オーディオを趣味とする場合、あるいはピアノなど音の出る楽器を趣味とする場合、できればヘッドフォンではなくスピーカーから音を出して聴きたいものです。
そして出来ることなら好きな曲や好きな音は出来るだけ大きな音で聴きたい。。
でも
あまり大きな音を出したら近所迷惑!
近所迷惑、、
十分理解していますが出来るだけ大きな音で聴きたいです。
音源の細かい音まで聴き取りたいから音楽聞く時はボリュームもけっこう大きめで聴く方です。
こんな感じで電子ピアノやオーディオ類(大きなスピーカー郡)があるので室内ではけっこうな音量を奏でてしまいガチです。。w
近所迷惑が気になるマンション暮らし(壁も薄い)
大きな音は出しますが、
可能な限りどれくらい音が漏れてるのか調べたりもしました。
- 隣に部屋へどのくらいの音が聞こえるのか?
- 階下で低音の振動などは届いているのか?
といったあたりをスマホの騒音チェックアプリなんかで調査した上で音量調整を行っています。
その結果、
アンプのボリューム位置は8時位置~9時位置が限界でした。
薄壁のマンションゆえ大きな音といっても限度があります。
近隣への迷惑をかけないようにするのがマナーです。
でも、
もうちょっと大きな音で聴きたい
もうちょい大きい音で聴きたいという思いから室内の防音対策をいろいろ試しました。
ドアのスキマにブチルゴムの貼り付けたり、、
その結果、たいした防音効果も得られずドアの開け閉めが面倒になった。
もっと効果的に近隣への防音効果を高めるためにいい方法が無いか?
いろいろ調べた結果
音が発生する部屋で音を吸音するのがいい
ということがわかりました。
それでAmazonにある東京防音のホワイトキューオンを導入
サイズは1枚が40センチ×90センチくらいあるのでけっこう大きいです。
これを4枚ほど使ってます。
電子ピアノCLP-585の裏面に当たる場所。
キッチンの壁面とピアノ筐体(木製)が発する音の振動を吸収する役割です。
最初はピアノ裏に4枚設置していましたが、現在はホワイトキューオンのデフォルトサイズのまま2枚設置するのみです。
ピアノの背面の共振音を吸収なら2枚で十分かなと感じました。
ピアノの下はローランドの防音マットを敷いてるのでこちらも楽器音の吸収(特に重低音)には効果があります。
また、このピアノエリアにはオーディオ用のサブウーファーも設置しています。
なのでピアノとサブウーファーの重低音エリアとなっています。
ここではサブウーファーやピアノのペダル音などの重低音を重視した対策を行っています。
サブウーファーの防音(重低音対策)は
- ピアノ用の防音マットの上に
- ニットーホームキャリーに乗せたサブウーファーを設置
という方法で重低音の下階への振動対策を行っています。
参考) サブウーファーの防音対策
市販のサブウーファーが大音量の際に床面へ直接振動を発するため、その筐体振動が意外と長距離まで振動を伝えやすい。
そして、低音は距離による減衰が大きい(離れると空気振動が弱まりやすい)という特性があるので「床から離す(距離をとる)」ことで直接振動を床に伝えない工夫をしております。これはピアノの筐体の構造(脚をつけて筐体の板面を床に触れさせないことで余計な共振を生まなせない設計など)を見て真似た方法です。
離す距離によっては床や壁に反射した逆位相の空気振動が発生して低周波の大幅な減少もある。このあたりは調整してください数センチでも変わります。
テレビ裏の壁面にもホワイトキューオン
こちらは真空管アンプと純A級アンプ、そしてレトロスピーカーユニットを組み合わせたシステムがあるエリア。
1KHzを中心としたボーカル帯域を上手く表現するためのシステムなので中高音が強く発するオーディオシステム。
なので、ここはホワイトキューオンが大活躍します。
ホワイトキューオンだけでなく吸音材は主に中高音をよく吸収します。
しかしながら重低音はほとんど吸収しません。
なので、こちらのテレビ裏ではホワイトキューオンのみで十分な防音対策が可能という感じです。
一応50インチのテレビの裏に
テキトーに2枚のホワイトキューオンをザクっと置いてるだけです。
十分効果あります。
重低音についてちょっと思うところを書いておきます。
重低音による近隣迷惑
重低音とは一般的には100Hz以下の周波数のことを刺すことが多いです。低い周波数でも人間の耳に聞こえやすいのは80Hz付近までの低い周波数です。しかし耳に聞こえないレベルの40Hz以下の周波数は音源から距離が離れれば減衰し弱くなります。なので低い音ほど近隣へは届きにくいのですが音量が大きくなればなるほど狭い室内では拾いきれない音波が隣室や近隣の家屋へ届くことが有ります。振動として近隣へ届いてしまいます。
サブウーファーやピアノなど大きな振動素子(ピアノ筐体の振動や大きなスピーカーユニットの振動)から発せられる重低音は部屋にいる人の耳には聞こえないけど、音源(振動する箱や空気)を伝って部屋の壁を揺らし、その振動が壁面を2次的振動板として拡大しけっこう離れた位置の人に振動として伝わることが有ります。(ピアノのペダル踏む際の振動なども床で2次的振動になります)
特に20Hz以下を大電流で発生させた時なんかがすごいです。(地響きになりますw)
なので
- 中高音の防音は吸音材でかなり対策可能
- 重低音の防音(防振)は2次的震動素子(壁や床など)から距離を置く
という方法で近隣への防音対策は可能です。
壁の薄さや材質の質量の加減で2次的に伝わりやすい音域(周波数)が変わってきますが、一般的な日本のマンションならだいたいこんな感じだと思います。
ただし防音対策の結果
オーディオの音量は
防音対策なしの時より1~2割ほどアップできる
という程度です。
重低音の対策はやはり音量を下げるに限りますが、音の基礎になる低音にのっかって倍音となる各周波数が近隣へ届きやすく(届く距離が伸びる)もなりますので低音以外の音域(周波数)をキッチリ室内で低減させることで近隣への迷惑音はかなり減少させることが出来ます。
という感じです。
東京防音のホワイトキューオンのメリット・デメリット
わりと大きなサイズなので2枚もあればピアノ(88鍵盤)の中高音による室内の反響をそこそこ抑えれます。メリットは十分な吸音効果による近隣への防音対策。
ただし、デメリットもあります。
中空繊維による床面からの距離が重低音の振動を多少なりとも緩和してくれてるように感じます。(うちはピアノもサブウーファーもこの上に設置)
うちで使ってる防音グッズはこんな感じです。
一般家庭で手軽にできる防音対策グッズでした。