日本橋の電気街が近所なので散歩しながら音響屋で高級アンプやスピーカーの音合せチェックをしまくって最終的に見積もり出したのがこれ。
スピーカーJBL4429ペアとアンプはマッキンMA-6700という組み合わせ。
合わせて120万円也。
マッキンのやや湿っぽい出音がえらく気に入ったけど、この程度なら家にあるA-S1000の電源ケーブルとRCAケーブルでいくらでも同じ感じの音に出来るだろうなあと諸所悩みつつ、
でも、マッキンいいなあ。。と
帰宅後何度もこれで即決しそうになるが、今ある4312で鳴らし続けたいのとCM5もお気に入りなのでフルセットで買い換えるのは一旦やめておくことにした。
その後、家電量販店にてA-S2100、A-S3000とA-S1000をB&WのCM5S2に繋いで音比較するも、量販店の環境SN比ではどれも違いがわからないレベル。あえて言えばA-S1000がボリューム低めでも大きな音、音圧を感じやすいという価格とは異なる結果に驚いた。
denonのPMA2000Re、PMAーSX、ラックスの590AX、507u、アキュフェーズE460などなどと国産トップグレードなんかも比較対象に聴き比べしたけど、マッキン以外はどれも同じような音にしか聞こえない。唯一ラックスのA級とアキュフェのE600だけが気になる感じだった。家に持ち帰れば多少なりとも違う出音になるんだろうけど、、どれもあまり魅力を感じない。
結局スピーカー出力での鑑賞環境は現時点で満足してるということかもしれないので、イヤフォンでも探しに行くかと再度電気街をぶらつく。
JBL4312のウーファー交換でもして遊ぼうとFOSTEXのFW305を在庫しているお店に行く。
店員さんとあれこれオーディオ話をしているとヘッドフォンやイヤフォンの話をいろいろ聞かせていただく。
聞くと50種類以上のヘッドフォン&イヤフォンを所有しており、ご家庭でのシステムはマッキン7250にJBL4344というこれまたいかにもJAZZ仕様な環境のお方だった。
よく聴くジャンルもトリオJAZZだったり好きな演者はロン・カーターやクリスチャン・マクブライドだったり、このあたりがかぶりまくってるのでいろいろ参考になった。
アンプも真空管で300B使ってるならマッキンじゃなくても4312でいい感じになってるやろ?
と今の環境のよさを教えてくれる。
オーディオ友達がいないのでこういう先輩のお言葉は非常に参考になる。
そうこう話をしていると、30年来の常連という別のお客さんがきてスピーカーケーブルを物色してる。
JAZZ聴くんやったらこのケーブルやで!
と銀入りのスピーカーケーブルを進められた。
ついでにRCAはこれやで!
と別のお店に連れて行かれプロケーブルショップでネットでは見かけないような特殊なRCAケーブルを渡され、流れのまま購入。
お二方いわく、
スピーカーもアンプも50万以上出したら違いがわかりやすいで。
それ以下は大したこと無い。
とのことだった。
こちらもそのつりで一生モンレベルで購入するつもりでラックスの590AXとマッキンのMA7900あたりが最終選択肢になってるが、今の環境でもっと聞いたほうがええと先輩方が教えてくれるのでそうすることにした。
金額に騙されるなよ
この途中から来た大先輩はどうやら今までオーディオに数千万円つぎ込んでるようで、ケーブルの違いや機器の違いには非常に詳しく、薦めていただいたケーブルは実際に家で使ってみると音が激変した。
Zonotone、オヤイデ、Audio-technicaとこの2ヶ月ほどでケーブル系にも10万円以上投資してきたが、この日教えてもらったSPケーブルと3000円ほどのや水RCAケーブルをA-S1000につなぐと驚くほどの音質改善に繋がった。
店員さんとこのお客さんが共通して言った言葉
値段に騙されんなよ
という言葉。
たしかにアンプとスピーカーもイイモノはいい値段する。
でもケーブルとか値段と実力が伴ってないものが多いからネットの情報は鵜呑みにしたらアカンで。
とのことだった。
そして、
ヘッドフォンも最低3万円以上やな。。
という
オーディオに精通してる方々からすればヘッドフォンも3万円以下となると安いものの部類に入るのでこのあたりが金額的に重要なラインになるらしい。
で、ゼンハイザーモメンタムやAudio-technicaのヘッドフォンを最近購入してAT製のオープンエアが気に入ってる旨を伝えると
「おー、JAZZ聴くんやったらこれやで」
とオススメしてくれたのがSHURE SE215だった。
試しに聴いたSE215
両社長さんにいろいろ聴いてるともう疑う余地もなく
SHURE SE215を耳につけて手持ちのモバイル最上級音質機器でもあるiPadAir2へつないだ。
数秒するまでもなく
「ホンマですね、めちゃええ音ですわ」
と即決でSE215を購入。
価格は11000円ほど。
先ほどの話では3万円以下はアカンとおっしゃってたが、先輩方はSE535なども複数所持しており、
自分が聴く曲の感じやったらこれがええで。
寝転んで聴くのも合ってるみたいやし。
値段に騙されたらアカンで
とのことだった。
本当はあわよくばマッキンかラックスのアンプ買って帰るつもりだったけど、
家に帰って教えてもらったケーブルを教えてもらったようにつなぐと、もはや他のアンプやスピーカーへの興味はなくなるくらいいい音というか、A-S1000とCM5らしい綺麗で芯のあるつややかな音がさらにグレードアップした。
教えてもらうがままに購入したSHURE SE215はiPadとiPhoneにつなぐとかなり好みの音に聞こえる。
低音が十分な音圧で高音に広がりがありスピーカーで効いてるような感覚が残る珍しカナル型イヤフォンだ。
遮音性がえらく高いのでこのあたりも影響してるのか音圧が非常に高いがきつすぎないところがいい。
ウッドベースや生ピアノのライブ録音なんかにはかなりマッチする。
デジタル系の音楽には付属のパッドをウレタンのものに交換することでマッチ度はアップするがこのSE215は生楽器向けかも。好みの問題だけどかなり気に入った。
おとなになってからリアルにオーディオマニアな方々を長々とお話したのは初めてだけど、
毎月数万円はするヘッドフォンを買い漁るような方々
家には数百万円のマッキン、モノラルアンプによるバイアンプセットや高価なA級、AB級を持ち合わせ、ショップでも製品の試聴会などをするほどなので先輩方のオーディオ機器への精通度合いはハンパないレベルだった。
当面はこのSE215をメインヘッドフォンに位置づけて散歩用に使い、オーディオシステムのパーツ交換時などには音源チェック用として活躍することだろう。
あと、今日わかったことは
ヤマハ A-S1000というプリメインアンプは「かなり上質な音」が出るアンプだということ。
実際に聴き比べて非常に高音質なんだと知った。
そして諸先輩方に聴く限りCM5との組合わせ、
聴くジャンルから考えると
買い換えたら損するで
とのことだった。
なので、今の環境を大事にしようと思う。
あと、
このSHURE SE215はかなり好みに合ってるのか
安いのにめちゃいい音する。
オーディオの世界は深い。。