LUXMAN DA-100とDA-200を比較PCオーディオに欠かせないUSB DAC選びと私のオーディオシステム

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年末にDAC(デジタルtoアナログコンバーター)を買いました。

以前からずっと欲しかったLUXMAN DA-100です。

今まではメインシステムでTEACのUD-501を愛用していましたが、プリメインアンプがLUXMAN L-590AXなので上流もLUXMANに揃えたいなと思ったのが購入のきっかけです。

あと、同時に知人もLUXMAN DA-200を購入したので音を比較してみました。

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LUXMAN DA-100の音質傾向

DAC変えてここまで音が変わるんだなというのが今回の初体験。

今までのTEAC UD-501はかなり優秀なモデルでクセのないフラットでキレイな音を再生するDACでした。左右チャンネルの干渉を防ぐデュアルモノーラル構成とした上で各チャンネルにはBurrBrown PCM1795、MUSES8920といったオーディオ専用設計のパーツを採用価格のわりにハイクオリティな内部仕様。出力はXLRバランス出力とRCAを備える。

一方、今回のLUXMAN DA-100はD/Aコンバーターの要ともいえるDACチップには演算誤差を軽減する32bitプロセッシングと高品位なバッファーアンプを内蔵したバーブラウン製最新チップPCM5102を採用。

DACでも各社の音への哲学がわかる

今回、DACを入れ替えてわかったのが各オーディオメーカーでの音への哲学があって、微妙に音質がメーカーによって違うということ。

TEACはとにかく正確な音を出す印象。音源データをそのまま正確にアナログ化して出力という印象。他メーカーではアキュフェーズやヤマハのプレイヤーなんかの音質に似た印象。あと中華DACなんかも似た印象。

LUXMANは音源データを正確に抽出しアナログ化するのはもちろんだけど、その先のアナログ段で自社の目指す音への哲学が多少なりとも盛り込まれてる印象。

ラックストーンと昔から言われる音の雰囲気が今のデジタル時代でも残ってる。

600Hz~2Khzあたり、特に1Khzあたりの中低音から中高域までが妙に聞こえやすくなり少し霧に包まれたような感じで女性ボーカルが艷やかになったり、伴奏のアナログ楽器の音が熱を持ったように活き活き聞こえる感じ。

DAC変えただけでほんのすこしこの帯域がふくよかになった。

ヘッドフォン端子もLUXMANの音そのもの

DA-100はUSB DACとしてRCA出力を1系統持ってるがフロントにはヘッドフォンジャックもある。ヘッドフォンアンプも少し色付けがされていて、プリメインアンプL-590AXのヘッドフォンアンプ経由の音と酷似している。

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TEAC UD-501経由でのL-590AXと親しい音が出る。

TEAC UD-501へ繋いだ時の音とは全く違う艷やかな音質はどこか古めかしさすら感じる。

ヘッドフォンはSHURE SRH1440(開放型)およびSONY MDR-Z7(密閉型)を使用してるのですが、高音が強くホーンスピーカー的な音が特徴のSRH1440でも70mmドライバーでウルトラワイドレンジながらも密閉型とは思えない開放的かつクリアな音が特徴のMDR-Z7でも同じくLUXMAN独特の音の変化を感じ取れた。個人的にはMDR-Z7とDA-100の組み合わせが気に入った。SRH1440は低域が強く感じやすいデジタルアンプTEAC AX-501(プリメインアンプ)との相性が良くて愛用していたが、今回のDAC入れ替えで登場機会は減るだろう。

DA-200の音質とくらべてきた

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同じ年末のタイミングで知人宅にDA-200が到着していた。

ここは私がアドバイスしてJBL4311とLUXMAN 507という古い音響システムで

楽しめる部屋。トランジスタながらも真空管アンプ時代の音に似た温かいサウンドが魅力の507とリファインされた往年のJBL4311の相性がよく軽くふくよかな低音と飛び出すようなまるでホーンスピーカーのような高音が香ばしい音響ルーム。

DACをDA-200にすることで以前の中華DACよりもふくよかな低音が出るようになりつつも締まりのある低域特性となり低音成分をふんだんに含むベースやバスドラの音階やヒット音が明瞭に聞こえるようになった。もちろん女性ボーカルなどの中音域の帯域が以前にも増して艷やかになり、やや前へ出すぎかな?と感じるほどバックグラウンドの伴奏(ミュートギターやバッキングピアノなど)がくっきり浮き上がるようになった。

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DA-200はDAC周辺回路およびアナログ出力アンプには高級SACDプレーヤーD-05と同等の規模と音質を誇る回路を搭載。DACチップには音質に定評のあるバーブラウン製PCM1792Aを採用し、厚みと高解像度を共存させた、ハイグレードな音質を実現。

それゆえ透明感という点では一聴してすぐにDA-100とは一線を隠すクリアさを感じる。

このクリアな再生特性が古いラックスのトランジスタアンプ507と好相性なようで乾いた音が特徴のJBLレガシーなスピーカーから軽やかながらも艷やかな出音特性になる。

結果、かなりロマンチックでスモーキーな雰囲気の音響になった。

クリス・ボッティの各アルバムでは録音時のリバーブ(エコー)が膨らみ気味で再生されるため時折風呂場で音楽かけてるような雰囲気にすらなる。これはこれで面白い。

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ヘッドフォンアンプも上質な回路で構成されてるのでDA-100よりもクリアで明瞭なサウンド傾向にある。

JBLのレガシースピーカーユニットと好相性

DA-200は素晴らしい音質だと思う。しかし個人的にはもっと丸みのあるDA-100の音が好きだ。

主に聞く音楽ジャンルは生楽器を演奏し程度良く録音されたもの。つまりほとんどがJAZZになる。これはあくまでも好みだけど、アナログ出力段で丸みを感じやすい特性のほうが自分の好みの軽いくっきりした音が出る古いJBLユニットなんかと相性がいいと感じる。

軽く乾きながらもくっきり音離れする中音、軽くくっきりした低域再生、飛び出すようなキンキンの高音を特徴とするJBLの古い様々なユニットと多少丸みを持った音にしながらもクリアで音離れの良いDA-100はかなりのマッチング度合いではないかと感じている。

久しぶりに真空管アンプに繋いでみた

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DA-100と自宅のスピーカーシステム(JBLD123 FOSTEX FT600ホーン)の中継にL590AXから出力段に真空管300Bを持つソフトンModel8へ変えてみた。

真空管独特というか300Bならではの300Hzあたりから2Khzあたりまでが盛り上がるような音質でトランジスタアンプと比較すると超低音、超高域をすっきり無くした感じのナローバンド。

この再生特性における能率100db級の高能率レガシーなJBLユニット&ホーンスピーカーは本当に相性が良い。

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iTunesの44.1Khz音源は下手な現代スピーカーで聞くと少しカサカサしたような音に聞こえがちだが、能率100dbスピーカーにつややかなアナログ変換を加えた音源データを送り込む。

そこから真空管アンプにより独特の音の膨らみを持たせることでPCオーディオもアナログレコードのような音質に変化する。

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愛用のJBLD123ユニット(エンクロージャーはJBL4312Bmk2を使用)

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こちらのツイーターとスコーカー(LE5-2)は現在は使っていない。

D123は98dbという能率を持つフルレンジユニット。

普段は純A級プリメインアンプLUXMAN L-590AXを接続しているがこれとの相性もすこぶる良い。4311系同様にフルレンジでD123を発音させ、ホーンによる高温域を加えた再生にしている。JBL N2400ネットワークにより2400Hzでクロスさせ高域は逆位相にすることで飛び出す中高域と自然な高域の減衰を達成している。

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同時に低域ではサブウーファー ヤマハNS-SW300を逆位相で80Hzあたりでクロス。下限20Hzまで再生する極太バスレフダクトとD123の相性は非常に良く、サブウーファー追加時にありがちなボンつきやボオーボー出る曇りがちで耳に痛く壁に当たるような重低音の雰囲気は一切ない。サブウーファーはメインユニットの音の正確にかなり左右されるようでこの組み合わせに到達するまでスピーカーはかなりの本数を買い足していったもんだ。

部屋が広くないので高能率スピーカーによる軽量なサウンドかつレンジをやや狭めた再生特性にすることで艶やかでくっきりした音が出る環境。

ここにLUXMAN DA-100が加わることで音の厚みが少し加わった。

iTunesでAppleミュージックだけを聴く環境ですが、同じ楽曲をアナログレコードでかけて聴き比べしても遜色ないほど懐かしいサウンドを奏でるお気に入りのシステムです。

 

 

こっちのほうが音量調整できるので高性能。