コレを買ってから以降JBLとFOSTEXをいろいろ試しましたが
どれもお気に入りですが
2022年2月今はメインで一番お気に入りのスピーカーとして愛用しています。
以下、まだ音の善し悪しがわかってない頃のレビューです^^;
ピアノの上で黒光りするピアノブラックのCM5
ツイーターの周囲にはお医者さんのおでこについてる鏡みたいなのが美しく配置されている。
オーディオデビューして自分の好きな音質はJBLみたいな中音域が分厚いものだと思ってるけど、どうしても中学生時代に友人宅で聞いてた30センチオーバーのスピーカー(ヤマハNS-1000M)からの音が忘れられない。フラットで聞いてる音がきっと録音された音に近いんだろうなと思わせるスピーカーだった。
大人になったら30センチブックシェルフ買いたいと思ってたけど、現実問題として20センチ3ウェイあたりの大きさを配置する余裕は我が家にはない。物置においておくわけにもいかないし狭い部屋で常に鎮座させるには横幅25センチまで、奥行き30センチ程度まで。
となるとスピーカーの選択肢は必然的にブックシェルフの小型にならざるをえない。
小型といえど16センチウーファー搭載が最低ライン
どちらにせよ60Hz以下の低域はサブウーファーでサポートする前提だけど単体でも80Hzあたりの低音を素直に誇張せずに出せるスピーカーとなると最低ラインは16インチユニット搭載が必須になってくる。できれば20センチ、25センチ、、と望みは高まるけど、そうなると結局30センチや10インチユニットのスピーカー選ぶ方がいい。(何度も30センチ級を買いに走ろうとしたがインテリアデザインを考慮して留まった)
小型ブックシェルフで、30センチ級が出す自然でフラットな音に近い特性をもつメーカーの技術を搭載したスピーカーが無いものか探してたらたどり着いたのがBowers & Willkinsの16センチユニット搭載のCM5S2というモデル。
スペック
こちらはCM5-S2のスペック表
説明 | 2ウェイ・バスレフ型 |
ドライブユニット | 1×25mm デカップリング・デュアル・レイヤー・アルミニウム・ドーム・トゥイーター 1×165mm ウォーブン・ケブラー®コーン・バス/ミッドレンジ |
再生周波数帯域 | 45Hz~50kHz(-6dB) |
再生周波数レスポンス | 50Hz~28kHz(±3dB) |
指向性 | 偏差 2dB以内 水平方向 60°以上 垂直方向 10°以上 |
感度 | 88dB spl (2.83V, 1m) |
高調波歪 | 2次、3次高調波(90dB、1m) <1% 100Hz ~ 22kHz <0.5% 150Hz ~ 20kHz |
公称インピーダンス | 8Ω(最低 3.1Ω) |
クロスオーバー周波数 | 4kHz |
推奨パワーアンプ出力 | 30W ~ 120W(8Ω ノンクリッピング) |
最大推奨ケーブルインピーダンス | 0.1Ω |
寸法 | 高さ:340mm 幅:200mm 奥行:285mm(キャビネットのみ) 301mm(グリル・端子含む) |
質量 | 8.9kg |
仕上げ(キャビネット) | ローズナット グロスブラック サテンホワイト |
仕上げ(グリル) | ブラック グレー(サテンホワイトキャビネットのみ) |
低音は45Hzから高音は50Hzまでとなってる。
16センチユニットは普段から車の音響づくりで使い慣れているサイズ。スペック的にもエンクロージャーのサイズ的にもま60Hzあたりまでは普通に聞こえてくるだろうという想定でこのモデルに絞り込んでスピーカーを探す。
こちらはCM5S2の先代モデル
B&W CM5スペック
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 中・低域用:16.5cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
再生周波数帯域 | 45Hz~50kHz -6dB |
周波数レスポンス | 52Hz~22kHz ±3dB |
高調波歪 | <1.0% 100Hz 22kHz <0.5% 150Hz 20kHz |
出力音圧レベル | 88dB/2.83V/m |
公称インピーダンス | 8Ω(最低3.7Ω) |
クロスオーバー周波数 | 4kHz |
推奨パワーアンプ出力 | 30W~120W |
外形寸法 | 幅238mm×高さ418mm×奥行き351mm |
重量 | 8.9kg |
52Hz~22KHzまでが±3dbに収まるという素晴らしいフラット特性
忠実再生に適したスピーカーと言えそうです。
ウーファーコーン部分は車のドアスピでよくある繊維タイプの高級品使用。クルマでもユニットだけで数万円するいいやつ。クロスオーバーついてるタイプはだいたいこういう編みこみ繊維タイプの能率低めのやつが高級品だったりする。
ココにもビレットが4点。
ステキ過ぎる。
ピアノブラックのエンクロージャーは鏡のように周囲を映し込みながらインテリアに溶け込む。
ミニコンポSC-PMX9Sの純正スピーカーと同じような塗装がされてて非常に好みの色合い。
なにより中古でお手頃価格になってるのが決めて。
値段も先代モデルとあって手頃になってるので即決。
音質のレビュー
予想通り、とてもフラットな音を出すスピーカー。
開封直後はなんとも物足りない音がした。
日々JBL4312M2の濃厚な中高音を
とてもバランスが良いというか
個性が無いな
という最初の感想。
確かに低音は
13センチ程度のブックシェルフよりは出る
どうもバスレフに頼りすぎてる感じの低音に聞こえた。
これもエージングでエッジ柔らかくして鍛えてあげないといけないのかな?
と少し悩む。
クラシック、解像感は非常に高い、
Jazz、空気感は出るけどJBLのほうが好き、
ロック、超高音から低音まで安定して出るけど
これならミニコンポで気軽に聞きたいレベル
ポップス、フラットすぎてなんとも味気ない
声が引っ込んで聞こえる
開封直後の1時間ほどはそういう印象だった。
失敗したかな、、、w
と思いつつ、
そういえばこれ、バイワイヤリング対応やったなと、
実力機アンプA-S1000の背面からもう一本のスピーカーコードを伸ばしてやった。
左右独立エンジンのヤマハA-S1000が実力発揮する瞬間、、。
高音部へは細めの2芯コードで左右へ、低音部は太めの4芯ケーブルで接続。
そして
自信初めてのA+Bでのスピーカー駆動へ、、
ドキドキ
高音部と低音部を分けて聞くと面白い。
これが混ざると分厚い中音域に変わって、全体としてフラットに鳴る。
がしかし、
低音、高音バイワイヤリングで鳴らすと激変!凄い
B&W CM5はバイワイヤリングにしてこそ実力発揮凄い低音パワーと突き抜ける高音
バイワイヤリングでつないだ瞬間、
うぁ、、
なんやこれ、スゴっ、、。
さきほどまでシングル接続で聞いてた曲たち、
同じ曲なのに部屋中を包み込むような低音とキラキラした高音
その中で浮かび上がるようにケニーGのサックスが美しく伸びる伸びる
違う楽器、楽曲はどうだろうか?
ハイレゾ音源となった千住真理子が奏でるストラディバリウスは空気の色を映し出すかのように響き
マイルス・デイヴィスのミュートトランペットは金色の輝きを放つ
ジャコ・パストリアスのベースが高く跳ね、深く沈み込む
マーカスミラーが弦を叩けば軽く床が響き部屋の空気が音に包まれる
クリスチャン・マクブライドのウッドベースが室内の空気清浄機の音に負けず耳まで届く。
ゴンチチのツインギターが夕暮れを告げるように暖かく響き
ビル・エヴァンスのブルーノートタッチを鳴らせば部屋がヴィレッジバンガードに早変わり。ゴードンドライジンのマティーニで唇を濡らしたくなる。
スピーカー性能を計測するために購入した数々の女性ボーカルの声が霧の中の妖精のごとく少し霧がかったような残像を残すように浮かび上がる。
マリリン・スコット、ノラ・ジョーンズ、マルガリータベングストソン、ダイアナ・クラール、キャロル・ウェルスマン、ヘレン・メリル、サラ・ヴォーン
様々な声質のボーカルが決して他の中音域に埋もれることなくつややかに響く。
とても美しい音というのはこういう音か。。
それもこれも、この急激に低音の再生領域が下へ広がったような雰囲気と高音がピン!としたことによる影響っぽい。
めっちゃいいスピーカーやんけ。。。。。
開封後2時間で感想が著しく変わった。
このスピーカーはバイワイヤリングで使う方がいい。
まったくもって性格の違うスピーカーになったような印象。
とはいえ、バイワイヤリングで低音も重低音の音圧がしっかりして高音がより輪郭を持つ感じ。
全体的にはフラットな特性だと思う。
レビューがそこそこある製品なので実際どうなのか視聴せずに買ったけど、低音はバイワイヤリングにしたらサブウーファーの登場回数が著しく減る。アンプのBASSでコントローラーしてもバイワイヤリングだと音の歪が極端に少なく有効に使える。A-S1000はピュア音源スルー機能があるので基本的にはイコライザーは使わない。
調整なしでも十分分厚い低音が出るCM5バイワイヤリング。
サブウーファー必要なのは大人数で演奏するクラシックの一部や60~70年代のジミヘンやCCRなどのロックくらいかも。少人数演奏やデジタル音源の曲(POPSやR&B)ではサブウーファー必要ない。BASSトーンコンロで十分だ。普通に40Hz以下の雰囲気まで十分出してくれる。
このサイズのスピーカーで聞いてるのを忘れて
「あ、これ昔の30センチのでかいやつの音や、、、」
と思いふけることが出来る。
どういうチューニングかしらないけど2000年以降の新しい録音のJazzでもロックでもポップスでもなんでもリアリティのある音を再現してる。低音の出し方がうまいんやろうね。てかアンプがナチュラル系で左右独立電源のメリットでもあるかも。
荒っぽさはどこにも感じない。
音もいいし見た目もいい。
サランネットがマグネット式なのでなんとなく友人宅で見てたバブル時代のいいスピーカーを思い出す。
サランネットはずすとまた性格が変わる。
中低音によりツヤが出る印象。
インシュレーターはこれです
そういえば高校生のとき、音響屋で
「なんや、あのちょんまげ付いたスピーカーは?」
と近づきその価格を見てドン引きしたのを思い出す。
B&Wといえば300万円からのスピーカーだと思い込んでたけど、今は10万そこそこから変える手頃なものも多い。
今ブログ書きながら、中学高校時代の友人や当時レコードレンタルでアルバム借りに行ってたことを思い出す。
背中のほうからB&W CM5が鳴らすさまざまなミックスが聞こえてくる。
最新いTunes人気曲がJazzやらクラシックやらロックやらR&Bやらエレクトリックだとか
どれ聞いても値段以上に、
どれを聞いてもサイズ以上にスッキリと馴染む音として耳に入ってくる。
オーディオ熱にやられていろいろ物色したスピーカー。
ここで一旦ストップできそうなそんな感じのスピーカー。
サイズを超えた音質、
深く輪郭のある低音、フラットながらも前に出る美しいボーカル
澄み渡る高音の各楽器音の中で時折彩るさらに超高音域のキラキラ音。
どれをとってもいい音する。
さらに小型のCM1が相当売れてたので大きめのCM5はさらにいいだろうと思ってこれにしたけど総合的により優れたスピーカーなんだなと思った。
上を見ればきりがないけど、
この上のスピーカー買うなら先に家買わないといけないなと思う次第です。
20畳くらいまでならこれとA-S1000で十分いける。
- クラシック、解像感が高くすべての楽器の音がリアリティある、
- ピアノソロ、スタインウェイとベヒシュタイン、ベーゼンドルファーを聞き分けできるレベル。
- Jazz、空気感がめちゃ出てる。
- ロック、超高音から低音まで安定して出る。こりゃすごい。
- ポップス、フラットながらもボーカルが綺麗に聞こえる。
最初の開封直後の印象とがらりとかわったバイワイヤリングによる音出し。
やはり自分の好みは美音系で忠実再生派なのかなと思う次第です。
JBLのちっこいのもインテリアとして置いておきたいけどな場所がなあ。。
やっぱジミヘンとかはJBLのほうが完璧だし。。
とりあえず手持ちのデジカメで録音した音出しのサンプルです。
マイクの集音がちょっと悪いですがご了承ください。