FE126Enでバックロードホーンスピーカー自作エンクロージャーはBW-1200SP

しばらくぎっくり腰の再発で寝込んでおりましたw

1ヶ月半くらい寝込んでたのでいろいろ読書したりオーディオ聴いたりして過ごしておりましたところ、普段聴いてる8センチユニットや10センチユニットとは一味ちがう音も聴きたいなあ、、とまたよからぬ妄想ばかりしておりました。

そこで目をつけたのが

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12センチフルレンジユニットのFOSTEX FE126En

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とりあえず12センチユニットは初めてなのでエンクロージャーはダブルバスレフあたりでよりローエンドを欲張るようなことも考えたのですが、そもそもこのFE126Enは10センチユニットのFE108EΣよりもスペック上は低域が伸びない

しかしながらFOSTEXのFF系10センチユニットとは少し違う中域の特徴がある。

中域が聞こえやすそうな特性に見えた。

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FOSTEXの10センチユニットはこの500Hz~1KHzあたりが周波数特性グラフで少し音圧下がり気味に表記されてるものが多いように思う。実際FE108Eジグマなんかは500-1KHzあたりが控えめなんでバックロードホーンにしてもボーカルが引っ込み気味なスッキリしたサウンドになる。

なんて感じで寝込みながら考えておりました。

そして、

FE126Enは高域も小型ユニットらしく超高域10KHz以上まで十分な伸びを示しているのでツイーターは不要。フルレンジユニット1発で十分な美音を聴かせてくれるのではないかと思った。

中域とか高域とかの表現について

あくまでも個人的な表現ですが以下のように定義づけています。

中域=500Hz-1000Hz

と自分の中では定義づけています。

500-1KHzの1オクターブを中域として

その1オクターブ上1KH-2KHzを中高域

その1オクターブ下250-500Hzを中低域

このあたりを総称して中域なんて呼んだりしてます。

あくまでも自分の場合はその帯域をこういうふうに呼んでいます。

さらに加えると

2KHz-4KHzを高域、4KHz-10KHzを超高域

その上は耳に聞こえないゾーンの超高域としてます。

125Hz-250Hzを低域、60Hz-125Hzあたりを超低域

その下は耳に聞こえないゾーンの重低音(超低音)としています。

こういうの、何を基準で決めてるか?といいますと、自分でピアノの鍵盤88鍵を叩いてみて

「あ、これは高音やな、、」

とか

「これは低音と呼ぶべきやろ、、」

みたいな感じで周波数測って先に書いたように呼ぶようにしました。

ピアノの鍵盤で右のほうって高音ですよね。

あれでも1KHz以下が基音だったりするんで高音低音の定義ってよくわからないですが一番高い音が4KHzくらいなんで4KHz前後1オクターブを高音と呼べるように1オクターブくらいずつ適当に区切った感じです。

あくまでも表現なんで。。

中域全般が聞こえやすいスピーカーが好き

こんな感じで周波数の帯域を区切っていろんなスピーカーの音を聴いてるとJBLのD123とかLE5-2とかで中域鳴らしたり大きめウーファーと2400Hzあたりからクロスさせたホーンツイーターとの組み合わせ音がけっこう好きだったりします。なのでFOSTEXの小型ユニットの音はそれらと結構似た周波数帯域が盛り上がるので好きだったりします。FOSTEXの軽い振動板ユニット(FF系)とJBLの古いスピーカーの音は似てるなあと個人的に感じております。

そして、

200Hzあたりから4KHzあたりの周波数、つまり自分のいうところの中域(中低域、中高域を含む)がドーン!と前に出る感じのスピーカーを1台用意したいなと思った次第です。

そこで目をつけたのが手頃に手に入るFOSTEXのFE126Enなのです。

そして

中域が聞こえやすい=バックロードホーン

なので

エンクロージャーはバックロードホーンに決定

音道2メートルとかのものはFE108-Solで体験済みなのでオーディオ初心者としてはもう少し音道が短いものも経験してみたい。

90センチ程度の小型はP1000BHで経験済みなのでもう少し長い音道のバックロードホーンがいいなと思っていたところ、吉本キャビネット製のイイモノを発見。

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ダボ付だから組み立てが簡単!!

来ました。

木工ド素人の自分にとって自作エンクロージャーキットはダボ付が標準です。

エンクロージャーのサイズとか

BW-1200SP 仕様

  • 出来上がり寸法
    540H × 294D × 176W mm
  • 材 質
    前板・天板 ( シナ合板 t12mm )、側板 ( MDF t15mm / 木目調塩ビシート貼り )、座板 ( MDF t15mm / 木目調塩ビシート貼り 18mm × 320mm × 210mm )、その他部材 ( MDF t12mm )
  • スピーカー取付穴径
    Φ105(12cm用)
  • 適合ユニット
    12cmフルレンジ(FOSTEX FE126En、FF125WK 他)
  • バックキャビティー
    2.0㍑
  • スロート断面積
    50㎠
  • 開口部面積
    219㎠
  • 音道長
    約1300mm
  • 付属品
    部材 14枚 × 2組 、座板 2枚(取付け用ねじ4個)、ターミナル 2個(取付け用ねじ4個)、接続ケーブル(赤2本・黒2本)、吸音材 4枚

※公式ページより引用

バックキャビティー(空気室)が2リットルで音道130センチなので中低域がしっかりと表現できるんじゃないかな。。なんて勝手に想像した。

制作のほうは以前作ったFE108-Sol用のバックロードホーンエンクロージャーもダボ付だったので小一時間で作り上げれた。

しかも精密に。。

ということで、

この吉本キャビネットのBW-1200SPを入手。

以前から同モデルはあったみたいですが、このSPと書いてる製品がダボ付で新製品だそうです。

制作開始

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ユニットFE126EnとこちらエンクロージャーBW-1200SP

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キットには説明書とターミナル、内部配線ケーブルが同梱されています。

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側板はあらかじめ木目シールが貼ってある

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パーツを全部取り出すと説明書通りの番号がつけられています。

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説明書通りに仮組みしていく

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細かな接合もキッチリカットされたパーツがサクッとはまります。

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仮組みでイメージできたら木工用ボンドで組み上げていきます。

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木工用ボンド扱うのも素人ですが、こんな感じで組み上げます。

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内部の音道などのパーツを組み、最後に側板を接着する前に配線だけいれておきます。

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側板接合からの

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必殺70Kgプレス

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プレスは10kg程度でも十分かと思います。

個人的に疲れやすいので休憩を兼ねてのプレスですw

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ユニットを取り付けて完成。
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組み立ての手順書どおり作れば1本10分程度で組みあがります。

木工用ボンドを使うので乾くまで少し待てばオッケー。

今回は2度めなので簡単に組み上がりました。

片側のみダボ付なので側板は木工用ボンドでペタッと貼れば完成です。

では早く音が聴きたいので

音出しレビューです

ラテン好きなのでこういうしっとりしたのもよく聴くのですが、マスタリングで入力されてるボーカルのリバーブがここまで響くとちょっとやり過ぎかな?とも思えますが、これがバックロードホーンの音でもありFE126Enならではの中域再生能力といった感じでしょうか。

好みの音です。

JAZZもいい感じで鳴りますよ。

でも、日本の歌謡曲とかもっといい感じで聞こえます。

昭和にタイムスリップしたような音に聞こえます。

真空管アンプとも相性が良いバックロードホーンですがこのスピーカーはアンプを選ばない感じです。

いくつかのバックロードホーンがうちにありますが、このBW-1200SpとFE126Enの組み合わせが一番中域の響きと明瞭度が高いです。

響くのに明瞭度が高く感じるということは、かなり超高域も出てるということでしょう。

音のチェックは歌謡曲で

このスピーカーに合うのはこういうのかな。

 

ボーカルが前に立ちやすいのでこういう楽曲を聞くと気分いいです。

一応周波数測定したら30度の視聴角度で10KHzまで余裕で出てる結果でした。

懐かしい歌謡曲をどんどん聞きたく鳴ります。

特徴=重低音は出ません

12センチと10センチだとやはり振動面積の大きさが違うので音の出方というか特徴もかなり違います。8センチがきらびやかな金管楽器の音を出しやすいとすれば、12センチユニットはきらびやかかつ力強い音という感じになります。10センチはその間の雰囲気。

金管楽器だけで評価するのはおかしいのですが、サックスやトランペットの音がより金属的に聴こえるのは実は8センチよりも12センチのこのFE126Enだったりする。

中域だけじゃなく高音もすごくいいです。

しかし100Hz以下の低音に関しては音圧が低いです。

特に40Hz以下は20dbくらい落ちてます。

それゆえ軽い低音と重たい高音

音圧が低いのに低音楽器(ベースやバスドラ)の音がやたらと低音でるスピーカーよりも聴こえる。

なぜ周波数で下がダラ下がりなのに低音楽器がゴリンゴリン聴こえるのか?

重低音が聞こえにくいから中域がより聞こえやすくなって楽器音の輪郭が聞こえやすくなってるようです。

たぶん倍音の効果ですかね、、、。

250Hz~4KHzあたりがカマボコ型で聞こえやすいせいもあって超低音や重低音を基音とする楽器音の構成周波数がバッチリ聞こえてるから低音楽器の音が明瞭かつくっきり聴こえるんだろうなと思います。

なんで、全体的な音質を一言で言うと

軽い低音で重たい高音が出るスピーカー

という感じです。

また我が家にいいスピーカーが一台生まれました。

ワンルームマンションとか薄壁で重低音が隣人迷惑になるんじゃないかって気になる部屋にも最適なスピーカー。重低音帯域の周波数の音圧を減らしつつベースなどの低音楽器の音がクリアに聞こえるスピーカー

サイズ感も小さすぎず大きすぎずちょうどいい

そしてボーカルモノが特に秀逸なサウンド。

 

 

演歌スペシャル

いや、、

歌謡曲スペシャルスピーカー

といった感じでしょうか。。

何聴いても音離れが良くていいスピーカーです。

何にせよ、自作スピーカーに挑戦する初心者にはありがたいキットです。

 

ダボ付エンクロージャー組み立てキット。

いい商品をありがとうございます。