スピーカーエンクロージャーが経年劣化するころ
個人的にエージングとはそういうものだと思っております。
味のある音で音楽を聴く、、
そんな願望が有るなら
スピーカーのエージングって大事だっていいますよね。
エージングで音が変わるのか?
これについては自分でもよくわかりません。
しかし、かなり文系よりな自分ですが、物理的な目線で見ると、スピーカーのエッジやダンパー部分が長時間連続的に振動を与え続けられることでその硬さがとれたり、新品時の振幅幅より大きく振幅するようになりうるというのはわかるような気がします。
つまり、スピーカーユニットはヘタる
長時間、(場合によっては1年とかの長期間)鳴らし込まれたスピーカーの音質は新品当時よりもずいぶんと低音よりな音質になるということかもしれません。
ウーファーのエッジやダンパーが軟化すれば低音が出やすく鳴る(ユニットの担当する帯域40Hz~2KHzとか)
ツイーターのエッジが軟化すれば担当する帯域の中高域がやたらと前に出るようになる(2KHz~30KHzとか)
まあ、そういうユニットの再生帯域におけるそれぞれの低域が膨らむような現象が起きるということです。
エージング=ユニットのヘタり
これによる音質変化が得られるのなら
年月をかけずとも爆音で短時間でヘタりを加えることでエージング効果を得られるはず。
そう考え
短時間でエージングやってみた
よくピンクノイズとか専用のエージング音源ファイルなんかで時間をかけずに新品ユニットや中古でエッジが固まったスピーカーのエージングをするという話を聞きますが、効果は必ずあるようなので自分も新品ユニットで短時間エージングやってみた。
しごいてやったユニットはコレです。
16Ωのいいやつです。
スピーカーユニットはFOSTEX FE103-Sol 16Ω
エージングの方法
左右、それぞれのスピーカーユニットの端子にアンプからスピーカーケーブルを繋ぐ。
スピーカーケーブルはLRでプラス、マイナスの入力を替える。
左右のスピーカーから逆の位相で音が出るわけです。
そしてユニットを対面させて音を出す。
アンプは手持ちのアンプの中で一番パワフルなSMSL SE-98E(160W×2)を使用。
お気に入りのデジタルアンプです。
音を出す際、過大入力には要注意です。
SMSL98SEは一般的なスピーカーに繋ぐと8時位置くらいから上には音量上げにくい。
それくらいすぐに音圧があがるボリューム端子の特性があるので音量をじわじわ上げていく。
逆位相で向かい合ってるため音量あげても全く音が出ない、、
はずだけど、、
なんか、めちゃうるさい
シャリシャリ!シャリシャリ!
普通にジェフベックのギタサウンとが軽快に鳴り響いてるw
うるさいので箱かぶせてみる
すると、ちょっと静かになった。
ならばもっと音量あげたる!
簿シューム上げれるとこまで音量あげる。
通常ここまで上げると数軒先の家まで軽快なギターサウンドを届けることになることでしょう。
しかし逆位相で音が殺し合ってるのでたいした音量は出ない、、
高音強いやつより低音強い音源鳴らすほうがエッジやダンパー揺さぶって短時間でエージングできるはず。
と思いつくままに低音成分が多い楽曲を鳴らす
懐かしい Keep On Moovin
ブライアン・ブロンバーグのウッドで
生楽器の低音をビンビン送り込む
とどめにスタントン・ムーアのバスドラディストーション&オルガンフランジャー攻撃
ものずごい重低音でエッジを揺さぶる
横からユニットを見てみると
ブインブイン揺れてます
振動板がライブ会場のPAスピーカーのごとくブインブイン揺れてます。
ダンパーもかなり揺さぶられています。
さぞかしエージング進んでるだろうなと、、
眺めること数十分
それにしても音漏れがうるさいなと思った、
よく考えたらユニット背面から出る音はそのまんま空間へ飛び散ってるのでうるさいわけです。
アホやった。。
と気づく。。
なので、
スピーカーのエージングは
必ずエンクロージャーに入れて背面の音圧を殺して行うべし
ということを再認識いたしました。
当然ですね。
いつもは箱入りのスピーカーユニットばかり向かい合わせにしてたけど、今回は初めてユニットオンリーで向かい合わせて逆位相にしたけど、裏面の音までは消し合うことは出来ませんでした。
あと、できれば左右から出る音を同じにしないといけないのでモノラル再生が可能なアンプを使うほうがいいです。
で、エージング後の音の変化は?
音質に変化があるのか?
と言われますと、
ちょっとだけかわりました!
と言いたい。
ハッキリはわからんです。。w
そんなもんです。。
この荒々しい短時間エージング処理がいいのかどうかは正直わからないです。
でもね、
いつもやってる
手揉みのエージングはかなり効果あります
エージングといっていいのかどうか?ですが、
普段はJBLの30センチウーファーとか手揉みでエージングしてますが、JBL2213Hみたいに布エッジでダンピング剤塗られてるものなんかは経年劣化8エージング)でエッジが硬くなり低音が出にくくなります。
こういうユニットはエッジとダンパーを揉むことで恐ろしいほど低音がよく出て量や音の広がりが豊かになります。
がしかし、
今回のFE103-Solみたいな小さいユニットでは爆音エージングでも手揉みでも出てくる低音の量までは耳では変化を感じ取れないです。
なぜなら、低音よりも中高音がビンビンなるユニットなので低音の質感変化はわかりにくいという個人的な耳の事情です。
とはいえ、アプリで同じ楽曲の周波数ピークを見てみると低音がけっこう伸びてるので現実にはかなり変化が生まれてるようです。
スピーカーユニットのエージング(エッジやダンパーの劣化による軟化や硬化)は必ずあるものだと思いますが、ユニットのサイズやエッジの素材なんかによっては変化がわかりにくい場合も多いかと思います。
個人的な結論
スピーカーユニットのエージングは実在する
そしてデカイ振動板の布エッジが一番エージングで音の変化がわかりやすい気がする。
そういうことです。
FE103-Solの低音がもうちょい伸びれば、、と思ったのですがユニット自体の特性を超えることは出来ないみたいなのでやはり、最初からこれにしておけばと思った次第です。
現在愛用してるこのエンクロージャーにはこれが一番マッチすると思います。