リビングを昭和レトロな雰囲気にしたい
そこから始まった昭和50年代のレトロなオーディオセッティング

70年代録音のレコード、70年代製造のスピーカー、70年代のレコードプレーヤー、70年代発売のラジオチューナーと、70年代オーディオ製品ばかり集めはじめてはや3か月。
70年代スピーカーSONY SS-5050Ⅱをうまく鳴らしたい
その思いで、いろいろ試していたが、結局、システムコンポListen-V1のおすすめ単品機器からアンプを組み合わせてみることにした。

※SONY Listen-V1パンフレットより
SONY TA-3650とTA-4650
ListenV1の組み合わせではTA4650がセットになってるが、翌年発売のTA-3650が出力アップしてスピーカー端子も使い勝手の良いものになり普及版のような存在だった様子。TA-3650 はVFETではないみたい。
この時期の製品なので音の傾向は同じらしい。
TA-1630 TA-2650 TA-3650 TA-4650の音の雰囲気
(全部同じ音の傾向だけど一番パワーあるTA-3650の音が弾けてビンビンに聞こえる)
こんな感じの音です
高音はビンビンで低域をグイグイ押し出す感じです
TA-3650は上位モデルのTA-5650並の出力でダンピングファクターは劣るが、TA4650と同等かそれ以上のものっぽい。
そのTA-3650の程度の良い中古が出たので、これを手に入れた。

TA-3650とTA-4650の関係

TA-3650とTA-4650の関係ですが、結論から申し上げますと、両者は外観や筐体のデザインは共通ですが、中身の技術やコンセプトが全く異なるアンプです。
最大の決定的な違いは、パワーアンプ部の心臓部である「増幅素子(トランジスタ)」の違いにあります。
1. 最大の違い:V-FETの有無
- TA-4650(V-FETアンプ): このアンプの最大の特徴は、ソニーが当時開発した画期的な素子「V-FET(Vertical FET)」を採用している点です。V-FETは真空管に近い特性を持つ半導体素子として知られ、音質の良さから非常に評価が高いモデルです。「V-FETアンプ」というカテゴリ自体が、当時のオーディオマニアにとって一つの憧れであり、TA-4650はその普及モデルとして設計されました。
- TA-3650(バイポーラトランジスタ・アンプ): 一方、TA-3650はV-FETを搭載していません。一般的な「バイポーラトランジスタ」を使用した、当時の標準的かつ信頼性の高い回路構成を採用しています。
2. 性能と性格の違い
- 音質的な個性:
- TA-4650: V-FET特有の、真空管のような滑らかで艶のある音、豊かな中低域が魅力とされています。
- TA-3650: 非常に現代的で引き締まった、力強くクリアなソニーらしい音作りです。実効出力(パワー)に関しては、TA-3650の方が定格出力が高く(55W+55W vs 40W+40W)、よりスピーカーをパワフルに駆動する設計です。
- 出力(パワー):
- TA-3650: 55W+55W(8Ω、20Hz-20kHz)
- TA-4650: 40W+40W(8Ω、20Hz-20kHz)
まとめ
TA-4650は「V-FETという特別な素子を体験するためのアンプ」、TA-3650は「堅実な回路設計で安定したパワーと高音質を両立させた実力派アンプ」という位置づけになります。
(V-FETは当時のオーディオにおける技術的革新の象徴でした)

メンテナンスに関するアドバイス: 中古で入手されたとのことですので、一点だけ注意点があります。V-FETを採用したアンプ(TA-4650など)は、素子そのものの生産が終了しており、万が一故障した際の修理難易度が高いことで有名です。 その点、お手元のTA-3650は一般的なトランジスタ構成であるため、故障時の修理対応が(V-FET機に比べれば)しやすく、末永く愛用できるという大きなメリットがあります。
TA-3650は当時のソニーの技術が詰まった素晴らしいアンプですので、ぜひお手持ちのスピーカーと組み合わせて、その音質を楽しんでみてください。
TA-3650のスペック
SONY TA-3650 主な定格・仕様
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 実効出力 (1kHz) | 60W + 60W (8Ω) |
| 実効出力 (20Hz~20kHz) | 55W + 55W (8Ω) |
| ダイナミックパワー (IHF、8Ω) | 170W |
| 出力帯域特性 (IHF、8Ω) | 5Hz ~ 40kHz |
| 高調波歪率 | 0.1%以下 (実効出力時) / 0.03%以下 (1W出力時) |
| 混変調歪率 | 0.1%以下 (実効出力時) / 0.03%以下 (1W出力時) |
| ダンピングファクター (1kHz、8Ω) | 35以上 |
| Phono最大許容入力 (1kHz) | 210mV |
| トーンコントロール (Bass) | 50Hz ±10dB (ターンオーバー250Hz) / 100Hz ±10dB (ターンオーバー500Hz) |
| トーンコントロール (Treble) | 20kHz ±10dB (ターンオーバー5kHz) / 10kHz ±10dB (ターンオーバー2.5kHz) |
| フィルター | Low: 30Hz以下 (6dB/oct) / High: 10kHz以上 (6dB/oct) |
| ラウドネスコントロール | 50Hz: +10dB / 10kHz: +3dB |
| 消費電力 | 150W |
| 外形寸法 | 幅430 × 高さ170 × 奥行325mm |
| 重量 | 11.1kg |

当時のアンプらしい、非常にしっかりとした物量投入がなされていることがスペック表からもよく分かります。特に11kgを超える重量は、当時の電源部やシャーシの作りの良さを物語っていますね。
ということで末永く愛用できそうなTA-3650を入手。
音出し確認
かんすぴ改(低音強め)スピーカーを繋いだら、驚きの高音ビンビンサウンドが出た
なにこれ?
こんな中高域ビンビンに出るアンプあるんですね。ビビった
スペック表で1kHzの定格出力が大きくなってるので、もしかしたら?と思ったけど、やっぱりそうだった。
1kHz前後Ⅰオクターブで普通に出力アップできるボタンついてるPresenceという機能を使うとボーカルとかギターとかビンビンに前に出てくる。おもろいw

TA-3650 1976年発売のプリメインアンプ
いろんなスイッチがついてて、発売時期は幼少期だった世代の自分には使い方がわからない

トーンコントロールのクロスオーバー周波数を切り替えできる
BASS 250Hz 50Hz
TREBLE 2.5kHz 5kHz
PRESENCE 1kHzが押し出される
全部で5バンドのイコライジングが可能、カッコいい♪

ボリュームノブがアルミ削り出しの無垢材で重みがあり、回し心地がいい
昔買ったLUXMANの50万円のプリメインアンプより気持ちいいかも。。
昔のアンプって贅沢なパーツついてますね。
ファンクションダイヤルも無垢材、ほかのダイヤル類レバー類も全部アルミ無垢材
すごすぎんか昭和50年代。。

リビングのSS-5050Ⅱをつなぐためのアンプなので、ACアウトレット、電源差すとこが必須。
先日のPMA-390SE同様、この電源インレットで電気代の節約をしたいのだが、このTA-3650はSwichedがⅠ個だけ。連動がⅠ個で非連動が2個。。
仕方ないので連動のとこに分岐のコンセント差して、そこにレコードプレーヤーとかBluetoothレシーバーとかチューナーをつなぐことにする。
これでアンプの電源オンオフで全部オンオフ一括できる

フォノイコライザー搭載
MM,MC対応
フォノ入力端子は2箇所、どちらも稼働チェックOK

天板はずして中身をチェック
古いものなので、不具合あればメンテナンスを、、
全くメンテナンスできるスキルは無いのですが(汗)
一応チェック

パワートランジスタが4個、どでかいヒートシンクで装着

リレーが電源オンオフで静かめにカチッと音を立てる。
上品な音のリレーだな。。

自分で触ること無いけど、写真だけ

チェックが終わったのでリビングに設置
ListenV1のチューナーとスピーカーと1グレード下のアンプ
ほぼListenV1仕様

ターンテーブルもPS-2510を繋げればカンペキなのだけど、PS-2510は大きいので、MICROのDD-5というコンパクトなやつをつなげておく

問題発生
フォノ、チューナー、AUX、どれも音源繋いで出音OK
音は出るけど、ボリュームをほんの少し上げただけで、かなり大きな音が出る。
音が大きすぎて、ボリューム8時位置まであげると歪む。
入力が大きすぎて歪む感じの音割れみたいな感じ。
実際に視聴する音量は無音から1mm2mm動かしたくらいのボリューム位置。
実用的ではない状態。
どうしよう。。
AIに聴いてみたら、ボリュームの接点をセンジョしてみろとのことで、やってみることに。
フロントパネルの横のネジはずして、緩めて

パカっと、フロントパネルが前に出る仕組み
バラバラにならないので助かったw

横のネジはL時のとこ緩めて残しておくといいみたい

ボリューム、インプットセレクターなどの基盤

プリアンプ部の基盤
配線が美しい。SONYってスゴイなと思った


ケーブルの接続が丁寧、贅沢な手法
SONYすごいな

フロントパネルをはずす
ダイヤル、ノブをひっぱってはずす

フロントパネルにケーブル固定してるネジ
これ、あとでもとに戻すとき忘れた、

ボリュームの基盤をとめてるネジ2本はずす

これもはずす。
あとで戻すとき、忘れないように

ボリュームの基盤がばっとはずれるけど、完全にはずすにはハンダ外す必要あり

ボリュームとインプットセレクター

パーツクリーナーぶっかけて、綿棒で擦っておいた

ボリュームにパーツクリーナーかけるにはボリュームを外す必要あり

ここのネジはずさないとボリュームとれない

もとに戻すとき、このネジ忘れないように
最後に2本余ってたのでダルかったw

ボリュームのステーがはずれた

ボリュームはずした

ボリュームはALPS 65B-250kΩ特X2
224-729-11 JAPAN

ネジはずしてパーツクリーナーぶっかけてグリグリしまくった

これ以上分解できないので(スキル不足)もとに戻す
もとに戻したら、ボリューム内部でカチャカチャ異音が、、

ステップボリュームの部品がはずれたようで、それが内部に転がって取れない
とりあえず放置しても問題なさそうな場所だったので放置w
もともとクリック感があったボリュームなのに、クリックが無くなってしまった。
しかし音量調整が良くなったので良しとする。

ボリュームをもとにもどるハンダ付け

こっちは外すの大変そうなので綿棒で出来る限り拭いた

このコネクタ、向き忘れたので備忘録
ピンクが外


その他基盤の備忘録

それにしても、ケーブルの接続
単純なハンダ付けではなく、ものすごく手間のかかるぐるぐる巻接続になってるの
マジですげーなと思う。人件費かかりすぎじゃないの?
作りが贅沢すぎる
手間かかってるだけあって、50年経過した今も劣化せず、ちゃんと動作してますよ
当時のSONYの技術者さん、ありがとう。

せっかくなので、無垢材のダイヤルをハイターで漬け込んで
その他諸々シゴイてキレイにしておいた

電源スイッチのランプはここで交換可能

ボリューム異常に音デカい状態、ちょい改善
ちょっとだけマシになった気がする
これくらいボリューム上げれるようになった。
接続する機材で音量違うけど、。
24段階くらいあるステップ接続のボリュームが無段階接続みたいになって微調整ができるようになったのか?
分解清掃の失敗が少しマシな結果につながったw

AUXの音がTUNER、PHONOで聞こえてくるクロストークという症状発生
クロスオーバーで音漏れする症状あり、
AUX以外は他へ漏れることがない。
これは入力音源の電流が大きすぎることが原因のようです。
音量が大きすぎる症状について
これが原因の部分じゃないかな?と思った
ドライバー段は,大入力信号時でもA級動作領域を超えないように定
電流回路が挿入され,ドライバー段のクロスオーバー歪みを抑えていました。
接続してる再生機器の電流電圧が大きすぎるのかも?
ボリューム少し動かしただけで音量が大きくなる原因はおそらくA級動作の範囲をすぐに超えてB級動作になるため増幅率が違ってるのかもしれない。急に大きな音量になって音も歪んでる。
音が大きくなるステップ
- 消音状態から1mm回して音が出る
- さらに1mm回してギャングエラーで右だけ音が出る
- さらに1mm回して左右ともに美しいクリアサウンドが出る
- そこから2mm回すとB旧動作になったかのようなパワフルサウンド大音量になる
という感じです。
とりあえず、ボリューム数ミリの範囲で使えばA級動作ぽい、キレイな音で再生可能。
修理方法不明
ややこしいので、自分では修復できず、
いろいろ情報調べると、もともと、消音から小音量のゾーンが音量上がりやすい仕様のようです。

AUX、PHONOの入力が大きすぎる症状を改善するとA級らしいきれいな音質になる。
TA-3650のPHONO端子は使えるのだけど、こちらもPHONO1,2ともに入力が大きくなりすぎる
そのため、外部フォノイコライザーを使い、音量を絞ってAUXに入力した。
フォノイコライザーの音量を半分くらいに抑えて接続

音量を抑えた入力にするとAUXに入力で発生したクロストークは全く発生しなくなった。
TA-3650の入力端子はすべて、現代のアンプの入力端子と比べて入力する電力を半分以下に抑える必要があるみたいです。(内部基盤で調整できるかどうか不明)
TUNER、テレビなどパッシブの外部アッテネーターを通して音量を半分くらいに下げてTA-3650へつないだ

パッシブアッテネーターで音量を調整

Bluetoothレシーバーの場合、スマホで音量抑えて送信すればOK
シンプルに入力される電流が小さくなる

すべての入力ソースの音量を抑えてTA-3650へ接続した
結果、普段、他のアンプで使ってる時と同様のボリューム位置 8時半くらい になった
そして、どの音源ソースも歪みがなくなり、A級動作らしいめちゃキレイな音質になった。
大音量になる接続では、やはりB級動作してたのかな?

ということで
内部基盤で入力の抵抗など調整できるかもしれませんが、自分には見分けるスキルがないので外部からの入力で動作をA級の範囲に納めるようにしました。
めちゃいい音です。
一応、ボリュームを限界まで小さめに抑えても、A級の音になる(歪がない)のでそのままでも使えます。
修理方法分かる人いましたら、YouTubeとかブログで情報公開してください。
バイアス調整

一応バイアス調整しましたが、特に変化はありませんでした

接続状態
とりあえず以下のように接続
- PHONO レコードプレーヤー
- TUNER ST-4950(ラジオ)
- TAPE 1MONITORレバー下 Bluetoothレシーバー
- TAPE 2 MONITORレバー上 テレビ音声
TAPEはそれぞれにMONITORレバーを倒せば音が出るので便利。
レバー真ん中でインプットセレクターで選択した接続先の音が出る

音質
まさしくこんな音です、昭和の30センチ3ウェイが最高にビンビンに鳴ります♪
最高♪
SS-5050Ⅱがイキイキと鳴る。
中華デジタルアンプで眠たい音しか出なかったこのスピーカー。もう鳴らすの諦めようと思ってたが、アンプを当時物のこれに変えるだけで、こんなに低音の量感でて、ビンビン元気な音になるとは、、

低音がこんなに出るとは、、
中高域ビンビンになりまくる
スピーカーのアッテネーターはデフォルト位置でちょうどいい。
しかし、スピーカー、アンプ双方で調整すると自分の好みであるJBL4311A(アッテネーター 1/10)のような音に調整できた。
ベストなアッテネーター調整
SS_5050ⅡのほうでMID HIGHを少し右へ

プリ側でトーンコントロール
BASS 500Hzターンオーバー レベル 4db
TREBLE 5kHzターンオーバー レベル 6db

これくらいにするとJBL4311A(アッテネーターMID HIGHともに1/10)と忠実再生アンプで出す音のバランスに近い音が出る。とてもキレイな高音と深い低音で中高域も前に出てバランスいい。
アッテネーターがデフォルトでもJAZZ、歌謡曲、1kHzを中心に前後Ⅱオクターブくらいが前に出る感じなので良い感じではある。
しかし、アッテネーターを上記のように高音低音を少し上げてやると、素晴らしいバランスになる。
オールジャンル聞き取りやすい。テレビの音声もめちゃ聞こえやすい。ラジオも最高に聴きやすい。
クラシック交響曲の音の分離を聞き分けやすい。
SS-5050Ⅱはこのアンプのシリーズ(TA-4650、TA-5650、TA-3650の1kHzが定格出力大きくなってるモデル)に合わせてセッティングされてるのかもしれない。
PRESENCEを含めて5バンドのイコライザー搭載。
トーンコントロール使えば、薄壁で音が歪みやすいうちのリビングでも良い感じで音の調整できるから、部屋に合わせやすい。
PRESENCEが良い感じで作用するし、トーンコントロールスルーでデフォルトで良い感じ。

見た目も昭和50年代レトロでカンペキすぎる。
折を見て、Listen 4000のスピーカーであるSS-4050にも合わせてみようと思う。
こんだけ低音出るなら、たぶん合うだろう。

いらんもの見つけてしまった。。
これ、JBL431xと相性抜群かも
