ハードオフで中古のジャンクレコードなんかを買い漁っております。底で見つけた
戦争交響曲 「ウェリントンの勝利、またはビトリアの戦い」作品91ベートーベン

この戦争交響曲 ベートーベンの作品で、 大砲の音のような音が含まれてます。
これなにの音でしょうか?
『ウェリントンの勝利、またはビトリアの戦い』作品91
ベートーヴェンの「戦争交響曲」として知られる作品(正式名称:『ウェリントンの勝利、またはビトリアの戦い』作品91)で聞こえる大砲のような音、あれはまさに「本物の大砲(あるいはそれを模した巨大な打楽器)」の音です。

この曲のユニークな点と、音の正体について詳しく解説しますね。

1. 音の正体は?
この曲のスコア(総譜)には、明確に「大砲(Canon)」の指示が書かれています。
- 初演当時: 1813年の初演時には、ステージ上に本物の小型の大砲(祝砲用など)や、それを叩いて音を出す巨大な木箱、あるいは特大のバスドラムが用意されました。
- 現代の演奏: さすがにホール内で火薬を使うのは危険なため、非常に大きな大口径のバスドラム(大太鼓)を力一杯叩いたり、シンセサイザーでサンプリングした音を使ったりするのが一般的です。
- 録音盤: 指揮者アンタル・ドラティなどの有名な録音では、本物の大砲の発射音を後からミキシングして合成しているものもあり、凄まじい迫力を楽しめます。

これですね、すごいです。

ほかにも、本当にライフル撃ってる演奏もありますね
2. なぜ大砲の音がするのか?
この曲は、ナポレオン戦争における「ビトリアの戦い」でイギリス軍(ウェリントン公爵)がフランス軍に勝利したことを祝って作られた「描写音楽」だからです。
- 左右の対立: オーケストラの配置も工夫されており、左側からイギリス軍(「ルール・ブリタニア」のメロディ)、右側からフランス軍(「マルボローは戦場へ行った」のメロディ)が聞こえるように指定されています。
- 戦闘の再現: 両軍のテーマ曲が流れる中、大砲の音(イギリス側とフランス側で打ち合う演出)や、小銃の乱射音(ラチェットという歯車を回す楽器で表現)が飛び交い、リアルな戦場を音で再現しています。
3. ベートーヴェンの「稼ぎ頭」だった
現代では『運命』や『第九』に比べると演奏機会は少ないですが、当時はベートーヴェンの存命中で最もヒットした作品の一つでした。
もともとは「パンハルモニコン」という、銃声や大砲の音まで出せる巨大な自動演奏楽器のために依頼された曲だったため、あえてド派手でエンターテインメント性の高い構成になっているのが特徴です。

ちなみに、同じように大砲を使う曲としてチャイコフスキーの『序曲1812年』も有名ですが、ベートーヴェンのこの曲はその「大先輩」にあたります。
どちらもスピーカーの性能テストに使われるほど強烈な音ですよ!

たしかに、、油断して聴いてたのでびっくりしました(笑)

チャイコフスキーの大序曲1812年とヴェートーベンのウェリントンの勝利が収録 カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー

チャイコフスキーの大序曲1812年とヴェートーベンのウェリントンの勝利が収録されたレコードを持ってます
カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニーの演奏です。
どちらにも大砲の音がありますね

それは素晴らしい名盤をお持ちですね!ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団によるその録音(グラモフォン・レーベルなど)は、クラシック・ファンやオーディオ・マニアの間でも非常に有名な一枚です。
カラヤンのこの盤における「大砲」の扱いは、非常にこだわりが詰まっています。

カラヤン盤の「大砲」の聴きどころ
- 『ウェリントンの勝利』の臨場感 ベートーヴェンのこの曲では、ステレオ効果を最大限に活かしているのが特徴です。スピーカーの左側からイギリス軍の大砲、右側からフランス軍の大砲が交互に鳴り響き、まさに戦場のど真ん中にいるような演出がなされています。カラヤンらしい、非常にゴージャスで「映画的」な迫力があります。
- 『1812年』の重厚な一撃 チャイコフスキーのこの曲のクライマックスで鳴る大砲は、オーケストラの全奏(トゥッティ)と重なるため、音が潰れがちです。しかし、ベルリン・フィルの圧倒的な音圧に負けないような、非常に重みのある「ドーン!」という音が絶妙なタイミングでミックスされています。
実は「本物の大砲」を合成している?
このカラヤンの録音で聞こえる大砲の音は、ステージ上で太鼓を叩いている音ではなく、軍隊の演習場などで録音された「本物の大砲の音」を、後から編集でオーケストラの演奏に合成していると言われています。
特にアナログレコード(LP)で聴くと、大砲が鳴った瞬間に針が飛びそうになるほどの低い振動成分が含まれていることがあり、当時のエンジニアたちの気合が伝わってくる仕上がりです。

はい、アナログレコードで聴いていて、あれ?大砲の効果音がリアルすぎるぞ?と疑問に思ったので今回の質問になりました。

音楽的な対比
同じ大砲を使った曲ですが、その使い方の違いも面白いですよね。
- ベートーヴェン: 戦況をリアルに伝える「効果音」としての使い勝手。
- チャイコフスキー: ロシアの勝利を祝う「祝砲」としての華やかな使い勝手。
どちらの曲も、カラヤンとベルリン・フィルの磨き上げられた完璧なアンサンブルがあってこそ、単なる「賑やかな曲」に終わらず、音楽としての威厳が保たれているのがこのレコードの凄いところです。
お持ちのレコードは、ぜひスピーカーのボリュームを少し上げて、近所迷惑にならない程度に(笑)あの衝撃を楽しんでいただきたい名演奏です。

