2021年6月のアップデートでApple Musicがハイレゾ対応になりました。
ロスレスオーディオで24bit最大サンプリング周波数192kHz対応になってしばらく経過しました。
iPhoneやMacなどアプル製品で再生すると、一部の音源ではハイレゾロスレスマーク付きのハイレゾ音源になっています。
Windowsは非対応
2022年4月時点ではWindowsでのロスレスオーディオ、ハイレゾは非対応です。
2021年6月のアップデートでMacではiTunesアプリから Musicアプリでの音楽再生に変更されたのでハイレゾ対応になりましたが
WindowsでApple Musicを鳴らすにはiTunesアプリを使うため非対応というわけです。
そのうちWindows版 Musicアプリが出るのか?どうか不明です。
とにかくWindows非対応なので
スピーカーで聴くオーディオ環境でApple Musicのハイレゾ再生をするにはMacが必要。
※あるいはAndroidスマホ、iPhoneでも同様の再生が可能です。
Android端末でハイレゾ再生 Apple Musicのハイレゾロスレスを再生する方法
PCオーディオ環境のわたしは
とりあえず息子のMacBook Airを借りてApple Musicのハイレゾ再生をしています。
ハイレゾとは?
そもそもハイレゾって?という方は
デノンの解説ページがわかりやすいのでこちらを御覧ください
Apple Musicでは従来のCD並みの音質(これでも十分高音質です)から音源をハイレゾに対応させていく流れになっています。
ハイレゾ=超高音質
ついに手軽に楽しめる高音質の時代が来ました。
いままでのMacとオーディオ環境があればそのままハイレゾを楽しめる。
もっとも手軽に超高音質を楽しめるのがApple Musicです。
Apple Musicをハイレゾで聴くために必要な環境
Apple Musicをハイレゾ品質で視聴するには以下の機器が必要
Mac(パソコン)
macOS Monterey(最新)以降のOSを搭載したマッキントッシュPC(MacBook Pro、iMac、MacBook Air等)が必要です。
DAC(デジタルアナログコンバーター)
MacにUSBで接続する外付けDACが必要です。
加えてヘッドフォン、イヤホンなどDACに接続して視聴することでハイレゾ音源によるApple Musicの再生を視聴可能となります。
DACからアンプへ出力してスピーカーで視聴も可能となります。
イヤホンで聞くならiPhoneかMacが必要ですが
スピーカーで鳴らすならとにかくMacが必要です。
Apple Musicをハイレゾで視聴するためMacの設定
ハイレゾ、ロスレスオーディオ再生にはミュージックアプリの設定とMac(ハードウェア)の環境設定が必要でです。
アプリ側の設定
Apple Musicアプリを起動して
ミュージックをクリックして環境設定を開く
環境設定を開く
再生の項目で中段くらいにある
高音質(AAC44.1kHZ256kbps)
ロスレス(最大24ビット48kHzのALAC)
ハイレゾロスレス(最大24ビット/192kHzのALAC)
を選択できます。
ハイレゾロスレスを選ぶことで
最大24ビット192kHzのALACによるハイレゾ再生が可能となります。
※ただし、24ビット192kHzにい対応してる楽曲は見つけるのが困難なほど少ない(2022年4月)
※ロスレスマークがついたアルバムなどほとんどが24ビット48kHzです。
ストリーミングの項目をハイレゾ対応にできました。
ダウンロードも同様に設定することができます。必要な方はハイレゾを選ぶといいですが、楽曲の容量がとんでもなく大きくなるのでローカル保存の際は注意しましょう。
次にハードウェア側の設定です
環境設定のサウンド(スピーカーアイコン)を開きます。
Macの環境設定でサウンドの出力を外付けDACへ設定します。
USBで接続しているDACが表示されるので
サウンドを出力する装置を接続してるDACにします。
AirPlayはハイレゾに対応していない
AirPlayは第1世代と第2世代がありますが、AirPlay機がハイレゾロスレスオーディオには非対応の場合、従来どおりのAAC 16bit 44.1kHZでの再生となります。
※我が家のYAMAHA CD-N301はロスレスオーディオには非対応でした。第2世代で新機種は対応していくのか?現在のところ不明です。
Apple Musicでハイレゾロスレスの楽曲を探すには
検索では見つけることが出来ませんが
そもそもハイレゾのメリットを活かすにはクラシックのオーケストラや生楽器の繊細なタッチを表現したような楽曲でハイレゾの威力が発揮しやすいとされています。
クラシックのオーケストラのように小さい音量から大きな音量までダイナミックレンジの広い楽曲はハイレゾロスレスになってるアルバムが多いです。クラシックのオーケストラ作品やチェロ、ピアノの独奏などの作品では24ビット196kHzが多く見つかります。
またJAZZの場合も生楽器の演奏、ライブ・アルバムでは繊細なタッチやライブ環境の再現に当時の録音をハイレゾサウンドにリマスターすることが音の再現に功を奏しているで、ハイレゾ作品が多く見つかります。
一方、JPOPなどポップスなど曲全体であまり強弱のないような楽曲ではハイレゾの恩恵はわかりにくいともいわれています。とはいえ、探してみるとAikoなど一部有名なアーティストの作品も早々からハイレゾ対応してます。
ハイレゾ音源の探し方はありませんが、上記のようなジャンルで関連作品をポチポチみていくとハイレゾ作品が続々と見つかったりします。
ハイレゾ作品の一覧
個人的に録音の質がいいJAZZやダンスミュジックの作品、クラシックのオーケストラや独奏などをよく聞くのですが、手持ちのライブラリの多くがハイレゾ24ビット192kHz対応でした。
ハイレゾ音源を試してみたい方へ
以下に一部掲載しておきますね
Sgt.Pepperr’sLonely Hearts Club Band
ビートルズ
24ビット192kHz
Legend:The Best of Bob Marley and the Wailers
ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ
24ビット192kHz
52sd Street
ビリー・ジョエル
24ビット192kHz
The Long Run
イーグルス
24ビット192kHz
Songs In The Key Of Life
スティービーワンダー
24ビット192kHz
Emotions
マライアキャリー
24ビット192kHz
Off The Wall
マイケル・ジャクソン
24ビット192kHz
She’s So Unusual
シンディ・ローパー
24ビット192kHz
Hotel California
イーグルス
24ビット192kHz
Led Zeppelin
レッド・ツェッペリン
24ビット192kHz
Somthin’ Else
キャノンボール・アダレイ
24ビット192kHz
Head Hunters
ハービー・ハンコック
24ビット192kHz
The Silver Lining
トニー・ベネット&ビル・チャーラップ
24ビット192kHz
Cofee&Jazz
リラクシング・ピアノクルー
24ビット192kHz
How My Heart Sings
ビル・エヴァンス・トリオ
24ビット192kHz
School Days
スタンリー・クラーク
24ビット192kHz
The Cat
ジミー・スミス
24ビット192kHz
Thicker Than Water
ブライアン・ブロンバーグ
24ビット96kHz
FEEL LIKE MAKING LIVE
ボブ・ジェイムス
24ビット192kHz
ポッパー チェロ協奏曲集
Martin Rummel
24ビット192kHz
Bach ゴルトベルク変奏曲BWV988
Trio Zimmermann
24ビット192kHz
Jegendistil
Bertrice Berrut
24ビット192kHz
ブラームス 後期ピアノ作品 Opp 116-119
Paul Lewis
24ビット192kHz
Step2
シルヴェスター(ディスコミュージック)
24ビット192kHz
A Night in London
Ophelie Galliard & Pulcinella Orchestra
24ビット192kHz
桜の木の下
aiko
24ビット192kHz
Apple ロスレス対応楽曲を再生する
2022年4月時点では多くの楽曲にロスレスのロゴがつきました。
Appleデジタルマスターのロゴが表示されるようになってます。
Apple Musicのロスレスオーディオには
ハイレゾロスレスとロスレスの2種類に分類されます。
ハイレゾロスレスのロゴがあるアルバムは
24ビット96kHzあるいは24ビット192kHZのハイレゾです
ロスレスと表示されるものは24ビット48kHzのロスレスとなってるようです。
ちょっとややこしいですがどちらも16ビットの音とはけっこう違ったりします。
(視聴システムにけっこう依存しますが、、)
ハイレゾロスレスのマークが表示される楽曲がロスレスオーディオ対応
24ビット96kHzあるいは24ビット192kHZのハイレゾ
24ビット48kHzのロスレス
かなりいい音です。
ハイレゾのDAC機器での表示
接続するDACによって、インプットされるデジタル音源の数字が違うことがあります。
2020年4月時点では楽曲は48kHzから192kHzまでさまざまです。
いわゆるハイレゾの醍醐味とも言える96kHzや192kHzの楽曲はまだ少ないようです。
また以前からMacと外部DACを説即すると、
接続するDACによっては音源の正確なサンプリング周波数が表示されない。
同じ音源でも他社製ソフトTuneBrowserなんかで再生するとちゃんとしたサンプリング周波数がDAC側に表示されるのにiTunesや今回のAppleの MusicアプリではDACに正しいサンプリング周波数が表示されない。
DACが悪いのか?Appleのアプリの仕様なのか?わかりませんが
手持ちのDACで接続結果をみてみるとそれぞれ違いがある。
FosiAudio DA-2120Aの場合
ぜんぶ48kHZと表示される。
上記ロスレスオーディオ対応楽曲を再生すると
192kHzのハイレゾロスレスのロゴがある楽曲を再生しても48kHzと表示される
TEAC UD-501Referenceの場合
すべて384kHzと表示される。
この機種はMacを接続するとPCM384kHzでインプットされるようになってるので、Macから何kHzで出力されているのかはわからないタイプ。
ただし、音はハイレゾの音として196kHzで送られてきた音源はちゃんと196kHzで再生する(はず)。
何年も前からですが、Macの仕様なのか?Appleのミュージックアップの仕様なのか不具合なのか?MacをつなぐとDACによってサンプリング周波数の表記が音源のもつ正しい数字とは違うことがあります。
(Windowsではこういうことは無いのでPCオーディオではWindowsを使ってるという)
皆さんのDACではどうですか?
音質の違いについて
24ビット48kHz以上のハイレゾの音源と従来の音源AAC44.1kHZ44.1kHZ(CD並み)を比較するとどう違うのか?
イヤホンで聴いてみると
イヤホンで聴き比べてみると少し違いがあるように感じます。
ハイレゾ再生設定と従来の設定を切り替えてみると
ハイレゾのほうが高音の楽器の音に芯があるように聞こえ
低音の楽器は広がりを抑え、楽器の音の輪郭が聞こえやすい
という特徴を感じます。
視聴環境
MacBook Air13インチ2017Early
Apple Music
DAC TEAC UD-501
イヤホン SHURE 215
スピーカーで聴いてみると
個人的にApple Musicを高音質で鳴らすための環境を整えています。
小規模な環境ですがかなり優秀なDAC,アンプ、スピーカーの組み合わせです。
RCAケーブルでは不可能なレベルのSN比を達成してるのでスピーカーで聴いてもイヤホンと同様に個々の音の輪郭が聞き取りやすい環境です。
スピーカーはレトロなユニットですがハイレゾ対応使用になっています。
JBLならではのカラッとしたサウンドはクラシックのオーケストラの再生でも個々の楽器の音が粒立っており、密集した弦楽重奏の個々の弦の音さえも離れて聞こえるほど見事なほどクリアで軽快かつ重低音も併せ持つ音質です。
その環境で聴き比べてみてもロスレス音源の再生は24ビット48kHzで聴くと
楽曲を構成する楽器の音が今まで以上に分離し、個々の楽器音が聞き取りやすい
普段はWindowsパソコンのiTunesをAirPlayでWi-Fiによりネットワークプレーヤ=のCD-N301に接続、そこから光デジタルケーブルによりデジタル転送でより’高性能なDACTEAC UD-501へ接続。そこからバランス接続でアンプへ。
あるいはパソコンからUSBケーブルで直接UD-501へ接続しバランス接続でアンプへという環境。
今回のMac Bookからの再生では
TEAC UD-501でアンプを鳴らすという点で全く同じ環境ですが、
あえてAAC44.1kHZ再生とALAC24ビット48kHz再生を切り替えてみると
微妙に音の違いが出る。
以前はハイレゾとAAC16ビット44,1kHzの音質の差は軽微!
と思っていましたが、
オーディオ趣味歴が年数を重ねたせいか?
けっこう違うもんだな、、と感じました。
視聴環境
- PC MacBook Air13インチ2017Early
- 再生アプリ Apple Music
- DAC TEAC UD-501
- アンプ LUXMAN L-590AX
接続 XLR(キャノンケーブル)によるバランス接続
スピーカー
メインユニット JBL LE-8T
ツイーターJBL 075
ネットワーク JBL N2400
バスレフ周波数 約30Hz
アルニコマグネットならではのタイトで粒立ちの良い音のスピーカー
ハイレゾ音源のApple Musicは超高音質
オーディオ歴6年、
いままではハイレゾなんてたいした差が無い!
と思いこんでいましたが
いやはや、
耳が成長したのと、オーディオ環境が完成してるのとで今は違いがよくわかる。
Apple Musicのロスレスオーディオ、およびハイレゾ再生は
思った以上にCD並みの音質とは違うクリアさと。音の実体感がある。
個々の楽器の細かな音の粒立ちの具合を感じやすい。
SN比が高いオーディオ環境ではその差がより如実に発揮できるはずです。
個人的に驚くほど違いを感じたので
息子からの借り物のMacBook Airを
どうやって借りパクしてやろうか悩み中です^^;
良いDACとバランス接続でつなげるアンプがあれば
かなりSN比が高い環境が作れますよ。
TEACの50xシリーズは本当に良いDACです。
使用してるDAC
TEAC UD-501ヘッドフォンアンプ搭載USBDAC
現行モデルはUD-505ヘッドフォンアンプ搭載で超高音質です。
オールインワンモデルで高音質とはいきませんが
手軽にハイレゾ再生できるベース機器になります。
Fosi Audio DA2120A