オーディオやってると気になるRCAケーブル。
XLR(バランス)ケーブルの接続もやってますが、
XLR(キャノン)ケーブルだと音が変わらないから面白くないんです(笑)。
やっぱり機器や部屋に合わせて最終的な音質微調整ができるRCAケーブルはオーディオやってて交換が楽しみな分野でもあります。
ネットワークプレーヤーとアンプ接続したりプリアンプからパワーアンプへ接続したりとシステムが複雑化していくとケーブルにもこだわりたくなるものです。
とはいえ、このRCAケーブルの世界も沼は深く、ここばかりは浸かってしまうと抜け出せないくらい深い沼でもあります。
ほどほどの良いものを使いたいです。。
オーディオ機器を接続するRCAケーブル
これの特徴を知ると自分好みの音へ調整しやすくなります。
上を見ればキリがないですが、
ここでは高くても3000円~5000円程度までのものを比較レビューしています。
ほどほどに高級感があるケーブルでオーディオ環境を仕上げたいな、、という思いでいくつかのRCAケーブルを使い続けて比較してきたので個人的にも忘れないようにそれぞれのケーブルの特徴や自分なりに感じたことを備忘録として残しておきます。
参考になれば幸いです。
RCAケーブル使用レビューと比較
接続機器は
以下のプレーヤー類
- ネットワークプレーヤー ヤマハ CD-N301
- USB DAC TEAC UD-501
- USB DAC LUXMAN D-100
- USB DAC MUSE Audio USB-DAC ヘッドフォンアンプ PCM2704
これらとそれぞれ個性が強い以下のアンプ類
- プリメインアンプ ヤマハ A-S1000
フラットでクリアサウンド、アナログトランジスタアンプのB級増幅で力強い音質という特徴 - プリメインアンプ LUXMAN L-590AX
暖色系ウォームサウンドのアナログトランジスタアンプだが真空管アンプよりの中域強めかつ純A級ならではの繊細な音が特徴 - プリメインアンプ TEAC AX-501
最もバランスがいい安定した音質かつデジタルD急増服アンプゆえのパワフルな低域ダンピングが特徴とにかくパワフル。 - プリメインアンプ SMSL SE98E(中華デジタルアンプ)
かなりパワフルなD級ぞ服のデジタルアンプ。S/N比はそれほど高くないがそれを補うパワーで低域高域ともクリア。 - プリメインアンプ ソフトン Model-8(真空管アンプ)
300Bの劣化に伴い超高音超低音がソフトになる傾向、いかにも真空管アンプというウォームな音質。まったりサウンドゆえ高音が強いスピーカーやケーブルとマッチする。 - プリメインアンプ トライオードRuby(真空管アンプ)
小ワットで純A級増幅ゆえどうしても大きなスピーカーをダンピングする能力は不足する。RCAケーブルにより高音を痩せさせたり低音を膨らませる組み合わせでウォームな魅力満開。
手持ちの機器はピュアオーディオ用のものばかりです。
上流にDACやネットワークプレイヤーなど音源機器もありそれらもウォーム系、すっきり系と性格が有ります。
いろいろ使ってますが、音質考えてアンプ選ぶなら
この安い中華デジタルアンプで充分だと常々感じております。
とはいえ、
ケーブルと合わせることでその個性を強めたり、弱めたり
うまく音質コントロールしたり出来そうなRCAケーブルを使ってます。
以下はこれらを繋いだ感想と評価レビューです。
なお、音質のチェックにはよくこのアルバムを採用しています。
1曲めのWinelightがなかなかお気に入りです。
さて、ケーブル比較です。
どれもオススメのケーブルですよ♪
まずは基本はこれです。
フジパーツ オーディオケーブル 2ピン-2ピン 1m FVC-335
※Amazonでご購入の際はアマゾンプライムに入るとお得です♪
RCAケーブルといえばこの赤白のオーディオケーブルです。中国製のデジアンなんかにも標準で付属するタイプです。
とにかくこのケーブルでの接続音を基本として変化を聴くといいです。
個人的にはこのケーブル使っててノイズが出たりとか音質がイマイチだな!とか思ったことはありません。
このケーブル使ってる限り
RCAケーブルの交換とか意味あんのか??
と思えるくらい、
ごく普通の音が出ます。
スッキリナイスサウンドなんですよ。
一応、今回の比較ではこのケーブルの音質がベースとなるフラット特性と位置づけて書き残しておきます。(今後書き換えるかもですが今感じる特徴などを書き残しておきます)
audio-technica ART LINK オーディオケーブル 0.7m AT-EA1000/0.7
続いて紹介するのはこれ、オーディオテクニカのRCAケーブル。
低価格のデジタルアンプやオーディオ機器を使っていても全体をレベルアップしてみたいというこれからオーディオの深みを楽しんでみたい方にオススメのRCAケーブルです。
コレを使うと赤白ケーブルとくらべてどうか?
かなり太いしケーブル皮膜も分厚くてブルーで高級感ありますね。
しかし、伝送効率がよくなってることは事実のようです。
スピーカーで出る音量レベルでは判断しにくいですがヘッドフォンをアンプに差し込み無音状態でフルボリュームにすると赤白のRCAケーブルで聞こえたホワイトノイズが若干減る。
つまりこのケーブルによってSN比が良くなってるということです。
なので、聴感上、音楽聞いてる時はわかりにくいかもですが、いろんな周波数でSN比が向上したことによる音の変化はあります。価格もこなれた製品なので自分自身のオーディオ環境ではこれを3セット使ってます。
個人的に最もスタンダードなフラットサウンドで信頼できる材質と音質。
そんな位置づけのRCAケーブルです。
見た目の高級感もありお気に入りです。
文句なしの一番のお気に入りRCAケーブルです。
ここが特にお気に入り
外来ノイズ成分からケーブルを守るためのブルー皮膜が高級感を醸し出し見た目のグレードアップが図れます。
値段が高すぎるモノはいろんな音の調整がされたケーブルが多い中、本来の音データーを適切に機器間で伝送してくれるコストパフォーマンスが高い高級RCAのケーブルだと思います。
つまり、音質そのもののレベルアップと手持ちのオーディオシステムが全体的に高級品になったような。。
そんなシステムの底上げ感を体感できます♪
なかなかいい気分で良い音を楽しめますよ。
さて、そんな良いケーブルに続いてはこれ、
ちょっとこだわりたい人向けです。
続いてはJAZZといえばゾノトーン
そのZonotoneの製品で一番安いやつです。
ゾノトーン RCAケーブル(1.2m・ペア)ZONOTONE SILVER GRANSTER AC 1001A SGSAC1001A-1.2
純銀コートOFC採用の低価格モデルです。
純銀はスピーカーケーブルなどでも音質変化を最も感じやすい部類の素材でRCAケーブルでもこれを使うことで大きな音質変化が伺えます。
- 導体構成:純銀コートOFC、高機能純銅線HiFC、高純度無酸素銅線PCUHD、高純度無酸素銅OFC
- 構造:高純度4素材によるハイブリッド、2芯ダブルシールド構造
- シース:EU-RoHS対応エコ処理PVCシース採用 ●絶縁体:高純度ポリエチレン
- シールド:アルミラップと高密度錫メッキ銅編組の2重シールド ●外径:5.4mmφ×2
- 端子:オリジナルRCAプラグ。(キャップ)ニッケルメッキ╱(ピン)24金メッキ。キャップ最大径12mmφ
このケーブルの音質を一言で言うと
それに伴い低音楽器の輪郭も明確になる傾向がある。
そんな感じのケーブルです。
赤白RCAケーブルと比較して明確に音の違いがわかるタイプです。
音が変わる=音が良くなる(好みの音になる)
というものではないので、環境に合わせた使用が望ましいです。
うちでは出力が強くスピーカーの持つ低域をより強く出す傾向のあるアンプヤマハA-S1000にCD-N300からの接続にこのRCAケーブル使うことで高音が出やすい特性を交えてます。
そのプラスマイナスの効果でくっきりしつつも低音の量感は失っていない好みの音質を表現。
これはウォーム系のアンプやスピーカーが下流にあるシステムに組むと暖色系でありながらくっきり明瞭というサウンドを狙いやすいタイプのケーブルです。
けっこうお気に入りです。
続きまして、
現在のメイン環境で不動のメインRCAケーブルとして活躍する特殊な奴
RCA ケーブル BELDEN(ベルデン) 88760 (0.5m)
まずこのケーブルですが
めっちゃ硬いです。
皮膜は薄いのですが、中身の芯線が太いんです。
なので伝送効率がいいようです。
そして、基本的な考え方
ケーブルは太く短くが最も鮮度の高い音を伝送する。
これが基本だとすれば、これを超えるケーブルは我が環境には無いです。
つまり、このケーブルは
そんな方にはオススメなケーブルです。
このRCAケーブルに変えると全域でSN比が上がった感じになります。
SN比があがるとは?
SN比が悪いオーディオ環境ではヘッドフォンでアンプのフルボリュームにすればわかりますが無音時にホワイトノイズやハムノイズが聞こえやすくなります。一般的なプリメインアンプなら通常の音量9時や10時ボリュームで聞こえることはまず無いですが大音量じに出るこのノイズ成分が実は各アンプの個性を出すものであったりもするようです。真空管アンプのようにハムノイズが出るタイプはウォーム系の音質、ヤマハやアキュフェーズのように全くノイズ出ないものは寒色系といわれる所以かもしれません。
ノイズ無し=鮮度高い
と思われがちですが、そんなことないと思います。
ちょっとハムノイズやトランスの鳴きがあるLUXMAN製品のSN比の高さは我が家のシステムでは軍を抜いてる。フルボリュームでブゥーーーンと聞こえるものの、通常再生時のワイドレンジ感と中域の音圧は天下一品です。
このLUXMANの中域が分厚く聞こえる特性に似せるためヤマハの超クリアサウンドに対して伝送効率が妙に高そうなベルデン88760を組み合わせると中域の音圧があがるという不思議な現象を確認。
以降、このケーブルがメインシステムであるヤマハA-S1000を支える影の立役者になっております。
うちではアナログアンプのB級駆動に接続してますが、中華製のデジタルアンプなどD級増幅のパワーあるアンプにも合います。
もう1年近く我が家のメインシステムにおいて不動のメインRCAケーブルなのです。
このケーブルの硬さも最初は
「なんだかなあ、、」と思いましたが、今ではこの硬さ(太さ)が信頼の証でもあります。
本当の意味で現在のオーディオ環境を高音質化してくれるケーブルではないかと思ってます。
我が家で手持ちのRCAケーブルでは最短の50cmです。
短く太く、リアルに高音質を任せられる低価格でありながらも本格派オーディオ向けの良品です。
これを折り曲げて使える環境は限られるので背面に余裕ある環境では是非試してみたいRCAケーブルです。
さて、最後にマニアックなRCAケーブルの紹介です。
ベルデンBELDEN 8412-BLUE 青 RCA ケーブル
このケーブルは皮膜が赤いのと青いのがありますが、どっちも同じです。
大阪にあるプロケーブルさんで教えてもらって買ったもの。
ご覧の通り、オーディオにはマニアックな私です。
普段きょろきょろ見てるオーディオショップへ
RCAケーブルでも買おうかな、、
とぶらりと入ってみるとモガミとベルデンの2種類で3種類のRCAケーブルが吊るされていた。
要は、最高の音質で音楽聴くならこれかこれでええんや!という店主の主張を感じる商品構成です。
見た目が似たケーブルでモガミ2534というものがありますが、
購入の際、教えてもらったこと
モガミを指差して
私 :「これはどんな音になるの?」
店主:「はぁ?それは演歌や」
やりとりはこれだけでした。
次はベルデン8412を指差して
私 :「じゃあこっちは?」
店主:「そっちはJAZZや」
そっちはJAZZや、、、
なるほど。
じゃあこれちょうだい。
となったわけです。
LUXMAN、TEAC、真空管アンプのソフトン、デジタルアンプのSMSL SE98Eに繋いで音の特徴を確認してみた。
伝送効率は非常に良く総じてフラットな印象です。
フラットというと赤白ケーブルと同じじゃないの?
と思いがちですが、
中域から高域にかけての押し出しというか明瞭感がアップしたせいか音場が広がるようなソースでは広がりすぎるのを抑えつつ音像の定位感を高めてくれるような。。
いいケーブルです。
あえてこういうフェンダーローズのエレピサウンド聴くのもいいです。
温かいです。。
自分は1メートルを選択しましたが太さのわりに柔らかく取り回しもいい。
よくいろんなRCAケーブルやスピーカーケーブルのAmazonレビューでJAZZにあうケーブルです。
などという表現を見かけますが、
JAZZに合う = 音がぼやけない
という意味ではないかと思います。
JAZZといってもいろいろありますが、オーディオ好きな人が多く好んで聴くのはトリオものやカルテットもの、そしてボーカルものなどの小編成で楽器音が分離してるものが多いと思います。(自分がそうですが)
なので、この音の分離と各楽器音のクリアさやそれぞれの楽器音の音階レンジをきっちり聞き取れる環境を好んだりします。
そういう楽器音の明瞭さをスピーカーの性能やアンプの特徴によって潰されることも少なくありません。
そこをケーブルの特性によってちょこっとコントロールすれば自分が求める音
「明瞭かつ分離がいい音」
というのに近づけることができるわけです。
決して気のせいではなくケーブルで音は変わります。
ヘッドフォンでフルボリュームにすればわかります。
スピーカーで小音量でもわかるようになります。
このベルデン8412はプロミュージシャンなんかが使うタイプのプロ用ケーブルですが家庭用のオーディオ環境で使うと今使ってるアンプやプレーヤー、さらにはスピーカーのさらなる実力を引き出したりも出来そうなクリアで明瞭度を感じやすいタイプのRCAケーブルです。
いくつかのオーディオシステムを使い分けた経験のある方にオススメです。
以上、自分が今使ってるRCAケーブルを一部抜粋しました。
Amazonで探すといろんなケーブルありますが、ここに上げたRCAが全てと思ってもらってもいいくらい、それぞれ特徴が明確なRCAケーブルたちです。
どのケーブルも基本的にはいい音で聞けます。
いい音源をいいプレーヤー、いいスピーカーで聞けばさらに良い音で聞けます。
きっとそれがあなたの好みの音です。
ケーブルなんかよりアンプやスピーカー変える方が劇的に音が変わりますが、お気に入りのアンプやプレーヤーの配置が固定のポジション確定してる場合、部屋の定在波の問題解決に対してとれる対策は限られます。
その限られた対策法のひとつがRCAケーブルや電源ケーブルの変更による音質チューンです。
RCAケーブルの特性を利用してサウンドチューニングすることは一般家庭で手軽にできる音質調整方法のひとつではないかと考えています。
そして何よりRCAケーブルの交換は楽しいです。
まとめ
個人的には
ケーブル類交換は最終手段。
そう考えてますが、
手軽に楽しめて、幸福感が高い遊びです。
このスピーカー、このアンプ、このプレーヤーでうまく鳴らす!
と決めた結果のシステムに少しスパイス的にケーブルチューンを取り入れる。
そんな微調整にRCAやスピーカーケーブルが個性を発揮するもんだと思います。
これはこれでとっても楽しく、
ハマります。沼に。。
ご注意くださいませ。。。。
私は価格面からもオーディオテクニカのこちら
これを複数ペアで所有しています。
一番使い込んでるケーブルです。
そんなに高級品ではないのですが、見た目の高級感はレベル高いものがあります。
AV機器の背面を見た際に
「うん、こりゃいい音するはずだ。。」
と
その高級感あるラインの光沢に自己満足しまくってます。
なかなかの逸品です(笑)。
スピーカーケーブルもいろいろ使ってます。
電源ケーブルもいろいろ買い揃えました。
どれもめちゃ音が変わるものばかりです。
ケーブル交換は深いです。
ケーブルチューンの最もシンプルかつ変化を感じやすいRCAケーブルの交換。
ぜひ楽しんでみてくださいね!
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