おすすめイヤホンの代表格SHURE SE535 LTDレビューとにかく高解像で高音が綺麗&低音楽器もそつなく鳴らす

2015-08-03 17-36-29やたらとあちこちでオススメされてるイヤホンの人気商品SHURE SE535。

 

 

 

前から気になってたけど他に気になるイヤホンがあり、音質チェックへ向かう。

JVCのイヤホンJVC HA-FXZ200があまりにもいい音だったので新型ウッドモデルを視聴しに専門店へ。

 

実際にお目当てのJVC HA-FX1100は好みの音だけど、

JVC HA-FX-1100はバランスのいい音に聞こえるけど、大音量にした時、自分がよく聞くKEIKO LEEとか低音ボーカルとウッドベースの分離がいまいちだった。中低音かた中高音にかけての音の分離がよくない。しかしチェロやベースの音は好みの鳴り方でもある。やや300Hzあたりが強すぎるかな?とも思うが全体的には低音が強めでめちゃいい音だった。。見た目もチョ~好み。

しかし、先日入手したHA-FXZ200があまりにもいい音(好みの音)なので、同じ性格のイヤホンに感じる。

せっかくなので今回は似たような音のモノではなく違う性格のものにしたかった。

そして、

もう少し高価なものだともっとええ音するのかな?

とまたもオーディオマニア心がくすぐられ。。

1万円代から15万円くらいまでの価格帯で店頭に並ぶ他のイヤフォンも聴き比べしまくって

最終的に

解像感が優れて扱いやすいイヤホンを目安に選択した。

10数種類、値段高い方から順に聴き比べた。。

そして財布の都合もあり、、

だんだんと好みのタイプが絞られていった。

そして最終的に選んだイヤホン

それが

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SHURE SE535 LTDレビュー

遮音性が高くて高音質なイヤホンの代表格SHURE SE535。

これのスペシャルエディション(LTDは色が違うだけっぽい)

5万円くらいが個人的にはイヤホンのマックス価格かな。。

色は好みじゃないけどとりあえずいい音だった。

解像感が高い。

そう思って今回はSHURE SE535LTDを購入しました。

早速ですが個人的な評価を。。

価格.comの口コミ評価風にレビューしてみます。。

【デザイン】

シュアって感じですね。シュア掛けできるケーブル。これが便利。

色は個人的には赤より白がいい。ケーブルはMMCXで交換できるものですが、SE215のケーブルなんかと比べてもかなり太く、SE535標準のケーブルはそうとうな品質の素材が使われてるんではないかと感じさせるもの。

【高音の音質】

店頭に並んでいたSHURE SE846と聴き比べしても大きな違いはないと個人的には感じました。しかしながら中広域の解像感は10万円超の他社製品とくらべてもこのSHURE SE535が一番良かった(好みだった)ように感じた。ブラスや弦の高い音がリアルに鳴り響く感じは演奏してる空間をイメージさせるものだった。中間域が強めに感じるのがSE535、バランスがいいのがSE846という印象かな。

【低音の音質】

高音に比べると低音の量感は減る。これはSHURE215からSE846まで全体的に同じような印象。しかしながらSE535については一応、低音はかなり低いところまで出ているのでピュアオーディオのスピーカーで言うと10センチユニット搭載のバックロードホーンに似た印象でJBLの古いスピーカーにも似た鳴りっぷり。例えるならホーンぽい金管楽器の音が前に出やすい鳴りっぷり、そんな雰囲気。比較対象のJVC HA-FXZ200が英国やいまどきのヨーロピアンスピーカーっぽい低音が広がる音だとすればこっちは広くバランスのいい音が出るスピーカーの解像感の高い低音というイメージ。

【フィット感】

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たくさんイヤーチップが付属してるのでウレタン製、スポンジ製、耳栓風のやつといろいろ試したが、普通のウレタンチップが一番音質的にも好み。ただし低音は量感控えめになる。

一般的なゴム製の薄いイヤーチップ(付属)で聴くとバランスのよい低音の量感を感じる。それぞれの素材で3サイズほど付属してるが耳の穴のサイズにフィットするほど低音の量感が増える印象です。

SHUREのイヤーフォン標準で用意される柔らかいウレタン素材のイヤーチップの場合、より中域の音量が強く聞こえる印象です。中央に網目のグリルがあるため耳の穴の中という狭い空間で独特の音響効果が発生してるのかもしれない。遮音性は高い方だが、低音の量感は明らかに減るので高音好きにはオススメできるが、低音の量を大事にする人には物足りないと感じる音になるかもしれない。

珍しいイヤーチップ、黄色い耳栓のようなものも付属している。飛行機乗るときはこの耳栓(黄色いの)に変えてみようかなとも思うが普段は見た目も含めてまず使うことはない。。とりあえずかなりの遮音なので騒音が大きいところでは別の意味で役立つのかもしれない。

【外音遮断性】

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スポンジっぽいものと耳栓風のやつがかなり遮音性高い。もはや耳栓と呼んで支障ないレベルかと。。

【音漏れ防止】

標準のウレタンイヤーチップを装着していれば音漏れは非常に少ないと思う。

けっこうな音量で聴くけどあまり周囲を気にかけなくて済みそう。

寝室で隣に人が寝てるシーンとかでは音量さげなきゃ。。というレベル。よほど周囲が静かでないかぎり音漏れは問題なし。

【携帯性】

SE535専用のキャリーケースが付属。

しかしこれ、ポケットがついてないのでダメ。ケーブルがケース内でもつれる。

SE215に付属してるケースのほうがポケットついてるので使いやすい。

ポケットにユニットとピンジャックをいれることでもつれ防止になるのでポケット無いともつれてめんどくさい。

【総評】

今回、イヤホン比較も最後にしようとSHUREトップグレードのSE846も検討したが9Ω 114 dB SPL/mWという高能率でインピーダンスが低い846だとプリメインアンプやヘッドフォンアンプへスマホからつなぎ替えた際に、音量抑えるのを忘れて破損させてしまいうかも。。と不安がよぎった。(以前インピーダンス低いヘッドフォン一回やってるので)なので普通に16Ω~32Ωくらいの携帯プレーヤーやスマホ向けで無理のないインピーダンスのもの選択することに。

とはいえ、この535LTDもドライバーユニットの能率がめちゃくちゃいい。

iPhone直刺しでボリュームをMAXにすることはまず無い。

iPhoneならいいとこ6割~7割で耳が限界になるほど大音量になる。

スピーカーチューンでもそうだけど、いいユニット積んでるスピーカーがいい音出せる潜在的ポテンシャル持ってるわけで、イヤホンもいいユニット積んでるものがいい音出せる潜在的なポテンシャルがあるのではないかと思う。

スピーカーにしてもイヤフォンにしても能率悪いユニットはあまり好きじゃない。

iPhoneの内蔵アンプで充分な音量を出せるものがいい。

  • スピーカータイプ: 3基の高精度MicroDriver
  • 感度: 119 dB SPL/mW
  • インピーダンス: 36 Ω
  • 最低再生周波数帯域: 18 Hz
  • 最大再生周波数帯域: 19.5 KHz

 

無理にダイナミックレンジ広げず可聴帯域をきっちり仕上げるチューニングになってると思えるし実際聴いてそう感じる。

以前から使うSHURE215はなかなか気に入っており(現在は息子が使用中)、SE535はそのSE215をグーンと高解像な音にした音作り。きっとBA(バランスド・アーマチュア型)であることと、付属のケーブルの品質がアップしてることに起因するんだと思うが、とにかくいろんな楽器が重なって演奏してても音の分離がいい。

iPhone直刺しでの視聴

JAZZはKEIKO LeeのDAYS OF WINE AND ROSESで低音から中低音のかぶりをチェックし現在使用するJVC HA-FXZ200ほどではないもののくっきりした解像感とソースに見合った量感のある重低音も再生が確認できた。

クラシック(室内楽)ではイ・ムジチ楽団の四季から冬でチェック。素晴らしい高音の伸び。きらびやかだが、きつすぎない上品で高品位な高音再生。そして素晴らしい音の分離。こちらもJVC HA-FXZ200ほどではないが素晴らしい再生能力。同時に聴き比べした15万円クラスのイヤホンやヘッドフォン(AKG812)あたりと比べてもSHORE 535のほうが個人的にはいい音に聞こえた。ただし、高音よりな音質なのでiPhone直刺しでは音量上げすぎると耳が痛い。

外部ヘッドフォンアンプなどにつなぐ方が全体的にバランスはいいと感じやすい。TEAC UD501とLUXMAN DA-100で視聴するとiPhone直刺しよりも高音域が落ち着く印象があるので、iPhone直刺しの際はイコライザーで低音を調整してバランスとるほうが万人受けするかもです。

イヤホンもそれぞれ個性があるなとわかった

お店で聴き比べして、この評判のいいSE535LTDを選択したけど、

  • iPhone6s直刺し=だいたいJVC HA-FXZ200がいい。
  • TEAC UD 501&アンプ501AX接続=SE535がいい。
  • ラックスマン L590LX接続=どれでもいい。
  • iPad Air2 = JVC HA-FXZ200が最高にあう。

という感じで接続する機器によって「いいな」と感じる曲も変わってくる。

もちろん音楽ソースによってもかなり印象は変わります。

SE535に関しては解像感はとにかくスゴイという表現が一似合う。

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専用のヘッドフォンアンプは用意してないけどうちにある機器でヘッドフォン端子が一番いい音するのはTEACの501AX(デジタルプリメインアンプ)だ。左右ディスクリート構成でUD501(DAC)からアップコンバートしたiTunesをフルバランス転送するシステム。

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安定した高音質だが、それをさらに31チャンネルイコライザーによって超低音、超高音、低音域などにチューニングを行ってる環境。

なのでデジタルアンプ経由の音は恐ろしくダイナミックレンジを広げてるためBA型のSE535LTDは実際に自分の耳で聞こえる周波数の範囲がクリアで分離がよく聞こえやすいのかもしれない。

この環境にSHURE SE535LTDを刺すとかなりいい音に聞こえるが、JVC HA-FXZ200はさらにワイドレンジで高解像に聞こえる。

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好みの音はiPad Air2のDACとヘッドフォンジャックから出る音なので「どんな曲でもSHURE535LTDやJVC HA-FXZ200がいい」というわけでもない。

SE535はiPhone直刺しだと2KHz~4KHzが強すぎて耳が痛い楽曲も多いが、外部アンプで聴くとそういう暴れ馬的な性格が消え去り、優等生的な音質に聞こえやすい。

SE535はスマホ直刺しよりもポタアンなどの外部アンプに繋いでこそ本領を発揮するのかもしれない。

以前使ってたSONYのMDR-EX650-Tのほうが聞きやすかったり好ましく感じる曲もある。

 

iPhone直刺しではいまいちだがアンプに繋ぐとこっちのほうが良い場合もある。

やはり音源のジャンルによっても合うイヤフォン、合わないイヤフォンがある。

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価格は10分の1だが、しっかりしたアンプに繋ぐとなかなかいい音出すSONYのMDR-EX650-T

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以前、オーディオ専門店でオススメされて購入したSE215。

これはこれでいい音してます。

古いJAZZにはいい。しかし低音の量感は極めて弱い部類に入る。

これをぐ~んと解像度アップしたのがSE535という感じ。

SE215同様低音の量感は控えめ。

SHURE SE535LTDを最終的に評価すると

高音好きな自分にとっては

何を聞いてもいい感じで鳴るイヤホン

というイメージです。

自分の好みの範囲です。

しかし、JVC HA-FXZ200はサブウーファー的なシステムを搭載し量感たっぷりの低音を出しつつもクリアに感じる低音楽器の音やJBLのホーンスピーカーっぽくビンビン飛び出す感じのギターや管楽器の音が魅力的。不思議なイヤフォンだと思う。

  • iPhoneに直接つなぐときはJVC HA-FXZ200
  • ポタアンなど外部アンプならSHURE SE535LTD

という感じで使い分けてみようと思う。

なにより、

飛行機の長時間フライトだとあの耳栓チップはかなり重宝しそうだし。。

あちこちでオススメされてるだけあって、やっぱいいイヤホンだと思います。

  • 低音が重たくて耳が疲れる
  • どちらかというと明瞭なサウンドが好き

そんな方にはオススメできるイヤフォンです。

 

僕にとっては安い買い物ではないのですが、

ずっと愛用したいと思える本当に良い製品

逸品です。

 

2018.2.11追記

今もこのイヤフォンは常に持ち歩いていますが、基本的にスピーカーは派なのであまり使ってません。深夜に机の上にポンと置いてあるこの安いイヤフォンばかり使ってます。たぶん音の好みが変わって、低音強めのほうが好きになったからというのもありますが、、。年齢、時期によって音の好みって変わりますね。