JBL4312M2レビュー♪ミニコンポSC-PMX9Sのスピーカー交換とサブウーファー追加

2015-03-10 23-26-27パナソニックのミニコンポSC-PMX9Sと外品スピーカーJBL4312M(BK)

今日は独り言のように単独口コミを書き残しておきます。

泥沼への一歩を踏み出したようで。。

ミンコンポでスピーカー交換とか邪道なのかもしれないけど、好みの見た目とか好みの音質とかに向けてスピーカー交換はありかなと。

SC-PMX9Sの純正スピーカーは超高音質タイプ

そもそもこのミニコンポの場合、スピーカーは独自開発(パナソニックはユニットも作るメーカーなので)らしく徳島県産の孟宗竹を使ったウーファー、2ウェイでありながらハイレゾ再生のために100Khzまで再生可能なスーパツイーターまで装備して配置も美しく揃えられている。そして外装はピアノブラックの美しい塗装、底面にはウレタン製で接地面積を抑えたこれまた音質向上を目指した脚がついている。背面は端子はバナナプラグにも対応できる端子と出口まで綺麗にまとまったバスレフポート。

どこから見ても美しくキッチリした作りがいかにも高音質なんだろうなと想像できる。

本体アンプと合わせて3Ωでの接続で限定しているあたり、このミニコンポセットについてはスピーカー交換は絶対に無い!というのがメーカーの主張なのかもしれない。

しかーし!

音の好みは人それぞれ

SC-PMX9Sの出す音質は多くのジャンルの音楽でかなりいい音を出す。

新開発のLinks.DというDACによりデジタル音源を他にはないくらい綺麗に音に変えている。実際にハイレゾ音源だけではなくCDやiTUnesの音源もハイレゾと比較しても違いがわからないくらいアップコンバートされているはず。めちゃくちゃ澄んだ音が黒くて美しいスピーカーから出てくる。

でも、個人的にはこの澄み切った超高音、高音域と小さい割にけっこう出てくる低音。

幅広いレンジで音を再現するスピーカーとアンプDACの組み合わせで十分満足できる。

はずだった。。

中音域にわずかな不満を感じた結果スピーカー交換

純正スピーカーは45Hz~90Khzの再生で3Ω 能率82db/m

数値を見てもよくわからないけど、高音と低音がよく出てるのに古いJAZZとかボーカルメインの曲で声の低い部分が聞いてて若干厚を感じない。

もともと自分の耳が昔のカセットテープ時代からMD時代くらいで出来上がってしまってるのでハイレゾ音質まで対応できない耳のようで普通にテレビとかカーステの純正スピーカーの音が好きだったりと中低音くらいの音圧があるスピーカーが好きみたい。

SC-PMX9のスピーカーは音域が広いから中音域が抜けるのか、アンプ部分とのチューニングでそうなってるのかは知らないけど単純に中音域がしっかりしてるスピーカーに交換すれば解決する悩みなので交換することにした。

中音域を分厚く出しやすいのは車の純正スピーカーみたいなワンウェイフルレンジとかがいちばんよさげ。

すでにハイレゾ再生なんてのは頭になく、フルレンジスピーカーをAmazonやら楽天やらで物色。だけど見た目が好きじゃない。1ウェイは見た目いいのもあるけど箱(エンクロージャー)が小さすぎるのと10センチユニットが主流。

せめて純正スピーカーと同等のウーファーついてるスピーカーで手頃なのがないものかと探し探してみつけたのがこれ。

JBL4312M Ⅱ(BK)

2015-03-10 23-27-16これ、見た目は3ウェイっぽいけど中身は2ウェイ。13.3センチウーファーなのでSC-PMX9Sのウーファー(14センチ)とくらべても同等。箱の高さがやや高く奥行きが小さくなるけどエンクロージャーのサイズは同等。クロスオーバー周波数は7kHz / 12kHzなので低音からけっこうな高音域まで13.3センチのユニットでまかなってる。これはもうフルレンジスピーカー並に音像定位しやすいんじゃないかなと思って見た目もあいまって交換スピーカーに決定。

しかしながら4312M2のスペックは

55Hz~40KHzと再生レンジは比較すると狭くなる。

狭くなるといっても高音域はすでに自分の耳には聞こえてこない音域なのでどうでもいい。問題は低音部分が10Hzも下がでなくなること。このあたりの数値だけ見るとデチューンした感じ。

実際にSC-PMX9Sとつなげて音を鳴らすと予想通り、純正スピーカーでは聞こえにくかった古い録音のJAZZなんかのボーカルにけっこう強い輪郭が出る。ボッサやリズム系の音楽なんかでよくあるかすかに入るギターのバッキング音なんかに芯ができてよりリズミカルに再生できてる。

出力音圧レベルは90dB(2.83V/1m)と能率を比較するとめちゃいい。6ΩなんてSC-PMXの最大出力120W(60W+60W)が30W+30Wになるはず?だけどボリュームもほぼ同等で同じくらいの音圧で音が届く。

しかしながら低音はめっきりなくなってしまった。

これは先代の4312Mがモニタースピーカーという性格があるようでサブウーファーとセットで使うべきスピーカーという位置づけでこのM2はその2代目だから仕方ない。

本格的なアンプやプリメインアンプを使えば4312M2でもそこそこの低音は出そうだけど80Hz以下がかなり細い(というかボリュームどんだけ上げても出ない時がある)ので超低音のベースが入る曲やクラシックで交響曲なんかの広がるような跳ねるような低音はまったくもって再生不能。そういうものなので低音についてはサブウーファーはヤマハのNS-SW300を追加した。

JBL4312M2は中高音重視でとても強い音が出るスピーカー

低音は出ないといっても全く出ないわけではないのでBGMで小音量で音楽かけ流すかんじだとコンポのアンプ出力とのマッチングはいい。2メートル以内で小音量で聞く分には低音不足も関係ないかも。4~5メートル離れて音量上げると室内環境の影響もあるかもしれないけどかなり重低音になる。SC-PMX9Sだとボリュームを25以上にするとなかなか強烈な重低音も出せる。同時に中高音が厚みを増す。自分はリスポジションが4~5メートルなのでサブウーファーなしでもいいと思った。

古いJAZZの男性ボーカル、ポップスなどの女性ボーカルの声がしっかりと輪郭もって聞こえやすくなった。その基礎になる低音はしっかり出てるはず。ただアンプ性能がミニコンポなので中高音が目立つ組み合わせになったみたい。

純正スピーカーと聴き比べしても高音域はハイレゾ対応いけてる感じ。それくらい4312m2は高音が強いスピーカーで中低音がミニコンポのスピーカーよりしっかりと聞こえやすい。

中低音はしっかりしてるけどクラシックの交響曲なんかでストリングスが多重に鳴るシーンでは音が混ざり合って聞こえやすい。それぞれの音が離れて聞こえるほうがいいならコンポの純正のほうがクリアで聞き取りやすいという感じ。

フルレンジワンウェイスピーカーに似たような感じで高音、超高音がかなり出てくる。

それがJBL4312M2というスピーカーの音質かなと思う。

10万円クラスのアンプに接続したら低音の音圧ももっとでそうだけど。。

サブウーファー追加で問題なくレベルアップ

純正スピーカーがオールマイティに卒なく音を出すのに対して4312は低音をある程度割り切って中低音から超高温までガッツリ音圧出してくれる。

ならばとサブウーファーを追加。

2本だけで鳴らそうと思ったけど4メートル離れて小音量だとさすがに音圧が不足するので結局サブウーファーを追加した。

サブウーファーの位相の正逆でいろいろ変わるけど、ミニコンポのアンプが持つ能力特性と部屋の環境に合わせてほんのちょっとだけ超低音域から70Khzくらいを補強してあげた。

すると見事に大型スピーカー並の音圧で低音から高音までしっかり再現。

とりあえずSC-PMX9Sの出力&JBL4312M2(BK)とサブウーファー合わせるなら位相は(正)にして超重低音を出すより輪郭のしっかりとした重低音でカバーするほうがマッチする。(好みだけど)

ちなみにサブウーファーNS-SW300は20Hz~160Hz再生可能なので世の中のほとんどの楽曲の低音は再生できるはず。めちゃデカイけど、、。

細かいこというとキリがないけど、ウーファー付け足すと4312M2の中高音がよりいっそう音圧でるため重低音でも左右の音がひっぱられるシーンが増える。

ウーファー左右でつけるといいんだけど。。

それなら最初っから30センチウーファーの4312Eにしとくべきか。。

でもサイズの問題で小さいのにいい音する4312M2がいいし。。

と実際に音を出すといろいろ願望やら満足したような気持ちやら出てくる。

所詮、オーディオの世界はハマると泥沼化していくだけなのでほどほどにしなくては、、。

SC-PMX9Sがいい音するんでより高望みしてしまった結果サブウーファーという余計な場所取りアイテムが加わってしまった。

純正スピーカーで十分すぎるくらいだったのに。。

これを越えようとすると20センチクラスのウーファーでどでかくて分厚いアンプ置くしかないかな。

などとすでに沼へ足を突っ込んでしまったような気がする。

絶対条件として置き場所の自由度がなく、弱いアンプでも中低音かた高音までの音圧が欲しい。そして見た目もスタジオっぽいのが好きという人にはJBL4312M2(BK)はオススメなスピーカーですね。

スピーカー出力しかないミニコンポに最適なサブウーファー

SC-PMX9Sは出力端子がスピーカー端子以外にない。

RCAもプリアウトも出力端子は何もない。

なのでスピーカースルーで接続できてローパスフィルターついたサブウーファーなら簡単に設置できる。

20Hzという超重低音を再生できる機種では一番コンパクトかつパワフルなアンプを内蔵してる。ピュアオーディオ用途で人気のサブウーファーだけど映画モードと音楽モードの切り替えスイッチもついてるので用途は自由度が高いステキなサブウーファー。位相の正逆切り替えスイッチもついてるのでブックシェルフスピーカーなら大小関係なく相性は抜群です。