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Apple MusicをAirPlay再生|音はどんな形で飛んでいるのか?音質はCD品質?

AirPlayで音楽を再生するとき、データは「ロスレス」で届いているのか、それとも圧縮されているのか。バージョンや送信元によって答えが変わる、少し複雑な話を整理します。

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AirPlayとは何をしているのか

AirPlayはAppleが設計したWi-Fiベースの音声・映像ストリーミングプロトコルです。BluetoothではなくWi-Fiを使うため帯域が広く、CDクオリティ以上のデータを理論上は十分に送信できます。

転送時の音声コーデックにはALAC(Apple Lossless Audio Codec)が使われ、データはAES暗号化されてネットワークを流れます。ALACは可逆圧縮コーデックであり、元のPCMデータを完全に復元できるため音質の劣化はありません。

 

ALACとは?
Appleが開発した可逆圧縮コーデック。元のPCMデータを完全に復元できるため、FLACやWAVと同様に「ロスレス」に分類されます。ファイルサイズはMP3などより大きくなりますが、音質は元のデータと同一です。

 

AirPlay 1 と AirPlay 2 の違い

AirPlay 1(旧世代)

受信機がAirPlay 1対応の場合(旧型AirPort Express、多くのサードパーティ製機器など)、iOSアプリの種類に関わらずストリームはALAC 16bit/44.1kHz(CD品質)でロスレス送信されます。

 

AirPlay 2 + Apple Music(iOSの場合)

これが最も重要なポイントです。iOSのApple MusicアプリはAirPlay 2対応機器への送信時に、ストリームをALAC → AAC 256kbpsに再変換してから送信します。受信側の表示が「16/44.1」になっていても、実際に届いているデータはAACのロッシー圧縮である場合が多いことが、複数の独立した測定で確認されています。

 

なぜAppleはAAC変換するのか?
AirPlay 2の設計上、データを「10秒ごとにバースト送信」するアーキテクチャが採用されています。これはバッテリー消費の削減と接続安定性のためです。ロスレスデータをそのまま10秒分バッファに溜めて送ると断絶が発生しやすくなるため、Apple Musicアプリ側でAAC 256kbpsに再エンコードして送信量を削減していると考えられています。

 

AirPlay 2 + Apple Music(Macの場合)

MacのMusicアプリからAirPlayを経由して送信した場合は、ALAC 16bit/44.1kHzのロスレスが維持されることが確認されています。同じAirPlay 2受信機でも、送信元がiPhoneかMacかで音質が変わる点に注意が必要です。

 

CD品質との比較表

形式 ビット深度 サンプルレート ビットレート目安 品質
CD(PCM) 16bit 44.1kHz 約1,411kbps 基準値
ALAC(AirPlay転送時) 16bit 44.1kHz 700〜1,200kbps CD同等(ロスレス)
AAC 256kbps(Apple Music / AirPlay 2 iOS) 44.1kHz 256kbps CD未満(ロッシー)
Hi-Res Lossless(Apple Music) 24bit 96〜192kHz 3,000kbps〜 AirPlay非対応

 

AirPlayのプロトコル自体は最大16bit/44.1kHzのロスレスを保証できる仕様ですが、Apple MusicのiOSアプリが自らAAC変換を行うため、実質的にCD品質には届いていないケースが多いです。

 

AppleMusicをロスレスで聴くための方法

1. WindowsPC、Mac、iPhoneからAirPlay送信する

WindowsパソコンのAppleMusic、MacのMusicアプリからAirPlayを操作することで、ALAC 16bit/44.1kHzのロスレス送信が維持されます。

iPhoneではなくMacを送信元にするだけで対応できるため、最も手軽な方法です。

 

、iPhoneのAppleMusicアプリ、クラシックアプリから再生する場合は、Wi-Fi環境での

設定→ アプリ → ミュージック → オーディオの品質

 

こちらで

Wi-Fiストリーミングをロスレス、あるいはハイレゾロスレスに設定する。

 

AirPlay1機種ではALACが自動的に選択されて再生されてるようになります。

 

2. AirPlay 1対応機器を使う

旧型のAirPort Express(第2世代)などAirPlay 1対応機器では、iOSから上記設定後に送信してもALACロスレスで届きます。

ただしAirPlay1対応機種は現在は入手が難しい機器も多くなっています。

 

 

 

3. 有線USB DACを接続する

iPhone15以降ならUSB-Cを使う、iPhone14以前ならLightning→USB変換アダプタを使いiPhoneに直接DACを接続すると、最大192kHzのHi-Resロスレスもビットパーフェクトで再生できます。AirPlayを経由しないため、プロトコルの制約を受けません。

 

4. HomePod(第2世代)を使う

HomePodはAirPlayを経由せず、HomePod自身がApple Musicのサーバーから直接ストリームを取得します。Apple Music限定ですが24bit/48kHzのロスレス再生が可能です。

 

AirPlay2対応ネットワークプレイヤー

 

CD並の音質が狙えるネットワークプレイヤー

私はYAMAHA  CD-N301を15年ほどずっと使い続けています。

AirPlay1対応ネットワークプレイヤーで、CDと同等の音質でストリーミングできる名機です。

iTunesを良い音で鳴らすことが自分のオーディオ環境の道筋でしたが、現在はAppleMusicアプリを好みの音質で鳴らすことが目的となりました。

iTunesアプリは使えなくなりましたが、AppleMusicアプリで同等の再生が可能です。

ただし、WindowsPCのiTunesアプリ時代には可能だったCD-N301のリモコンで曲送り、曲戻し、再生、停止の操作ができたのが、AppleMusicアプリになってからはできなくなりました。

iPhoneのAppleMusicアプリ、クラシックアプリ経由のAirPlayなら今でも上記操作は連動可能です。

 

音の傾向はCDと同じで非常に高音質です。DACチップはバーブラウンPCM1794搭載。(TI社製オーディオICブランドBurr-Brownの高音質DAC IC PCM1794A)

どんなスピーカーで聴いても良い音が楽しめます。

 

AirPlay1対応機種

YAMAHA CD-N301

CD系/ネットワーク系独立のダブル電源構成、192kHz/32bit D/Aコンバーターなどの高音質設計 相互干渉を排除して音の静寂性を守るCD系/ネットワーク系独立のダブル電源構成、バーブラウン192kHz/32bit D/Aコンバーターなど、高音質を基本設計から追求。スイッチオンで本体ディスプレイを消灯するとともにデジタル出力回路も停止し、信号回路を純化することでアナログ音声出力の最高品位が得られるピュアダイレクトモードも装備しています。

 

192kHz/24bitのハイレゾ音源に対応したネットワークプレーヤー部 NAS(ネットワークHDD)やパソコンなどの外部ストレージに保存したネットワーク上の音楽ライブラリーを家庭内LAN経由で聴けるネットワークプレーヤー部は、WAV/FLAC 192kHz/24bitのハイレゾ音源に対応。ライブラリー化したCDコレクションはもちろん、ダウンロード購入したハイレゾ音源もフォーマットの制約に縛られることなく本来のクオリティで楽しめます。さらに、iPod/iPhone/iPadやパソコン内のiTunes音楽ライブラリーを手軽にワイヤレス再生するAirPlay、インターネットラジオのvTunerにも対応しています。 ※本機のネットワークプレーヤー機能をお使いになるには、本機と外部ストレージを共通の家庭内LANに有線接続することが必要です。AirPlayをお使いになるには無線LAN環境が必要です。CDを外部ストレージに保存するにはCDドライブを搭載したパソコンなどが別途必要です。本機のCDプレーヤーを使って外部ストレージに音楽を保存することはできません。

 

Pioneer N-50

 

DENON DNP-720SE

 

 

まとめ

  • AirPlayの転送コーデックはALAC(ロスレス)だが、実際の音質は送信元とバージョンによって異なる
  • iPhoneのApple MusicアプリからAirPlay 2機器へ送信すると、内部でAAC 256kbpsに再変換されCD品質には届かない
  • WindowsPC,MacのMusicアプリ、iPhoneのアプリ設定からAirPlay 1対応機器を経由すればロスレスのCD品質が維持される
  • Hi-Res(96kHz/192kHz)はAirPlay非対応のため、有線USB DACが必要
  • 聴覚上の差はリスニング環境によるが、高品質なシステムでは有線接続やMac経由が音質面で有利

 

聴覚上の差は?
多くのリスナーは日常的なリスニング環境においてAAC 256kbpsとロスレスの差を聴き取ることは難しいとされています。しかし高品質なDACやスピーカーを持つオーディオファイルのシステムでは差が現れることもあります。「品質に払った対価がきちんと届いているか」という観点では、ロスレス経路の確保が重要です。

 

参考:Darko.Audio(2023–2024)、Apple Community Forum、What Hi-Fi? Forum、Digital Trends。AirPlayの仕様はAppleのアップデートにより変更される可能性があります。

 

 

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