中華デジタルアンプの音と高級アンプの音を聴き比べても
特に大きな差は感じない耳の持ち主です。
しかし、自分にとって大事なのはただの音質差だけでなく
見た目とか、構造への思い入れとか入手価格への頑張り感とか^^;
そういうのをかけ合わせて、自分が最も欲しいアンプ
それがLUXMAN L590AX 純A級アンプでした。
欲しかったLUXMAN L590AX 純A級アンプ
家電量販店やオーディオショップで何度も何度も視聴してから買いました。
2022年購入後6年使用して思うのは
マンションの狭い部屋で視聴する自分にとって
小音量でも細かな音を厚みのある音質で聞かせてくれるアンプ
そういうアンプを求めた結果このLUXMAN L590AXは間違いなく希望に当てはまるアンプです。
- ボリュームの構造 LECUA1000
- XLRと端子の装備(高いSN比)
- ダンピングファクター
- 秀逸な内部回路
- 見た目の美しさ
- 手に触れるスイッチ類の質感
どれも満足度の高いすばらしいプリメインアンプです。
小音量でも粒立ちがいい音、
そんな音が出せるオーディオ環境の要になるアンプです。
主にJBLの古いスピーカー(LE-8T)と組み合わせて使ってます。
つなげるスピーカーは年々変わっていきますが
手持ちの中では
JBL LE-8T+075の2ウェイはトーンコントロールで脳がとろけそうなほど良い感じに
B&W CM5は素のまんま接続で相性がなかなか良い感じです。
JAZZもクラシックのソロもオーケストラも
正確な音を目指したスピーカーがマッチするように感じます。
後述しますが、トーンコントロールが優秀なのでどんなスピーカーでも合わせやすいし、部屋の広さ狭さや置き場所に悩む環境でも良い音を追求しやすいアンプです。
小音量での視聴に最適な純A級アンプ
自分の環境は狭いマンションの一室
隣室への迷惑などもあるため、オーディオ再生の音量は小さめです。
これくらいのボリューム位置が基本です
ボリュームで音量を下げるとSN比が悪くなる一般的なアンプではアッテネーターを絞れば絞るほどSN比は悪化。小音量で細かな音が聞こえにくくなりがちです。
しかし純A級アンプは小音量でもフルパワーで繊細な音を出します。
エコな時代ゆえ電気代はツライですが、このA級という増幅方式がいいのか?オーディオショップで他の機種と聴き比べした際にL-590AXが出す小音量での音の粒立ちは本当にすごいなと感動したので純A級のL590AXを選びました。
さらに小音量ではボリュームが音への悪影響を生み出すため、SN比が高い状態で音量を抑えることができる多段式アッテネーターを搭載するこのアンプは小音量での再生をメインとする自分にとって重要な課題を解決する素晴らしい構造のアンプと言えます。
LUXMAN 590AXレビュー
我が家の主役となるプリメインアンプ
電源ケーブルも立派なものが付属
DACに使ってるオヤイデの2万円ほどする電源ケーブルより太いLUXMANの純正ケーブル。
リファレンス10,000。
これがかなり良い仕事してるみたいです。
オヤイデと取り替えながら音を聴き比べたが、純正ケーブルのほうが全体的に音がクリアで美しい。
オヤイデなど市販の電源ケーブルはやたらと音が太くなる製品が多いが、このLUXMANReference10,000は厚みのある音でありながらクリアでSN比が高い状態を作り出すために重要な役割をしているように思える。
※こういう電源タップや外品ケーブルは使わないほうが良いと感じる
壁にあるコンセントへ直接つなぐのと市販のオーディオ用コンセントにつなぐのでは音に変化は出ますが、基本的に壁コンセント直差しか、ごく普通の電源タップ(ナニの色付けもない)に差し込むほうがスッキリした良い音になるように設計されてるように感じます。
背面端子。
RCA端子と並んでXLR端子が2系統ある。
この端子を使いXLR(バランス)ケーブルとRCAはケーブルを接続をつないで音を比較すると驚くほど音の違いを感じる。
激変する音質 XLRとRCA接続で変わる
本機にはRCA入力端子のほかXLRケーブルによるバランス接続もできる仕様になっている。
このXLRケーブル端子を使ったバランス接続ではSN比が非常に高くなるのがわかる。
私のような素人耳でもバランス接続とアンバラ接続の違い
この大きな変化はすぐにわかる。
音源にApple MusiciTunes
TuneBrowserを使ったハイレゾ再生
DACはTEACのUD-501を使用してバランス接続する。
いくつかのRCAはケーブルとXLRケーブルを繋ぎ変えて音の変化を感じてみる。
RCAはケーブルは使うケーブルによって高音が強められたり低音が膨らんだりと音の変化を楽しめるが、音全体でみると、どこかベールがかかったような音の曇りが無いとはいえない。
しかし、DACとの接続をXLRケーブルに変えることにより音の上にかぶったベールのようなものがすべてなくなったような、晴れやかな異様なまでにクリアなサウンドに変わる。
外来ノイズを受けにくいキャノンケーブルとはいえ、たかだか1メートルのケーブル長でここまで音に変化があるものかと驚きを感じる。
これはL-590AXとTEAC UD-501の相性の問題もあるかもしれませんが、これらのDACとアンプをバランス接続した際の音のクリアさ。
XLRと端子での機器接続によるSN比の高さは原音忠実再生を求めるユーザーにはかなり極まった音質といってもいいのではないでしょうか。
とにかくリアルな音を求めるならXLRと端子のあるデジタル再生機器と組み合わせると非常に生々しい音を再生できる環境が持てるはずです。
※SN比高いことが良い音とは限りませんが、アンプのSN比の高さはシステム全体の高音質のためには非常に重要です。オーディオシステムで好みの音に近づけるためにはアンプのSN比は高いほど重宝する(外部ケーブルや機器組み合わせでシステム全体の好みの音への調整がしやすい)ように思います。
ちなみにヘッドフォンアンプも独立回路らしいのですが、バランス接続時はヘッドフォンの音もこれまたすっきりサウンドです。
※密閉型だが開放型のような音が出るSONY MDR-Z7との相性は良かった。
音質を左右させるボリュームが超高級
物量投資されてるというLUXMAN単体アンプと同じシステムの音量アッテネーター。
ボリューム部品に高価なパーツを使うと音のひずみ成分が減るらしい。
これはLECUAといってLUXMAN、エレクトリックコントロールドアルティメイトアッテネーター
電子制御アッテネーターLECUA(Luxman Electric Controlled Ultimate Attenuator)
というもの。
これは単体プリアンプに搭載されていた66段接点?だったか88接点のモデルをそのままプリメインアンプに投入したもの
円形状金屬に電気通す無段階接点のボリュームと違い、多段階接点方式なので部品点数と製造技術がぎっしり詰まったボリューム装置です。
一般的な無段階抵抗のアッテネーターと違って長年使ってもガリに悩まされることもないでしょうね。
プリアンプ部ってこの音量調整部分の材質とか構造が音質へ大きく影響出るのでLUXMANとか高級プリメインアンプになるとこだわりの構造になるんですね。
ここがすごい!
このボリュームアッテネーターは多段接点になってるので、音量操作時に
プップップッ!という感じで極小音で接続切替音が聞こえます。
いまどきの能率が低いスピーカーでは全く聞こえませんが能率100db超えるような昭和のレガシーなスピーカーなら深夜など静かな環境でその切替音を楽しめます。
※リモコン操作のときがわかりやすいです。アルニコユニットとホーンスピーカーを組み合わせた超高能率パッシブスピーカー使用時に確認。
ダンピングファクター 240
ダンピングファクターは240と、純A級にしては破格の数値。
おかげで小音量でも細かな楽器音がめっちゃキレイに再生されてます。
少々スピーカーケーブルが長くてもものともせず、大きなスピーカーユニットをしっかりと駆動。
上質なアッテネーターによって小音量でもスピーカーから出てくる音のリアリティと繊細さが際立ちます。
とにかく小音量でもスピーカーから出てくる音が非常にリアリティがあり細かい音まで聞こえやすい
LINE ストレート セパレート
本機にはラインストレート機能がある
リモコン、本体で操作可能。
このラインストレートを選択することで外部入力からスピーカー出力までの間でトーンコントロールなどをスルーしていくことにより、より高いSN比を得られるというもの。
実際、切り替えてみると非常にわかりやすい音質の変化がある。
好みの問題だが、個人的にはトーンコントロールなど内部の回路を経由する音のほうがこのLUXMANらしクリアでありながら厚みのある優しい音に感じるので好きだ。
セパレート機能も装備
本体ボタンのみで切替できるもの。
外部プリアンプなど、音量調整できる機器をRCAならびにXLR端子で接続することで本機を純粋な純A級パワーアンプとして使うこともできる。
※くれぐれもCDプレーヤーなど接続時に選択しないように(大爆音フルパワーで大変ですよ)
MM MCフォノイコライザー
MM MC対応のフォノイコライザー搭載
自分はデジタル音源しか鳴らさないのですが、試しにレコードプレーヤーを使用してみた
MCフォノイコライザー対応のプレーヤーでしたが、非常に繊細な音で
CDプレーヤーやデジタル音源とは違い、低音の量感が控えめで細い音質でありながら非常部厚みのある音。
レコードが良い音といわれる理由がわかるような経験をした、
レコード音源については詳しくわかりませんが、フォノイコライザーを必要とする環境では安心できる装備です。
リモコン操作で電源ON
リモコンは物理スイッチがアンプ機器内で
カチっ!カチッ!と切り替わるもの
こういうのもアナログアンプらしいゴッツイ機械感を感じるギミック。
RCAやXLRの入力切替も同様にカチカチ音が出る物理スイッチ。
こういうところが高級感というか
昭和な印象があって個人的には好ましい。
高級感のあるマニュアルとリモコン。
オールステンレスのリモコンはさすがに傷つけたくないのでラップで巻いた。
電源オフもできるので便利なリモコン。
トーンコントロールが良い感じ
ピュアオーディオの世界ではトーンコントロールを使うのは邪道という意見もあるかもしれません。
しかし、使うスピーカー、設置する部屋など
生活環境によっては素のスピーカー、素のアンプ状態では
いかに良い音の組み合わせでも耳に痛かったり、近所迷惑だったり
素のままで良い音の仕上がりとはなりにくいのが現実。
我が家では最大でも写真のようなボリュームレベルの音量
大音量ならどんな機材でもいい音に聞こえるものですが
小音量で「良い音を追求」となるとかなり機材を選びます。
※近隣に人がいない時間帯にたまにこれくらいの大音量で鳴らす。(ただしここまで上げるのは録音レベルが低めな音源ソースの場合のみ)
このアンプと手持ちのスピーカーLE-8T&075という2ウェイを鳴らすと
大音量ならめちゃくちゃハツラツとして最高のサウンドです。
しかし素のままで鳴らすと
は低音が強すぎ、高音も強く伸びすぎ
となる
しかし、この低音と高音をトーンコントロールで少し抑えてやると
驚くほどに優しい音
ボーカルの重心が低めで安定し
非常に高いSN比に支えられながら
細かな音の輪郭をよりクッキリと表現
繊細すぎる超高音域をを少し抑え込むような
トータルして非常に厚みのある高音になる。
うちの部屋、使うスピーカーではトーンコントロールは非常に有益。
L-590AXのトーンコントロールのクロスオーバー周波数は
- BASS 100Hz
- TREBLE 10KHz
減衰について公式には表記はないものの、
おそらく6db/octくらいの減衰だと感じる。
BASSは200Hz、400Hzあたりまでゆるやかに影響が出て
TREBLEは5KHz,2.5KHzあたりまで優しく抑えられるような効果がるような気がする。
とにかく使い込んでみて
とても良いアンプだと感じる。
購入直後オーディオ初心者の自分でもはっきりわかる
そんな音質と見た目です。
以下は
まだオーディオ初心者の頃の日記です^^;
購入時の印象をそのまま書いております。
オーディオ初心者の頃、
自分が新たに出会う機器に対してどんな感想を持ったのか?
いつかオーディオ先輩の方々のような経験をもったときのために自分の拙い感想文を残しておきます。
LUXMAN L-590AX到着!!
届いたアンプをラックに積みました
めちゃ重い
28kgもあるので重たい。
めちゃ重たいのをなんとかラックの一番下に積み込んだ。
中古で買ったので箱出しとかは省略しときます。。w
中古とはいえ45万円の代物
新品価格は55万円+税で60万円
音が良いか?どうか?
電気店で何度か視聴してるけど
我が家の環境ではどうなんだろう?
と心配と期待を膨らませ
はじめて音を聴いた瞬間の感想は。。
よかった。。
これが第一の感想。
音は見た目の影響を受ける
ちょうどアンプが届いたとき
中華デジタルアンプLepyが普通に良い音でスピーカーを揺らしていた
そのタイミングで高級なプリメインアンプを導入
ちょっとビビっていたこともあり、安心したらため息が出ました。
同じスピーカー、同じ部屋で聴く格安の中華デジタルアンプLepyはすごい解像度だ
手持ちの真空管と比べて聞き取りやすい低音が出たこともあり、
この50万円超級のアンプが一聴して負けるようだと嫌だなと思ってた。
けどそこは問題なかった。
当然だ
このアンプは中身がすごい
音質を大きく左右するボリュームアッテネーターには可変式ではない多段接点方式の超豪華なものが奢られている。さらに高級で巨大な電源パーツを物量投下された製品
※見た目が美しいLUXMAN L-590AX
※メーターはイエローというかオレンジ?暖色のメーターが美しい。
見た目も美しい
そして見た目も美しく
触れたスイッチ類の質感もたまらなく心地よい
我が家の環境へ新たに加わったアンプ
素晴らしい
初めての純A級アンプ
メーターのパネルはサファイアなのかな?
アンプの中身、構造はプリメインアンプの最高峰ゆえ文句なしだろう
それも大事ですが
いい音には見た目も大事
自分の場合は見た目で聞こえる音が変わる
放熱に注意
設置はアンプの上に5センチ以上の隙間をつくるべし
なんとか8センチくらい空洞作って空気の流れを良くして
長く使えるように設置・
天板の熱はあるにはあるのですが冬ならサワれるレベル
しかし夏場はかなり暑い。
冬はいい感じで暖房代わりになるかな?と思ったけどそれほどの熱ではない。
熱は天板を触ってやや熱い程度に出てます。
黄色いVAメーター
こういうのがあるアンプにあこがれていたので
これが動いていると「いい音だな」と感じる^^
削りだしの各種ノブ
年代ごとでノブの形状変えてるみたいだけど
LUXMANのむき出し富士ノブ
カッコイイ。
インテグレーテッドアンプ
L-590AXと誇らしくデザインされている。
とにかく音質は良いのは間違いないですが
個人の趣味としてアンプの見た目はオーディオ環境にとって非常に重要。
汚い部屋でも整った部屋でも
使ってる機器の見た目次第で
聞こえてくる音への思い入れはずいぶん変わるものだと思う。
今後ながく愛用すると思います。
暖かみを持ちつつ高解像度のいい音
鳴らしてみて感じるのは
とにかく良い音。
あたりまえかもしれませんが、良い音です。
電器店で何度も聴いてたけどそれ以上に今の自分が設置したサブ環境のスピーカー配置などとマッチしてなかなかいい音で鳴る。
繋いで鳴らすスピーカー
JBL4312ってこんないい音で鳴るんだ。。。
と安堵感に満たされる。
純A級で30W+30W
- 低音の量感、輪郭、解像感、
- 高音の伸び、まろやかさ、透き通るような解像感
- 中域が当たり前のように前に出てくるこの感じ。
やっぱ値段出すと出るもんやな。。
と初めてのLUXMAN&純A級プリメインに感心する。
本体を設置
ぎっくり腰明けの身体で気合入れて2段目に用い上げた。
A-S1000が22kgと重量級だけど1.2メートルの台の上に設置できたのでL-590AXの29kgも楽勝と思ってたけどえげつなく重たかった。
LUXMANかぁ、、
佇まいがいいね。。
ヘッドフォンアンプも良質
良い音です。
DACとのバランス接続で音が非常にクリアに。
とりあえず
iTunesを好みの音質で鳴らす!
というのが自分流のオーディオ道での目標
ちょうどこのアンプを買ったときLepy2024+という中国製格安デジタルアンプなどを試していた。
中華デジタルアンプの音質とくらべて
趣味でこういうオーディオ機器を揃えてるのですが、
自分が確認したかったこと。
それは、、
高級品と中国製デジタルアンプで音質に大差はない
そういうことです。
いや、大いに違いはあるのですが
普通にブラインドテストしてもたぶん間違うと思います。
音質と値段は関係ない
と思います。
でもオーディオには
- 見た目
- 価格やブランドへの思い入れ
なんかが
実際に聞こえてくる音に対して
脳になんらかの変化を与える
機器の見た目という視覚も大事だと思う。
なぜ高価なアンプを買ったかというと
高価なオーディオ機器は見た目とか
費やした自分なりの費用とか
そういうのが満足度を嵩上げしてくれるんです
それがより良い音に聞こえる
精神的な高音質化?の要素を持っている。
と思ってるので
自分なりに欲しいと思える製品としてこのLUXMANのアンプを買いました。
非常に満足度の高い見た目と質感
好みである小音量でも大音量と変わらない細かな音の再生力
A級アンプで細かな音の粒立ちを濃厚に再生するLUXMAN L-590ax
素晴らしい音質です。
素敵な見た目
あわせると
めっちゃいい音のアンプ
となります。
あと、音質は中華デジタルアンプでも同様に良い音に感じてます。
音がまともに再生できるものかどうか?みたいなレベルで比較するなら
安くても良いものはある。
中華デジタルアンプのレビュー