まず最初に、「Bluetoothで外部DACを使ってハイレゾロスレス再生したい」という場合、iPhone単体では実現できません。BluetoothはApple MusicのロスレスフォーマットであるALACを非圧縮のまま伝送する手段を持っていないから。
ただし、LDACによる送信ができるアダプターを使えばBluetoothでも24bit 96kHzで非圧縮の送信が可能なので、ハイレゾ品質での接続は可能です。

AppleMusicで最高品質のハイレゾ音源を再生するにはパソコン、iPhone、Macを24bit192kHz対応のDACに接続して再生する方法が基本と鳴ります。
有線接続であれば、AppleMusicハイレゾロスレスの最高品質を堪能できます。
WindowsパソコンでAppleMusicをハイレゾ再生する設定方法

なぜBluetoothではハイレゾロスレスが再生できないのか
Apple MusicのロスレスはALAC(Apple Lossless Audio Codec)という形式で配信されている。
CDクオリティのロスレスで16bit/44.1kHz、ハイレゾロスレスは最大24bit/192kHzに達する。
iPhoneでBluetoothで音声を飛ばすには、必ずコーデックによる圧縮・伝送・復元のプロセスが入ります。
LDACでは非圧縮でハイレゾ再生が可能です。

iPhoneが対応するBluetooth音声コーデックはAACとSBCのみで、どちらも非可逆圧縮だ。仮にLDACやaptX対応機器を使おうとしても、iOSはそれらのコーデックに対応していない。
| 伝送方式 | コーデック | ロスレス伝送 | ハイレゾ対応 |
|---|---|---|---|
| Bluetooth(iPhone) | AAC / SBC | 不可 | 不可 |
| Bluetooth(Android) | LDAC / aptX HD | 一部可(aptX Lossless) | 疑似ハイレゾ |
| 有線 USB / Lightning | なし(デジタル直結) | 可 | 可 |
※iOSはLDAC・aptX非対応。
BluetoothでもLDAC対応のトランスミッターを使い、LDAC対応のBluetoothレシーバーやBluetoothイヤホン’で受信すれば24bit 96kHzでの再生(ハイレゾ再生)が可能です。
iPhoneでもLDAC対応再生ができるLDAC対応のトランスミッター
Apple Musicの設定でロスレスをオンにしていても、Bluetoothイヤホン・スピーカーに接続している間はロスレスでの再生は行われない。有線DACに切り替えて初めてロスレス配信が有効になる。
iPhone編:外部DACに有線接続してハイレゾ再生する
必要なもの
| 機器 | 役割 | 備考 |
|---|---|---|
| USB DAC(MFi認証 or USB-C対応) | デジタル→アナログ変換 | iOSは外部DACへの電力供給制限あり。500mA以下推奨 |
| Lightning → USB-A/Cカメラアダプタ | Lightning端子のiPhone用 | Apple純正 or MFi認証品が安定。非認証品は動作しないことがある |
| USB-C ケーブル | USB-C搭載iPhoneの場合 | iPhone 15以降はUSB-C直結可能 |
※iPhone 14以前はLightning端子。iPhone 15以降はUSB-C
設定手順
DACをiPhoneに接続するLightning機種はカメラアダプタ経由でDACを接続。USB-C機種はUSB-C直結。接続するとiOSが自動でDACを認識し、音声出力が切り替わる。
Apple Musicの音質設定を開く設定アプリ → ミュージック → 音質 → 「ロスレスオーディオ」をオン。「ハイレゾロスレス」のトグルも有効にする。
モバイルデータ通信 or Wi-FiでWi-Fi再生の設定を確認ハイレゾロスレスはデータ量が大きい(192kHzで1曲あたり200MB超の場合もある)。Wi-Fi環境での再生を基本とし、モバイル通信でのハイレゾ配信はオフにしておくのが無難。
Apple Musicアプリで再生し、音質表示を確認する再生画面の楽曲タイトル右上(または3点メニュー)に「ロスレス」「ハイレゾロスレス」のバッジが出ていれば正常。「ドルビーアトモス」表示の場合はロスレスではなくAtmosの配信。
iOSは外部USB機器への供給電力に制限がある。消費電力の大きいDACは「このアクセサリは多くの電力を使用します」と警告を出し、認識しないことがある。ポータブルDAC(FiiO KA3、Chord Mojo 2など)は比較的小消費電力で動作するものが多い。迷ったらメーカーのiOS動作確認情報を先に確認しておくと良い。
Windows PC編:外部DACに接続してハイレゾ再生する
WindowsでApple Musicを使う場合、Microsoft StoreからインストールするApple Music for Windowsアプリを使うことになる。ブラウザ版(music.apple.com)はロスレス再生に対応していないため注意。
設定手順
DACをUSB接続し、Windowsに認識させるほとんどのUSB DACはドライバ不要のクラスコンプライアント対応。一部の高性能DACはメーカー提供のASIOドライバを入れることで最大スペックを発揮できる。
Windowsのサウンド設定でDACをデフォルト出力に設定する
設定 → システム → サウンド → 出力デバイスをDACに変更。

さらに「デバイスのプロパティ」→「追加のデバイスプロパティ」→「詳細」タブで、サンプルレートとビット深度をDACの最大値(例:24ビット、192000Hz)に設定する。

ちなみに、ここで立体音響の設定をすることもできます。
AppleMusicではドルビーアトモスによる空間オーディオのファイルが増えています。
ヘッドフォン、イヤホン向けの左右2chからの発音で立体的な空間オーディオを実現しています。
これをDAC、アンプ経由のスピーカーでも鳴らすことが可能です。
立体音響のDolby Atomos for Headphonesを選択すればOK

Apple Music for Windowsアプリで音質設定を変更する
アプリ起動 → 設定(歯車アイコン)→ 再生 → 音質 → 「ロスレスオーディオ」をオン。


「ハイレゾロスレス(Wi-Fi)」も有効にする。
再生して音質バッジを確認する楽曲を再生し、再生バーの「ロスレス」または「ハイレゾロスレス」バッジを確認。表示されていれば設定完了。
最大24bit/192kHzのALACを選択しておこう。

ここでドルビーアトモスを自動に設定しておけば、ドルビーアトモス対応楽曲を再生するとき自動的に空間オーディオによる再生になります。
排他モードじゃなくても大丈夫
Windows11で上記設置をしておけば、強制的にすべての音声ファイルが設定したビット深度とサンプリングレートでDACへ送信されます。
そのため楽曲自体が持つビットとサンプリングレート(24bit 96kHzなど)で問題なく再生されるので排他モードは現在は気にしなくても良いです。
Windowsのサウンドエンジン(WASAPIの共有モード)はすべての音声を一定のサンプルレートにリサンプルする。たとえばシステム音が44.1kHz設定なら、96kHzのハイレゾ音源も44.1kHzに変換されて出力されてしまう。これを避けるには、Apple Music for WindowsがWASAPI排他モードで動作しているかを確認するか、DACのASIOドライバを使ったプレーヤー(foobar2000など)を経由する方法がある。ただし2026年時点のApple Music for WindowsがWASAPI排他モードにネイティブ対応しているかは、バージョンによって異なるため、実際の動作を確認するといいかも。
再生中にWindowsのサウンド設定(システムトレイ → スピーカーアイコン右クリック → サウンドの設定 → 出力デバイスのプロパティ)を開くと、現在の出力サンプルレートが確認できる。96kHzや192kHzと表示されていれば、DACまでハイレゾの信号が届いている。
Apple Musicの音質フォーマットを整理する
| フォーマット名 | ビット深度/ サンプリングレート |
ビットレート目安 | 有線DACで再生可能か |
|---|---|---|---|
| 高音質(AAC) | 16bit / 44.1kHz | 256kbps | 可(非ロスレス) |
| ロスレス | 16bit / 44.1kHz | ~1,411kbps | 可(CD相当) |
| ハイレゾロスレス | 24bit / 48kHz~192kHz | ~9,216kbps | 可(要対応DAC) |
| ドルビーアトモス(空間オーディオ) | 24bit / 48kHz~192kHz | 可変 | ステレオDACでは2chダウンミックス |
※ハイレゾロスレスは最大192kHzだが、対応楽曲はまだ限られる。多くはロスレス(44.1kHz)での配信
ドルビーアトモス対応の楽曲は、外部ステレオDACに接続すると自動的に2チャンネルにダウンミックスされて出力される。
空間オーディオ(ドルビーアトモスマークが有る作品)はWindows側で空間オーディオ設定をしておけば、楽曲の空間オーディオ用のマスタリングで再生されます。
空間オーディオ設定しないで視聴する際は元に2chに近い、ハイレゾマスタリングによる再生になります。(やや音量が小さく聞こえる)。
空間オーディオ設定で視聴すると各楽器のトラックが16bitでは不可能な音の調整が可能な24bitによるトラックの調整が行われており、各楽器の音が非常にクリアで厚みのある音質になっています。
マスタリングについてはAppleデジタルマスタリングによって元の楽曲の持つイメージをそのままに音の分離がクッキリとしたサウンドになっているのが特徴です。
ハイレゾ対応のDACを選ぶ
iPhoneでApple Musicのハイレゾロスレスを聴きたいなら、USB経由でDACに有線接続するのが最高品質で視聴するためのベストな方法です。
しかし、現在はLDACによるBluetooth送信でも24bit96kHzでの非圧縮再生が可能です。
LDAC対応のBluetoothレシーバーはいくつか存在するので、スピーカーでAppleMusicをワイヤレスにハイレゾ再生するにはLDAC対応のレシーバーを使うと良いでしょう。

Windowsパソコンの場合は、24bit 192kHz以上のサンプリングレートに対応してるDACを使えばOKです。
市販のDACでも24bit48kHzまでしか対応していないものもあるので、まずはパソコンのマザーボードに搭載されるDACの性能を確認しましょう。マザーボードのDACのほうがAmazonで1万円未満のDACより高性能(24bit192kHz対応)なものが多かったりするので、まずはパソコンのDACをチェック。
Realtek Hifh Definition Audioの例

これくらいの性能があればAmazonの5000円程度のものよりもはるかに高性能です。
Amazonで5000円程度のDAC
Amazonで購入すす際はスペック詳細を確認しましょう
この商品のようにサンプリングレート: 16Bit 32k, 44.1k, 48kとなってるものがあります。
この程度のサンプリングレートではCD程度の音質しか狙えません。
ハイレゾ音質を確実に再生するには24bit 48kHz以上の再生に対応したDACを選びましょう。
おすすめのハイレゾ再生向けDAC(受信周波数表示あり)
中華オーディオとして高級路線にあるSMSLの実績高いDAC
受信表示があるのでハイレゾ再生が判断可能
TEAC Reference 301
少し古いモデルだが、インプットの表示ランプがあるのでわかりやすい
TEAC Reference 505
301の上級モデル ドット表示でDSDやPCMの周波数を表示できます。
私の以前愛用してたDACでハイレゾ再生はAppleのFLACからDSDまで対応できます。
TOPPING トッピング MX3s
DAC搭載アンプで表示昨日あり







