トーンコントロール使うのは邪道なのか?ピュアオーディオでの使い方を考える

一般的なオーディオ用のアンプには高音と低音の調整ツマミ(トーンコントロール)がついていたりしますよね。

オーディオ機器に興味があるようで無いような頃は

とりあえず高音強めとくか、、とTREBLEを高めたり

なんだか低音弱いなあ、、、、とBASSをブーストしたり

なんとなく好みの音に近づけたいと思っていじってるのではないでしょうか?

トーンコントロールには賛否両論あるようで

原音忠実再生を好むピュア音源マニアの間では

トーンコントロールなんて使うやつは邪道

なんていう方もいらっしゃいます。

しかし一方では音楽鑑賞において聴く人の視聴環境が千差万別なんだから好みの音で再生するためにはトーンコントロールは有効に使うべきもの

という意見も非常に多いです。

ここからは私見になりますが、個人的にもトーンコントロールは有効に使うべきだと思っております。

しかし、トーンコントロールやグラフィックイコライザーによって自分の好みの音の出し方を極め、音源からくる電流を余計な増幅回路通さずにピュアに再生したいところまで行くと、やはりトーンコントロールは最終的には不要という境地に立つことになるようにも思います。

邪道と言ってしまう意見も理解できるような気がします。

ではでは、自分自身でいろんなパーツを組み合わせていく中で調べたことや覚えたことを備忘録的に残しておきます。

まず、

音楽鑑賞において必要なツールは

  • 音源(iTunesやCD、レコード、カセットなど)
  • 再生機(CDプレイヤー、USBDAC、レコードプレイヤーなど)
  • アンプ(音源の微小な電流を増幅する装置)
  • 視聴する場所
  • 自分の耳

大雑把に見てこれらのものが必要になります。

そしてこれらを元に

音楽再生で音色の聞こえ方に影響が出るものランキング

1位 スピーカーの性能

2位 視聴環境(部屋やセッティング)

3位 音源そのもの

4位 プレイヤー(DACやレコード、CDプレイヤーなど)

5位 その他(ケーブルとか電源とか)

こういう順序で聞こえる音の質感は変わるものと思います。

 

この順序付けはやや難しいのですが、一般的な家庭環境で音楽視聴することを前提とすればほぼこの影響力の順位ではないかと考えています。

最も音の聞こえ方に影響が出るのはスピーカー

音質の評価において機器を変えるだけで最も出音の変化を感じ取れるのがスピーカーです。

スピーカーは以下の部品によって構成される単純な機器です。

  • スピーカーユニット(丸い振動板のところのことです)
  • エンクロージャー(スピーカーの筐体そのものになる箱です)
  • ネットワーク(高音と低音の周波数を分けてユニットごとに振り分ける回路)

ザクっと切り分けるとこうなります。(一般的な2ウェイ以上のスピーカーの場合)

振動板1個で低音から高音まで出すものを1ウェイスピーカーとかフルレンジスピーカーといいます。

振動板2個で大きいユニットで低音を鳴らして小さいユニットで高音を鳴らすものを2ウェイスピーカーと言います。

同様に大きいユニットで低音を鳴らして中サイズのユニットで中高音を慣らし、小さいユニットで高音を鳴らして3ウェイや4ウェイなんていうユニットの組み合わせが施されたスピーカーもあります。

 トーンコントロールを考える際に重要なスピーカーユニットの性能

スピーカーユニットはアンプから送られる電流を受けて振動板を揺らして空気を振動させるものです。その振動板が揺らした空気が自分の耳に届くことで人は「音」を認識します。

スピーカーユニットはいろんな種類がありますが振動板で空気を揺らすことを目的に作られていますのでその目的はアナログ時代からデジタル時代の現代まで一貫して変わりません。

ユニットによっては低音域(300Hz以下)の再生が強いもの、中音域の再生が強いもの(800Hz~2KHz)、高音域の再生が強いもの(4KHz以上)など多種多様にあります。

トーンコントロールを使う場合、このようなスピーカーのユニットの特性を周波数特性チェック機器により音の聞こえる状態を視覚化し同時に実際に耳に聞こえる音で判断することでベストな音に近づけることが容易になります。

市販のスピーカー、自分のスピーカーがどういう特徴を持ってるか知る方法があります。

周波数特性を計測する方法

iPhone、iPad用のアプリでe-scope 3-in-1というものがあります。

このアプリを使えば簡易的ですがスピーカーを含む自身のオーディオ環境での音の響きを周波数特性とともに確認することが出来ます。

e-scope 3-in-1は、オシロスコープ、FFTアナライザ(スペアナ)、信号発生器、の3つの機能をひとつにまとめたアプリです。
理科の教材や、趣味のオーディオ等、幅広く活用が可能です。

e-scope 3-in-1

e-scope 3-in-1

  • e-skett Corp.
  • ミュージック
  • ¥240

本格的なオシロスコープは数十万円以上するのでこういう簡易アプリを使えばiPhoneのマイク性能に依存するところはありますが実際の周波数特性を目で見て確認できるようになります。

一般家屋の音響特性を目で見ると

300Hz周辺が異様に盛り上がってるようなグラフが出ます。

自分はいろんな部屋や車などで様々な音楽をかけてこのアプリを使いましたがどこで使っても300Hzあたりが膨らみやすいです。

現代の一般家屋と現在市販されてる多くのスピーカーで同じような傾向があります。

これは現在市販されてるスピーカーが100万円超の高級品でも1万円程度の普及品でも同じ低能率スピーカーばかりだから起こる現象ではないかと思っています。

スピーカーの能率とは

スピーカーの性能を表す表記で最大入力○○W(ワット)、インピーダンス○Ω(4Ω6Ω8Ωが一般的)に加えて能率○○db といったものがあります。

スピーカーの能率とは、昔は「出力音圧レベル」と呼ばれていましたが、1ワットの入力信号で、1メートルの距離で得られる音圧のことを言い、単位はデシベル(dB)です。簡単言えば、能率の高いスピーカーほど、出力の小さいアンプでも大音量が出せるということです。

よくあるスペックは現行機種なら84db~90db程度です。

70年代~80年代のピュアオーディオブームを知る方々からすれば現行のスピーカーは高級機も含めほとんどが低能率スピーカーと言えるレベルにあります。

当時は能率100dbを超えるスピーカーがざらにありましたが現在では中古品を探して手に入れるしか無い状態です。

100db級の高能率スピーカーはアンプ側にホワイトノイズ(サー音)やハムノイズ(ブーン音)がある場合、音量ボリュームをそんなに挙げなくてもサーーーッとかブゥーーーンとか聞こえやすいです。なのでアンプなどの性能変化を耳で敏感に感じ取ることが出来ます。

しかし低能率な90db以下のスピーカーの場合、相当ボリューム上げないとアンプの特徴的なノイズなどは聞こえません。聞こえた時点でアンプの最大出力目一杯くらいなので非常に危険な状態だったりもします。

能率が高いスピーカーに共通すること

それは1KHzを中心として中低域~中高域の音が非常に聞こえやすいということです。

この帯域が聞こえやすくなると人間の声(ボーカル)や楽器の響き(録音時の空間での反響音)、録音時に加えられたエフェクト(リバーブやディレイなど)がめちゃくちゃ聞こえやすくなります。

また出力の小さなアンプでも余裕のスピーカー駆動となりますので真空管アンプや純A級アナログアンプと接続することで楽器の響きや声の温かみを強調した音楽再生が可能になるなど独特の再生音環境を作りやすくなります。

よく真空管アンプは暖かみがある音がするなどといいますが、基本的に高能率スピーカーに接続した時くらいしか感じれないもので、低能率な現代スピーカーに接続してもただただ超低域と超高音域のダンピングファクター(駆動力)が不足しまくってる音にしか聞こえません。低音と高音が弱くなるため中音域が若干聞こえやすいのかあたたかみがあるなどという表現に繋がりやすいようです。

 

答えは未だ見つかりませんが個人的にはトーンコントロールやイコライザーは使います。

トーンコントロールは便利

オーディオで良い音、好みの音を追求していくと答えはなかなか見つからない沼にハマってしまいがちです。

自分もいろいろ調べては試し、トライアンドエラーの繰り返しです。

トーンコントロールは好みの音を出すためには最も手軽で便利な機能だと思ってます。

ただ、願望としては

音源と電源とケーブルとアンプとスピーカー

それらの組み合わせだけで好みの音が出せたら嬉しいだろうなあと思います。

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