オーディオにハマって高級アンプに挑戦
オーディオに興味を持ち始めた頃、「高級なアンプって本当に音が良くなるの?」という疑問が湧きました。そこで、少し背伸びしてラックスマン(LUXMAN)の純A級アンプL-590AXを購入しました。
でも、「アンプで本当に音が変わるのかな?」という好奇心が消えず、今度は手軽に買える約3,000円の中華デジタルアンプにも興味が湧きました。そこで、手持ちの高級アンプと激安中華デジタルアンプの音質を比較してみることにしました。
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低価格デジタルアンプの音質が気になる
オーディオ初心者だった私。初めて手に入れた単体アンプはアナログAB級のヤマハA-S1000で、次に真空管アンプ(300B搭載のHYBRID機ソフトンmodel8)を使いました。これらのHi-Fiオーディオ機器に魅了され、いつの間にかオーディオファンになっていました。
ただ、正直なところ、どれも音の違いはあまり感じられない耳の持ち主です。それでも「アンプで音が変わるのか?」という疑問が頭から離れず、今まで手を出してこなかった低価格のデジタルアンプを試してみたくなりました。
特に「一番安いデジタルアンプってどんな音がするんだろう?」と気になり、自分の部屋で体験してみたいと思いました。そこで、中華デジタルアンプの中でも低価格帯で評判の良いLepy2024+を購入。見た目はカーオーディオ用アンプっぽい感じですが(笑)、目的はシンプルです:
「50万円級の高級プリメインアンプと3,000円の中華デジタルアンプの音質にどれくらい差があるのか?」
これを知りたかったんです。
比較用に使った高級アナログアンプはこちら:
体験談が長くなるので先に結論を言うと、3,000円の中華デジタルアンプと国産高級プリメインアンプの音質差は「たかが知れてる」というのが私の感想です。価格差を考えれば少し乱暴な結論かもしれませんが、音質だけで言えばそんな印象でした。
以下は、初心者目線のレビューとして感じたことを正直に書いた長文日記です。3年後の評価はこちらの比較ページで簡単にまとめています。
中華デジタルアンプLepy2024+を試してみた
土曜の夜にポチって、日曜の朝に注文。昼過ぎにはLepy2024A+(Lepai 2020の後継機)が届きました。
付属品にはRCAミニジャックのステレオケーブルが同梱されていて、気の利いた配慮に感動(自分には不要でしたが、小物好きとしては嬉しいポイント)。我が家ではDAC経由で接続するので、オーディオテクニカのRCAケーブルを使いました。このケーブルは低価格ながら高音質で、我が家のオーディオセットの定番です。
手に持った感じは異様に軽くて安っぽいですw
もともとカーオーディオ用に設計されてるらしいので、ネジ穴があったりして、仮定用オーディオアンプというイメージではないです。
付属品は電源ケーブルが付いていて、使ってみると熱くなりにくい設計。Lepai2020時代に指摘されていた電源の不安はかなり改善されているようです。
Amazonから到着した頃ちょうど真空管アンプ(softon model8)の300Bで温かい音を楽しんでいたところだったので、同じ曲でアンプだけ切り替えて比較してみました。
セレクター(アンプ&スピーカー切り替え装置)に接続し、同じスピーカーケーブルで音を聴き比べてみました。
20W+20Wのパワフルな音
真空管アンプsofton model8(300B)は10W+10Wで、真空管としてはハイパワーな部類。ただ、メイン機のAB級アナログアンプ(80W+80W、8Ω)に比べると、低域の駆動力やトルクは少し物足りなく感じます。それでも、真空管らしい広がりのある低音は十分満足できるものでした。
真空管からD級デジタルアンプに切り替えた感想
10W×2の真空管アンプから20W×2のD級デジタルアンプに切り替えた瞬間、すぐに気づいたのは「驚くほどの解像度と低音のパワー感」です。
使ったスピーカーはJBL 4312BMK2(ウーファーは30cmの2213H)。真空管アンプではダンピングファクター(スピーカーを駆動する力)が足りなかったのか、スピーディーな曲だと低音の反応が少し遅く感じました(それが好きだったんですが)。全体的に真空管らしい柔らかいベールに包まれた音が特徴でした。
でも、同じ環境でアンプをLepy2024A+に変えた瞬間:
- 低音が力強く「ブンブン」
- 高音はキレがあって超解像
- 音源は同じiTunesなのに全然違う
D級アンプはアナログより解像度が高いと聞いていましたが、ここまで「低音も高音もパワフルでクリア」とは驚きでした。アンプだけでこんなに音が変わるなんて、衝撃的です。
真空管の暖かさとデジタルアンプの解像感は正反対の特徴ですが、個人的にはLepy2024A+のパワーとクリアさが大好き。音場が広がるような印象で、かなり好みのタイプでした。
小音量でも低音がしっかり鳴る優れたアンプ
夜にいつも聴くくらいの音量でJBL 4312を鳴らしてみると、「めっちゃ低音がしっかり聞こえる!」と驚きました。ボリュームを下げても低音が痩せず、素晴らしいパフォーマンスです。
iPhoneやiPadから直接繋ぐなら、オヤイデのRCAケーブルや小柳出電気商会 オーディオケーブル(3.5mmステレオミニ-RCA×2) 1.3m HPC-35R/1.3を使えば、外部DACとの差もあまり感じません(このケーブルは値段の割に良い音ですよ)。
「ボリュームを上げたら歪むんじゃないか?」と弱点を探してみましたが、音量をガツンと上げても:
- ボーカルがくっきり
- 低音は輪郭があってボリューム感もアップ
- 高音は金管楽器やハイハットがリアルに響く
ボズ・スキャッグスの「スピーク・ロウ」を真空管アンプと何度も聴き比べましたが、Lepy2024A+は見た目はチープでも音質は本物。ライン直(トーンコントロールなし)だとクリアで素晴らしい音でした。デメリットらしいデメリットは感じません。めっちゃ良い音です!
おー、このスピーカーやっぱええ音するやんけ。。
トーンコントロールは使い方に注意
BASSとTREBLEのトーンコントロールを使うと少し曇った感じになりますが、それも暖かみのある音と捉えれば悪くありません。
テレビ周りのサブ機として使う予定ですが、夏場に熱を避けたいときはこのLepy2024A+が活躍してくれそう。真空管アンプは冬までお休みして、秋になったらまた温かい音を楽しみたいと思います。初夏から初秋までは、このアンプでテレビの音を楽しみます。
音質はHi-Fiそのもの。コンパクトで低価格、使い勝手も抜群。ただ、見た目が安っぽく、価格が安いせいで「高音質と感じにくい」という心理的なデメリットがあるくらい。でも、音自体は本当に良いです。
大きなスピーカーならライブハウスみたいに、小さなスピーカーならボーカルが目の前に浮かぶようなしっかりした音が手軽に楽しめます。
注意: Lepy2024+には偽物もあるので、私が買ったのはこちらのモデルです。
Lepyのデジアンは良い音で手持ちのスピーカーを鳴らしてくれた。大げさではあるが音質だけでいえば、十分に高級なアナログアンプL-590AXの代役は務まる音質です。
高級アンプとの違い
高級アンプとの価格差は、外観や内部パーツのコストによるものなので仕方ありません。
音質の違いを明確にするには
音質は部屋の影響が一番大きいですが、機材ではスピーカーの方がアンプより影響が大きいです。結局、スピーカーが一番大事だと思います。高級アンプや真空管アンプは好みや価格への思い入れで感傷的な気分を楽しめます。
- 高級品を使えば「幸せな気分」
- 安くて良い音なら「得した気分」
高価なものは購入後の余韻やメーカーの歴史、うんちくを楽しむ価値があります。私の場合、見た目や頑張って買った金額も音質に影響する気がします(笑)。
使い勝手の良いデジタルアンプの魅力
音質だけで言えば、国産高級プリメインアンプの代わりに我が家のような普通の部屋でスピーカーを鳴らすなら、Lepy2024A+は十分主役を張れるアンプです。
組み合わせるスピーカー次第で音が大きく変わります。能率が低くパワーが必要なミニコンポのスピーカーや、ジャンク品の古いスピーカーでも元気に鳴らしてくれます。B&WのCM5でもそれなりに良い音でした。
真空管アンプ(PSVANE 300B)を1000時間以上鳴らした耳には、Lepy2024A+の20W×2は少し硬質でパワフルに感じました。
中華デジタルアンプで十分?
「アンプでどれだけ音が変わるのか?」という疑問から高級アンプと比較しましたが、私の耳では大きな差は感じません。どちらも良い音です。
音質は好みの問題だと思います。
D級アンプは安くて素晴らしい音。私は満足です。中華デジタルアンプをバカにする人もいますが、私には良い音に聞こえます。
オーディオ初心者やPC用アンプを探している人には、省電力で省スペースなのでおすすめ。PCの音源がこのアンプを通すと、スピーカーから元気いっぱいの音が飛び出します。
注意: Lepy2024+には偽物もあるので、注意です。
私が購入したモデルはこれ
さらに別の中華デジタルアンプにもハマりました:

中華デジタルアンプの音はクリアで、家庭で聴くには十分なパワーがあります。スピーカーやRCAケーブルで音を調整する楽しみも広がります。3年経っても「良い音」と感じています。
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