21年ほど前に新婚旅行で嫁はんに買ってもらった腕時計。
IWCのメカニカルフリーガークロノグラフ。
関連)IWCメカニカルフリーガークロノグラフ15年オーバーホールなしで正確に時を刻む愛用の機械式腕時計
お気に入りの腕時計なのですが、最近、自分がデブになったので嵌めることが出来ません
- 購入当時は体重57kg
- 現在の体重85kg
大好きな機械式腕時計もベルトがキツくて嵌めることすら出来ません。
やむを得ず、ステンレスブレスの調整を行いましたw
以下にその手順と注意点を書き残しておきます。
ステンレスブレス調整方法
IWCのブレスは純正箱に入った専用のピン抜きで抜き取るのが基本です。
これ、ピン抜き
(正式名称は知りませんw)
この同じ形状のピン抜きを
ブレスのコマにある丸印
丸印の横に点があるコマ
点があるコマにピン抜きを当てて
押し付ける
押し付けるとボタンのようにわずかに下へ押し下げられる(バネの感触)
丸いマークを押し付けると
ブレスのピンが抜ける状態になるので
もう1本のピン抜きでブレス横から押し出す
丸い穴をピン抜きでお仕込みながら
ブレスのピンをピン抜きで押し出す
とりはずしたピン
装着するときは
指でピンを押し込むのですが
丸いマークをピン抜きでお仕込みながら
ピンを押し込むとピタリと収まります。
というかんたんな作業でベルトのコマ調整が可能
IWCって便利~♪
と思ってたのが20年ほど前。。
実は20年も経過して
この方法を忘れており
市販の時計工具でベルト調整してしまった様子を以下にまとめます。
以下、
純正のピンが無い場合の調整方法です。
(ピン抜きあるけど、正しい方法を忘れた作業ですw)
ベルト調整に必要な工具はこれ
購入時の純正箱に入ってるベルト調整用のピン(金色)
あとは100円均一の時計ベルト調整工具(たしか200円位)
ダイソーで買いました。
まずはじめに、
ステンレス製の5連ブレスには片側にこういう丸いマークがあります。
ベルト調整にはこの丸いマークを上にして
ブレスを繋ぐ固定ピンを打ち抜きます。
とりあえす、タオルなしでも100均の土台にベルトをはめ込み、時計本体を浮かしながらハンマー撃ち抜くという感じで衝撃は緩和できます。
100円均一の時計ベルト調整工具にもこのようなピン抜き工具があります。
これを付属のハンマーで打ちます。
(基本的にピン抜きがあるなら正規の方法でやってくださいね^^;)
コンコン!
と比較的ゆるい力でハンマーを打ち下ろします。
衝撃でピンが抜けます。
ピンを撃ち抜いた状態
ここで気づいたのですが、
IWCのパイロット・ウォッチシリーズにはベルトのピン抜き専用工具は付属してます。
100円均一のこういうピン抜きで撃ち抜くと、美しいピンの頭に傷が残ります。
必ず専用の真鍮製の柔らかいピン抜きを使いましょう。
私はひさびさの作業でミスってしまいました。。
ステンレス5連ブレスの外れた状態。
IWCの白い純正箱に調整用の外したコマが入ってます。
新婚旅行の際、オーストラリアの時計店で7400ドルで買ったフリーガークロノグラフ。そしてドッペルゲンガーが1万ドルだった。。(当時のAUD円レートは1ドル80円くらいだった)人生の記念で購入した若い二人にとっては超高級腕時計です。
ベルト調整とはいえ、衝撃で壊さないように気をつけたい。
20年ぶりに箱を開けますw
約20年ぶりに開いた純正箱
この中に入ってる専用のピン抜き工具
これ使わないとせっかくのキレイなステンレスブレスに傷が入ります。
ステンレスブレスは当時でもベルトだけで12万円ほどするものです。
傷つけないよう専用品を使いましょう。
これが純正のピン抜き
たぶん真鍮製でステンレスブレスより柔らかい素材になってるはずです。
20年前にはずしたっきり
ベルトのコマ発見
このようなベルトの片側にある○じるし
この○印のほうを上にして
ピンを専用工具で打ち抜きます。
ベルト留め金具(ピン)が抜け落ちます。
ベルト止め金具(ピン)の形状
ピンには溝が掘られています。
この溝の部分がベルトの○のほうへ来るように差し込みます。
指で押し込むだけでもここまで差し込めます。
方向が間違ってると差し込めないはずですが、無理に押し込まないよう注意。
あとは向きを揃えてベルトをつなぎ、ピンを差し込んで完了です。
100円均一の工具
ダイソーでこのようなベルト調整工具
- バネ棒外し
- ハンマー
- 土台
- ピン抜き
のセットが売ってます。
もうちょっと良い土台が付属するものもあるので、作業に自信のない方は良い工具セット(3000円程度)のものを選ぶのもいいでしょう。
ただし、
パイロットウォッチの場合専用工具があるので気をつけましょう(自戒)。