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SONY SS-4050という1970年代ヴィンテージMADE IN JAPANスピーカーのレビュー

先日GETしたPioneerのPAX-A20のエンクロージャー探しでハードオフへ行ったら、よさげな大きさの箱を発見。

それがこのスピーカーSONY SS-4050

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SONY SS-4050とは

SONY SS-4050 ¥36,000(1台、1974年頃)

方式 2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型
ユニット 低域用:25cmコーン型
高域用:3.5cmドーム型
実効周波数帯域 45Hz~18000Hz
出力音圧レベル 91dB/W/m
インピーダンス 8Ω
最大許容入力 50W
クロスオーバー周波数 3000Hz(6dB/oct)
外形寸法 幅330x高さ570x奥行312mm
重量 16.5kg

 

SONY SS-4050の仕様 ソニー

 

20cm用のバッフル作って使おうかなと考えてたけど、このスピーカー

SONY SS-4050

重量16kgなので、自分でもハンドリングできる重さの範囲内。

なので使える!と重さのスペック見た瞬間購入決定。

 

ジャンクコーナーにあったのに、品質の良いことときたら半端ないのです。

こんなに安く買えるシロモノでは無いとすぐに感じた。

現代なら10万円20万円でも買えるもんではないくらい作り込まれてる。

昭和ってスゴイ

ラッキーすぎる。いいもの見つけた。

 

まず、綺麗

 

密閉式なので、バスレフダクトが無いから異物が入らないのか?

エンクロージャーの中が異様に綺麗。

ほんと綺麗すぎてびっくり

50年前のモノとは思えない清潔さ。

 

吸音材にはグラスウールが使われてるけど、その吸音材をさらに薄いガーゼ上の皮膜でカバーする手の入った作り。

 

分厚い板で作られたエンクロージャーで、いたるところに補強の木材も使われている。

すごく上質なエンクロージャーです。

 

25センチウーファーは見た感じ、マグネットのサイズやフレームの雰囲気からしてフルレンジユニット。

 

フェライトマグネットは大きすぎずジャストなサイズ感

振動板の裏側がきれい。

ずっと密閉されてたんだろうなと、

 

ここがすごい

サランネットの集成材の骨格にステンレスのサッシで補強装飾されて見た目が美しい。

さらにサランネット取り付け部のピンは補強された土台にガッツリ取り付けされ、グラグラ角度つけても折れないようにボール状の軸受があるピンなので、サランネットつけたり外したりが気楽にできる

 

サランネットとりつけるとき「パチン!」といい音する硬質なピンが強い土台にとりつけされている。

めちゃコストかかる作りしてるのに驚きです。

 

さっそく家に持ち込んだ。

もう置くところ無いんですよね汗

SONY SS-4050のレビュー

大きさはLE-8Tや4312系のエンクロージャーと近いサイズですが、少し小さいくらい

SONY SS-4050のほうが少しコンパクト

上から見ると横幅、奥行きともコンパクト

 

高さもややコンパクト

 

背面にスピーカー端子

 

SONY SPEAKER SYSTEM MODEL SONY SS-4050

8Ω 50W

MADE IN JAPAN

1970年代の製品なのでメイドインジャパンのスピーカーです。

今の時代これほど貴重なものってありますか?メイドインジャパンが眩しい!

 

 

さっそく、音を聞いてみます。

SONY SS-4050 音質

このスピーカーの音質はフラット

このスピーカーでクラシック音楽流したら、コーヒー飲みたくなる

そんな音質です。

密閉式のスピーカーで低音が結構出るので、日本の住居では室内定在波の80Hz~100Hz周辺と共鳴してボンつきやすい傾向にありますが、全体的にフラット。優しい音という印象です。

ダンピングファクターの低いアンプとの相性はかなり良さそうです。

 

うちではダンピングファクターがめっちゃ低いデジタルアンプで鳴らしてますが、昭和歌謡曲あたりがマッチングいい感じで鳴ります。

特に、ティン・パン・アレーやシュガー・ベイブ、松任谷正隆さんなどスペシャルなスタジオミュージシャンが関連する作品はめちゃいい音に聞こえます。

 

アンプにトーンコントロールがあるなら、BASS -4 TREBLE -2くらいに調整すると、とてもメロウで「アナログ楽器らしいねちっこい音」になるので昭和っぽくてすごくすごく良い感じです。

 

ハイ・ファイ・セット スカイレストラン

こういうの聴くと泣けてくる雰囲気の音です。

 

 

YouTubeに空気録音ありました

こんな感じ

詳しい音質はあとで報告します。

 

 

作りを見ていきます

スピーカーターミナルはプッシュ式、70年代ぽい作りです。

 

LE-8T箱と交代して、うちの特等席、一番のポジションに配置した

ここに置くと室内の定在波との共振が限りなく減らせるのでいい音出るんです。

簡単に言うと、

散らかってる部屋に奥まってスピーカー置くといい音に聞こえるということですw

日本の住居でいい音狙うなら基本セッティングだと思ってます

 

スコーカーのネジも鬼目ナットで取り外しが気楽にできる

 

手に取ると思いの外重たいツイーターユニット

ツイーターというよりスコーカーのサイズ感

 

ゴッツイマグネットと防磁カバー

 

ツイーターはSONY 035D 001 というユニット 8Ω 10W

 

エンクロージャーにそのまま取り付けされてるが、分厚い本体とガッチリした筐体で密閉度合いが高まる作りのようです。

 

それにしても板厚が分厚い、しっかりしたスピーカーエンクロージャーです。

JBLの4312の1.3倍くらい分厚いので大音量でも箱がビビらない。JBL431xは板厚が薄いから常にビビってますよね。まああれがいいんですけどw

 

ウーファーのサイズはネジ穴の対角線距離で25cmくらい

 

24.6mmくらい?

別のスピーカーユニット取り付けるならこのネジ穴対角径に合わせたい。

PAX-A20はまったくサイズ違いでした(使うならバッフル作るしか無い)

 

アッテネーター

まったくガリなし!

素晴らしい。こんなに静かにちゃんと動作するアッテネーターありがたい。

アッテネーター単体でこちらに取り付けされている。

 

ちゃんとサイズに合わせたザグリがある。

メイドインジャパンすごい。

世界にメイドインジャパンを知らしめた70年代の製品なので芸が細かいです。

 

ネットワーク

ネットワークはスピーカー端子の裏面に配置されてました

 

2ウェイ 3KHzクロス

 

赤い配線は25センチウーファへ直結です。

なのでフルレンジで鳴らすことも可能

 

黄色い線がスピーカーマイナス端子へつながる

青ケーブルがツイータープラス端子へ

白ケーブルがスピーカーターミナルマイナスへ

 

ウーファーの取り付けネジも鬼目ナットなのでつけ外しが気楽で助かります。

 

SONY 250W 004

8Ω 50W MADE IN JAPAN

スピーカーユニットもすべてメイドインジャパン。

現代ならすごい希少性ですよねメイドインジャパン

 

6.8マイクロファラッドのコンデンサーでツイーターをハイパス

 

ウーファー部として1.2mHで25センチフルレンジをローパス

 

 

フルレンジで鳴らすとカリフォルニアサウンド系

素のままでも落ち着いた音質でフラットなバランスが懐かしい昭和サウンドですが、せっかく、ウーファーがアンプ直結になるネットワークなのでコイルを飛ばしてウーファー部直結にしてみた。

 

ワニ口クリップでこのように挟むだけ。

コイルはずすの面倒なのでワニ口クリップで赤ケーブルをつなげた

 

音質は?

20センチとか30センチの効能率フルレンジユニットにツイーターを6dboctでつなぐ仕様です。

そうレガシーJBLスピーカーのような仕様になります。

 

音質も当然、JBLの音と同じ傾向です。

すごく好み

 

JAZZの古い録音の作品を聴くならこのセッティングが良い感じです

アストラッド・ジルベルト ディーバーシリーズ スタン・ゲッツのテナーサックスが金属的に鳴り響く様子はJBLの古いスピーカーのような雰囲気です。

 

 

アーチー・シェップのテナーサックスが重心が低く、かつ金属的に聞こえるのでこれもヴィンテージなJBLはサウンドに近しい、昔のスピーカーぽい音が楽しめます。

 

一番合うのは昭和歌謡曲

歌謡曲のボーカルが全面に溢れ出るような音質です。

 

25センチユニットをフルレンジ化して使うのもいいかも。

でももとの穏やかな音質も捨てがたい

 

能率92dbあるので、アンプ直結だとツイーターの能率が不足します。

なので、能率104dbのホーンツイーターで能率合わせてみます

 

ウーファー部はフルレンジにすると、高域は6KHzくらいまで普通に出てる感じ。

ツイーターさえ不要なすごいフルレンジユニットです。

 

でもあえて、高域ツイーターつけてみると

 

ここまでするとうるさい。

高域ツイーター無しでフルレンジで使うほうがホーカルの重心が低くて良い感じ

同じ位置に配置してたLE-8Tみたいなバランス。そう考えると20センチで同じくらいのレン時で音が出るLE8Tすごいなと思った。

同時にかの名機に遜色ない音がでるこの25センチフルレンジユニット

すごい。、

なんでこんなに高音出るんか?意味不明です。下は35Hzから反応してるのですごいレンジです

 

ノーマルに戻して周波数測定

やっぱり音質はノーマルのままが良いです。

25センチウーファーをフルレンジ化してツイーターのアッテネーターを純正ノーマル位置(真ん中)にすると、JBLの昔のスピーカーのようなカリフォルニアサウンド系になります。

高域が張り出してくるのでボーカルが明瞭で音全体のど真ん中を広く人の声が陣取ります。

歌謡曲やジャズボーカル鳴らすと、こりゃたまらん!となる人も多いんじゃないでしょうか?

個人的にはめちゃ好みの音です。

ただし、自分はそのJBLのような昔のカリフォルニアサウンドが好きなので4311とBOSE101MMをメインで愛用中なので、同じような音は避けていきたい。

SS-4050は純正ノーマルでは非常にフラットな音質です。ノーマルのままではボーカルはおとなしめで引っ込んだ印象です。密閉箱だけど、25センチが放つ低音が豊かに感じやすいスピーカーなので、そのまま鳴らすならクラシック音楽の交響曲がすごく良い感じで鳴ります。

1970年代にこのバランスでクラシック音楽聴いてたら、まろやかで、温かみのあるとても落ち着きのある良い空間が生まれてたんだろうな、、なんて想像していまう。

バッハ バイオリンコンサート BWV1041 &1042 ベルリン・フィルハーモニー

このアルバム、めちゃくちゃいい音で聞こえます。

 

室内楽の四重奏とかも柔らかめの音質ながら、100Hzあたりが盛り上がる特徴があるため、低音が豊かに感じやすい傾向で、聴き心地はまろやか、かつ迫力も備えたクラシック音楽スペシャルないいスピーカーだと思います。

ロックやダンスMusicはスピード感というかパンチに欠ける印象が多いです。生楽器を使わない多くの楽曲は基本的にいい音には聞こえません。たまにマッチする良い録音のダンス系Musicもありますが、全体的にレコーディングのマスタリングが合わないものが多い印象です。

このスピーカーは生楽器を録音した楽曲がバランスいい音に聞こえる傾向にあります。

 

周波数特性 JBL4311と比較

SS-4050の周波数特性

45Hzあたりから目に見えて反応。耳にも聞こえるのが50Hzから

80Hz~100Hzが強くなる傾向なので、部屋の定在波とかぶさってバスドラなど低音楽器がボンつく楽曲もある。このあたりは現代のバスレフスピーカーずべてがそういう傾向なので、現代スピーカーに近い低音の出方とも言えるかもしれません。

全体的にフラットで、人によっては眠たい音質と感じることもあるでしょう。

でも、ダンピングファクターの低い真空管アンプと組み合わせたら、甘く甘美な楽器音が鳴り響く、とてもメロウな優しい音質のスピーカーと感じるのではないでしょうか?

うちには真空管アンプが無いのでデジタルアンプでスピーカー直前に大きめのセメント抵抗いれて真空管アンプ並にダンピングファクター落として鳴らしてみたら、低音のボンつきが減ってゆるーい温かい低音になった。高域はシャリシャリ感よりもややぶ厚めの音質でハイハットや高音ストリングスが聞こえるような、、そんな雰囲気です。

70年代ということもあり、真空管アンプに合わせたスピーカーなのかもしれません。

とにかくクラシック音楽をだらだら流しっぱなしにするなら、耳が疲れにくく、優しい音質で素敵なスピーカーだと感じた。

 

イーヴォ・ポゴレリッチ ショパンオーパス28

めちゃ良い感じで鳴りますよ。

 

ちなみに

同じ部屋で鳴らしたJBL4311Aの周波数特性

測定音源はこのYouTube動画です

このJBL4311Aは30Hzから音の反応が見えて耳にも聞こえる。

 

45Hzくらいからしっかりと聞こえる。100Hzに少し音圧が下がる部分があるため部屋の定在波と共鳴してボンつく嫌なバスドラのドスドス音が一切でない。すばらしい特性を持っています。

アッテネーターはMID1/101/10 HIGH1/10での測定です。

めちゃくちゃ優れたスピーカーシステムだと思います。何を鳴らしてもいい音で気持ちいい。

しかし、クラシック音楽の交響曲ではアッテネーターをゼロにしないと「それっっぽい質感」が出にくい。

クラシック音楽はできるだけ中高域を落としたスピーカー(現代風のスピーカー)で聴くほうが気持ちいい。クラシック音楽に関してはピアノやチェロの単独演奏も交響曲も含め、能率低い低音ユニットにツイーターをあわせたタイプのスピーカーシステムのほうが美しく迫力があり、深い視聴感を楽しめそうな印象です。

JBL4311でもアッテネーター調整でそれに近づけれますが、どうしても飛び出す中高域。それが好きで使ってるのですが、もうひとつ大好きなピアノ演奏や交響曲を聴くには中高域が落ち着いたスピーカーのほうが好みだったりする。

 

SONY SS-4050が出す音は中高域がキラメクようなカリフォルニアサウンドとはだいぶ違いますが、B&Wに見るような低能率ユニットが主体となり中間域ユニットをネットワークで下げまくって音を作り込むようなもの(ミニコンポ付属のスピーカーみたいな音のバランス)とも違う。

これらの中間に位置するような、自然でナチュラルにスピーカーユニットが鳴っている。そのユニットの音が全体的にバランスするような密閉箱で綺麗にバランスされたようなイメージ。

 

昭和や大正ロマンを感じる古い喫茶店で流れるBGM.そこでバッハの弦楽やショパンのノクターンが流れるなら、このスピーカーほどマッチするものはなかなか無いかも?

なんてふうに感じるタイプの音が出るスピーカーです。

ああ、珈琲いれたくなってきた。。

珈琲の薫りと合うわこのスピーカー。

 

箱として使うつもりでしたが、とうぶん、このままノーマルの音質が優しすぎてたまらんので、使い続けてみようと思います。

70年代のメイドインジャパンスピーカー

こんないいものが21世紀のいま残ってることに感謝です。

ハードオフでみつけた最高の逸品でした。

 

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