LUXMAN L-590AXが来てその価値を見極めるべく今手元にあるデジタルアンプ、真空管アンプ、アナログアンプ2台を瞬時に切り替えて音の違いなどを確かめたいとRCAライン入力の切替器を探してみた。
Amazonで探すと一部高級機もあるけど、セレクターを噛ますと多少なりとも音質に影響出るんだろうな、、と悩み悩み物色した。
基本的にAVセレクターがよく売れてるようでやたらと目にとまる。
高級品であれ普及品であれラインケーブルの間に挟むことには違いないので半ば
どれでもええわ!
という気分でマスプロのAVセレクターをポチっとGET。
自分が子供の頃から分配器とか切替器といえばマスプロ。
30年以上前から目にするこのロゴは実績と信頼の証。
機能は音声(映像)入力2系統、出力4系統という2in4outの構成。
本体上面に内部の回路図が記載されている。
うちの場合はTEAC UD-501(DAC)からラインアウトでマスプロセレクターへ繋ぎ各アンプへと接続。
背面端子はピカピカ。
高級プリメインアンプの端子と同じパーツっぽい。
めちゃ綺麗。
底面には検査済みのシールと値段のわりにしっかりした脚(インシュレーター)がついている。
電気信号化した音声データは振動に弱いので普及品でもこういうしっかりした振動対策を行うマスプロ。渋いです。
とりあえず今主に使ってるRCAケーブルはZonotoneとAudio-technicaの2社。
それぞれ5000円~80000円程度の安いオーディオ用RCAケーブルだけど、そこそこケーブル皮膜が分厚く外来ノイズには強いので分配器をいれることによる配線ごちゃごちゃ状況にも耐えてくれると思う。
早速、中華デジタルアンプLepy2024A(3800円)+とLUXMAN L590AX(47万円)に接続
せっかくなのでスピーカー切替器もつないだ。
このスピーカーセレクターはアンプから2系統、スピーカー4系統へ出力可能。
もう機器の背後は配線ごちゃごちゃ。
音源はMacBook ProのiTunesから44.1KhzのPCM(iTunesの標準ファイル)をTEAC UD-501へオプティカルによるデジタル転送。UD-501でPCM384Khzへアップコンバートされるので音質は超高音質といっていいと思う。実際、このDACからだと何に繋いでも音の情報量はかなり濃密になってアナログ・レコード超えじゃないの?と思ってしまう。
超高解像の音質を誇るデジタルアンプLepy2024A+
高音域から超低音域までキリっとした音の輪郭がありどんなジャンルの音楽でも分析的に音を聞くことが出来る。Accuphaseの純A級っぽい音のアンプ。
こちらでいろんな音楽をまず聴いて
これは高解像で聴くほうがいいな、、
とか
これは暖かい音質で聴くほうが楽しいかも、、
とか
これはとにかくデカイスピーカーで聞きたいな、、
とか判断するのに使う。
lepyの音の解像感はハンパないので自分はそういうふうに使いつつ、ロックやファンクなミュージックはそのままこのデジアンで聞き入ったりもする。
お気に入りのデジアン。
デジアンとL590AXがここに来るまでテレビや様々な音楽を鳴らし続けていたソフトンの真空管アンプ。300Bのチューブもそう稼働時間は1000時間を超え「これぞ真空管アンプ」と思える甘くてまろやかながらも音に芯があり高解像な音質を誇るステキな真空管アンプ。
ずっとこの耳にやさしい真空管アンプでいろんな音を聴いてたのでマスプロのライン入力切替器を通して音質が下がる(S/N比の悪化)のではないか?と不安視してたけど、普通に聞いてる分では音質の劣化は感じ取れない。
所詮自分の耳はそんなものなのかもしれないけど、このマスプロのAVセレクターは音質劣化は著しく抑えれる高音質な製品なのではないかとここで強く感じるわけです。
なんせ1000時間以上聞いてるアンプとケーブルとスピーカーと同じ音源での環境へ追加して音の劣化を感じないわけだから。
スピーカーはちょっと特殊なので音質チェックしている。
SONYのMD-919付属するスピーカーで
4ウェイ5スピーカー
スピーカーユニットは17センチウーファー1コ、5センチ中広域用ツイーター3コ、超高音域ようスーパーツイーター1コという構成。クロスオーバーは公表はないけど3ウェイネットワークで800Hz、5Khzといった区切りではないかな?と思う。(自分の耳で勝手に判断してのことだけど)
中高域に3つのユニットを配置してるのでボーカルが聞き取りやすくベースや各低音楽器の音の輪郭がクリアに聞こえやすい高解像スピーカー。低音は同じ16センチ程度のユニットを持つCM5と切り替えしながら聞くと若干超低域の広がりは不足するが、中高音ユニットが充実してるので低音のパワー感はこちらのほうが良質に感じる。
ヤフオクで6000円ほどでGETしたラッキーアイテム。
もともとは198000円のコンポのスピーカーだから。昔このシリーズのMD777というのを使っててMD888tokaこのシリーズのスピーカーがめちゃ気に入ってたので十数年の時を経て当時のトップグレードの製品のSPをGETしたという流れ。
真空管アンプでJBL4312BMK2の30センチウーファーをうまくドライブできてなくて低音が聞こえにくかったような曲もこっちのSS-MD919につなぐと低音がより強く聞こえたりする。
スピーカー切替器でパチパチ切り替えながらそれぞれのスピーカーの個性と接続するアンプによる駆動結果のち外から出てくる音質。
これも好みで切り替えて楽しめる。
スピーカー切替器はこのAmazonでよく売れてるやつ。
バナンプラグ対応のねじ込み式を選んだけど、ボタン式のほうが便利だと思う。バナンプラグ対応のこれはプラグぐらつくので結局ケーブルをねじ込んで使うことになる。めちゃ強く固定できるというメリットはあるのでどちらも一長一短かな。。
テレビエリアで3台のアンプと2台のスピーカーを切り替えながらそれぞれの音の違いとか楽しんでみようと思う。
メインシステムのほうは
ヤマハのA-S1000とLepy2024A+を切り替えて使ってみたがスピーカーCM5のノーチラスチューブをより元気に鳴らすのはデジタルアンプLepyのほうだった。
切替器を通しての音質劣化というのは全く感じ取れないけど、アナログアンプ(10万円台)と3000円のデジタルアンプの音の違いはしっかりとわかる。
ただし、どっちが高音質か?と問われると正直よくわからない。
せっかくなのでA-S1000からプリアウトでLepyに繋ぎバイアンプのバイワイヤリング接続で遊んでみたが、低音をLepyに任せるほうがいい感じでパワフルな音に聞こえた。
マスプロの切替器を使ってわかった各アンプの個性
AB級のアナログアンプにはパワーと高解像な音の喜びがある。そこにヤマハ独自のピュアサウンド方面への味付けがされているのでこれはこれで好きだ。かっちりとしながらもそれぞれの楽器の音が忠実に再現されるので自分の中ではこのヤマハA-S1000がリファレンスになる音質だ。
純A級のアナログアンプには超高解像で恐るべきダンピングファクターを誇る実質的なパワーがある。そこにLUXMANの音質への哲学が残されていて現代のデジタル音楽から年代物の音源までそれぞれにあった再現を高いレベルで達成できるような懐の深さがある。すべてを高いレベルで発音しながらもどこか暖かみという相反する温度感を持った不思議な音質。
真空管アンプ(ソフトン)は超高解像な音をなんともいえない微粒子のような霧で包んだような独特の音質。300Bという大きなチューブが時とともに微妙に音質を変化させてくれる。いわゆるエージングというものをこれほどハッキリと感じ取れる機械も珍しい。ゆったり聞けるせいかいつも音楽かかったまま眠ってしまうので電気代が恐ろしいことになるような優しい音質。
そしてデジタルアンプ。
高音質という言葉に偏った味方をすればこれはもう価格破壊以外の何者でもないと思う。超高解像で何の曇りもない。イメージを写真に例えるならデジタルカメラで極小センサーのコンデジがフルサイズ一眼よりもパンフォーカスの写真などで見た目がシャープでハッキリ見えるのに似ている。これはどんな高級レンズをつけても同じ。中華デジアン=安物=シンプルな構造ゆえか、余計な抵抗を回路に持たないせいで分析的な音が出るところは国内最高ブランドのAccuphaseの高級モデルの音にも似てる気がする。接続するスピーカーの性格をものの見事にあらわにするデジタルアンプは聞く人によっては「楽しみがない」とか「耳に刺さる」という結果になるのかもしれないけど、自分は古い音源なんかもデジタルアンプで聞くと「こんな音まで入ってたのか」と気付かされる事が多い。
スピーカー切替器も使ってみてわかったが、
音質劣化はほぼ感じ取れない。
スピーカーのユニットサイズによる音の個性とか、エンクロージャーの大きさ、質などで変わる音の個性なんかも切替器を通すとすごくわかりやすい。
どれを組み合わせるか?は好み次第。
どれの音質がよくてどれが悪い
みたいなのは3000円のアンプにも50万円のアンプにも存在しないし、中古の6000円のスピーカーも20万円のスピーカーもそれぞれの個性があるだけでどっちが高音質か?とかは存在しない。
それが自分の耳が確認できる事実だ。
それぞれの機器には
それぞれの個性のみが存在する
それだけだと思う。
オーディオファンになって早4ヶ月
今は4台のアンプと4組のスピーカーでそれぞれの音の違いを確かめながら自分が求める一番好きな音を再現出来る環境を構築していきたい。
それぞれの機器をリアルに切り替えて出来るマスプロのAvセレクターは映像用ゆえ音声信号のみの通電では音質の劣化も発生しにくいのかもしれないですね。
便利で楽しいオーディオ環境が一個できました。
これからオーディオ環境を構築していくのに役立ちます。