そう思います。

iTunesのイコライザーがあれば音出しは自由度高すぎるんです。

iPhoneでもPCでもMacでも同様。

MXタイプのケーブル交換可能なヘッドフォンやイヤフォン使ってると

 

ケーブル交換で音が良くなる!

 

なんて広告に洗脳されてしまいますよね。

自分もそうでした。

今までブログには書いてないけど、ケーブルは結構買いましたよ。

でも純正ケーブルが一番バランス取れていい音しますよ。

 

RCAケーブル同様、イヤフォンやヘッドフォン用のケーブルも外品に交換することで音は変わります。

音が変わる理由はケーブル内部の鋼材の材質や抵抗量によるものです。

抵抗の仕組み(素材)次第で高音が細ったり低音が細ったりするんです。

 

そう、ケーブル素材を変更することでイコライザーのように周波数特性をコントロールできるわけです。

 

だからケーブル交換は面白い!

 

となるのは自由ですが、

 

その沼は深いですよ。。

僕も長い時間深い沼に過ごしてますかしたから。

 

 

ケーブル交換によるスピーカーユニットやヘッドフォンのユニットまでの途中で周波数特性を買えるチューニング。

これも深い沼なので気をつけてください。

金額と労力のわりに

iTunesのイコライザーの12dbコントロール可能な調整幅の10分の1も変化を感じ取れませんから。

 

イコライザーを使うと沼から出られます。

 

でも、

 

ピュアオーディオに目覚めると

 

音源を出来るだけ新鮮(フレッシュ)状態でスピーカーまで届けたい

 

なんて思ってしまって

上流の音源をハイレゾにしてDSDや192KHzで送り出して、

DACもプリ部とデジタル部を切り離して電気的影響を排除して

その音源をRCAケーブルなんかで劣化させずにキャノンケーブル(XLR)でアンプまで繋ぎ

アンプのプリ部は最高級レベルのボリューム(無段階ではなく多段接点式)を使い

上質なトランスと配線により構成されたアンプで音量増幅

 

そして、銀や銅、あるいはネジリ線や工業用配線など音への影響に配慮したスピーカーケーブルでお気に入りのスピーカーに繋ぐ

 

そんだけやってもスピーカーユニットの出力特性がアホな仕様だとろくな音出ないからね。

 

そんだけやっても

途中のケーブルとかアンプとかの内部構成が組み合わされて作れる音は

iTunesのイコライザー目盛り一つ分も無いからね。

 

イヤフォンやヘッドフォンも全く同じですよ。

 

そういうもんです。

 

でも

イコライザー使わずに素材や機材だけで自分好みのパーフェクトサウンドを目指すなら沼は目の前にありますよ。

 

そしてその沼は思っていた以上に深く楽しい。

 

好みの音を探す際にイコライザーは大活躍します。

 

iTunesのイコライザー然り、昭和に大活躍したアナログイコライザーなんかだと1/3オクターブごとの左右24段とかあるので徹底的に好みの音を探せます

好みの音を探すだけでなく、その部屋、その視聴環境に合わせることも出来ます。

 

つまり、イヤフォンやヘッドフォンの特性に合わせて自分の好みに不足する周波数を増強したり

イヤフォンやヘッドフォンの特性に合わせて自分好みの音になるよう低音減らしたり高音減らしたりできるわけです。

 

イコライザーやトーンコントロールは使わないと損です。

使えば自分好みの音を見つけられます。

 

自分好みの音が見つかってくれば、良いヘッドフォンや良いイヤフォンを買えばいい。

音源にイコライザー使わずスマホやiPhone直刺しでイヤフォン探せばいい。

 

イコライザー使って見つけた自分の好みの音の雰囲気。

それに近いイヤフォンやヘッドフォン見つけた感動は今でも忘れられない。

 

沼は深いけど

面白いですよ、オーディオ沼。

 

ということで

 

まとまり悪いですが、

僕の作業場での気軽なヘッドフォンのイコライザーはこんな感じです。

 

自宅ではイコライザーなし、全てアナログケーブルや家財配置、電源タップなどとアンプ等機材のみでイコライジングしている変態の日記でした。