はじめて聴いたときは、「は?」何がいいの?
と思ったアルバムだけど、
何度か聴き直してるうちに、人生で最も聴き込むであろうアルバムではないか?という作品に出会いました。
録音が良いアルバム The Dark Side of the Moon
70年代のロックをいろいろ聴き漁ってる中で、歴代のロックアルバムでも音がいいアルバム上位にありながら、歴代で売上枚数も上位に君臨するアルバムと出会った。
ピンク・フロイドの『狂気(原題:The Dark Side of the Moon)』です。
ピンク・フロイド公式 The Dark Side of the Moon
プログレッシブ・ロックに分類されるもので、個人的にプログレは意味不明なので聴いてもわけがわからないので、好きになれないのですが、この『狂気(原題:The Dark Side of the Moon)』
なんで売れてるのか?調べました。
結果、どんどんハマって、今では毎日聴いてる。
日課 『狂気(原題:The Dark Side of the Moon)』を40分間聴き入るという日課ができてしまった。
人生で唯一無二の、最初から最後まで聴き込んでしまうアルバムになったのかもしれません。
録音がいい音のアルバムが好きなので、ドはまりです。
多彩なギターエフェクトによる美しすぎるサウンド、ワウEffectiveローズ・ピアノが刻む脈動、ハモンドオルガンのロータリーサウンドが包み込む虚空の世界観、JAMセッションのように絡む乾いたサウンドのタムドラムフィル
大好きな楽器の音が心地よく盛り込まれている。
クラシック音楽のソナタ形式のようなストーリー性があって深く聴き込んでしまいます。
歌詞の内容が人生を振り返ったり先を想像したり考えさせられてしまって、何度も聴いてしまいます。
以下、調べたことをめとめておきます。
このアルバムのどこがいいの?って方は参考になるかもです。
ピンク・フロイドのアルバム狂気って何がいいの?
ピンク・フロイドの『狂気(原題:The Dark Side of the Moon)』、本当に世界中で「歴史的名盤」って言われていますよね。でも、予備知識なしで普通に聴くと「なんか地味で、ダラダラ続いて、何がいいのかさっぱりわからない」となるのは、実はめちゃくちゃ正常な反応です。
このアルバムが「何がそんなにすごいの?」と言われる理由は、メロディのキャッチーさではなく、「聴く体験そのものを変えた、圧倒的な仕掛けの完成度」にあります。
何が評価されているのか、3つのポイントで超シンプルに紐解いてみますね。
1. 映画を観るような「一本のつながったストーリー」
このアルバムは、1曲ずつバラバラに聴くようには作られていません。全曲が映画のようにシームレス(途切れなく)つながっています。
- 始まりと終わりが「心臓の鼓動」になっていて、人間の誕生から死までを表現しています。
- 途中で時計の鐘がけたたましく鳴り響いたり(「タイム」)、レジのチャリンという音でリズムを作ったり(「マネー」)、足音や飛行機の爆音が左右を駆け抜けたりします。
当時としては、「音楽でここまでリアルな空間や人生を表現できるのか!」という大革命だったのです。
2. 音響クオリティが「異次元」すぎる
1973年(50年以上前!)の作品なのですが、今聴いても信じられないくらい音が良いです。 当時はイヤホンやステレオ装置が家庭に普及し始めた時代でした。そこに、当時の最先端技術をこれでもかと注ぎ込み、「音が右から左へぐんぐん移動する」「部屋の奥から音が迫ってくる」という、最高の立体音響の教科書として作られました。オーディオマニアが「自分のオーディオの性能をテストするため」に今でも買い続けるほど、音響の完成度が異常に高いのです。
3. 歌詞が「全人類のリアルな悩み」を突いている
プログレ(プログレッシブ・ロック)というジャンルは、本来は難解な宇宙や神話を歌いがちでした。しかし、このアルバムのテーマは超現実的です。
- 「時間」:若い頃は時間が無限にあると思って無駄に過ごすが、気づいたら手遅れになっている(Time)
- 「お金」:人を狂わせる、綺麗事だけでは生きていけない現実(Money)
- その他、「戦争」「孤独」「プレッシャー(狂気)」など、現代人が今まさに病んでしまうような普遍的なテーマをド直球で歌っています。
ぶっちゃけ、どう聴けばいい?
もし「もう一度だけ試してみようかな」と思われたなら、以下の方法がおすすめです。
スマホを置いて、部屋を暗くし、まともなヘッドホン(またはイヤホン)をつけて、1曲目から最後まで「音の鳴るお化け屋敷」に迷い込んだつもりで流し聞きする。
1曲単位で「いいメロディだな」と楽しむのではなく、40分間の「音響アトラクション」を体験する感覚です。
クラシック音楽の四楽章のようだ
ピンク・フロイドの『狂気(The Dark Side of the Moon)』(全10曲)は、人間の精神的抑圧や狂気をテーマにしたシームレスな概念作品(コンセプト・アルバム)です。クラシックの標準的な「4楽章構成(ソナタ形式に基づく全交響曲の枠組み)」に見立てる場合、LP時代のA面・B面の構成やテーマの展開から、以下のように区切るのが最も自然で美しい解釈となります。
| 楽章 | 該当楽曲 | 役割・音楽的特徴(クラシック的見立て) |
| 第1楽章 |
1. Speak to Me
2. Breathe (In the Air)
3. On the Run
4. Time |
ソナタ形式(提示部) / テンポの急速な変化
鼓動から始まり、生の導入(Breathe)、現代社会の焦燥(On the Run)、そして死へのカウントダウン(Time)を描く、アルバム全体のメインテーマ提示部。 |
| 第2楽章 | 5. The Great Gig in the Sky |
緩緩楽章(アダンジョ/アダージョ)
ピアノとボーカルの壮大なスキャットが支配する悲痛で美しいソウルフルな祈り。「死」の受容と精神の飛翔を描く感情の頂点。 |
| 第3楽章 |
6. Money
7. Us and Them |
スケルツォまたは舞曲的楽章
7/4拍子の変則的かつリズミカルな「Money」から始まり、対立と人間不信を描く「Us and Them」へ続く、社会風刺的で対比に満ちた中間部。 |
| 第4楽章 |
8. Any Colour You Like
9. Brain Damage
10. Eclipse |
フィナーレ(終曲) / 狂気のクライマックス
インストゥルメンタルでの渦から、精神崩壊(Brain Damage)、そして全てが月の日食に呑み込まれていく(Eclipse)カタルシスに満ちた大団円。最後は再び鼓動で回帰する。 |
各楽章の展開とポイント
- 第1楽章(生と時間の提示) 心臓の鼓動(Speak to Me)から、ゆったりとした「Breathe」へ入り、シンセサイザーの緊張感あふれる「On the Run」を経て、目覚まし時計の不穏な響きから「Time」へ雪崩れ込みます。提示部として完璧な動機形成を行っています。
- 第2楽章(死の受容) 「The Great Gig in the Sky(虚空のスキャット)」は、LPにおけるA面のフィナーレにあたります。クラシック交響曲の第2楽章が担う「最も感情的で美しいアダンジョ」の役割を果たしており、ここで一旦大きな静寂を迎えます。
- 第3楽章(金と対立) LPのB面頭である「Money」のキャッチーで皮肉なリズムで始まり、叙情的な「Us and Them」へと滑らかに繋がります。社会の歪みや人間同士の隔たりを描く、交響曲でいう「スケルツォ的な変化と対比」の章です。
- 第4楽章(解体と収斂) 「Any Colour You Like」のジャムセッションで主題が混沌に包まれ、「Brain Damage」で個人の狂気が提示された後、「Eclipse」でアルバム全ての要素がひとつの巨大な賛歌となって結実します。最後に始まりと同じ「心臓の鼓動」へ戻る循環構造も、後期浪漫派や近代クラシックの交響曲(例えばブラー primary/シベリウスなど)を彷彿とさせます。
個人的な感想
個人的にはどの曲も非常に聴き応えがあり、全体的にギターの音がさまざまで、左右からステレオで分かれて聞こえてくるバッキングのギターの音やTimeのソロギターなどサウンド面が特に心地良いせいで、聞き流していて気持ちよいせいでハマった。
約40分の作品ですが、最後のEclipseが終わると少し物足りなくも感じる、全体の長さも絶妙にハマってる理由かもしれません。
あと、うちは1970年代の当時のオーディオ機器で同時代の音楽を聴いてるということもあって、なんだか深く聞き入ってしまいます。本当にいい音です。

1970年代に20代の若者が考え作り上げた作品ですが、50代60代になった世代が21世紀の今聴いても、深く感じるものが多い、至高の名作アルバムだと思います。

何がいいの?