空の巣症候群
最近知った言葉です。
私が45歳くらいの頃から感じ始めた虚空な気持ち。子どもたちが親とは出かけず友達とばかり遊びに行くようになってから感じる寂しいようなもやもやした気持ち。
これを表すのにちょうど合ってる言葉だと思ったのですが、調べてみると女性専用の言葉みたいだった。
空の巣症候群という言葉
空の巣症候群(からのすしょうこうぐん、Empty nest syndrome)は、子どもが家を出たり結婚したりしたときに、多くの女性が感じる憂うつで不安になる苦しみの一般的な信念を表す言葉である。子育てが終わり、子供が家を巣立っていったあたりからこの症状が出てくることが多いためこのように呼ばれる。
燃え尽き症候群、五月病などとも似通ったもの。子供が自立し、夫は仕事で忙しく構ってくれず、夫婦生活もないに等しくなり、涙もろくなり、夫の定年が近いというと、退職、即離婚といった方に展開していくこともある。
空の巣症候群と症状
子供が育ち、結婚や独り立ちを迎え家を出た際に多くの女性が感じる不安、寂しさ、苦しみ、憂鬱、などを表す言葉。
症状は
- 寂しさ
- 不安感
- 焦燥感
- うつ傾向
- 不眠
- 自分に自信が持てなくなる
- 食欲低下
- 虚無感(むなしさ)
- 目的の喪失感
- 胸苦しさ
- 疲労感
- 心配
- 動悸
- ストレス
- イライラする
一般的には子供が家を巣立っていたあたりからこの症状が出ることが多い。
更年期障害と似てる感じもします。
この症状が出る頃に起きる人生の出来事
- 夫は仕事で忙しく向き合う時間が少ない
- 夫婦生活もない(セックスレス)
- 夫婦ともに体力低下で涙もろくなる
- 夫の定年が近づき将来に不安を感じる
こういった人生のイベントや肉体的老化も重なるタイミングなので言葉に表しにくい寂しさのような不安と向き合う時期があります。
このタイミングで夫が退職すると同時に即離婚という事例もあるようです。
似た症状として
空の巣症候群の症状と似たものとして
- 燃え尽き症候群
- 5月病
などがあるといわれています。
躁鬱ほど激しいものではないが、憂鬱。
そんな感じの心になる状態。
私の場合 49歳 男
自身の仕事で燃え尽きたという感情はない
しかしながら、
長男が高校入学して半年経過したころから、子どもたちも揃った家族4人で過ごせる時間が少なくなり、なんとも言えない寂しさ、憂鬱、悲しみのようなものが深く襲いかかってきました。
同時期に小学校5年だった長女が友達優先で外出するようになったのも原因ではないかと感じています。
- 小さい頃からいつも家族4人で出かける
- 小さい頃から家族揃ったとき以外は外泊しない
とにかく妻や子どもたちが大好きなのでそんなライフスタイルがあった。
しかし、子どもたちもそれぞれ成長し大人になっていく。
ライフスタイルが変わっていく
子供が育てばライフスタイルが変わっていく。
長男が小学校6年になった頃から予想していた現実でもあります。
息子が6年になったころから土曜、日曜でも友達と遊ぶ約束したり、家族4人揃う確率がだんだん減っていった。中学生になり、さらに息子が一緒に出かける回数が減る。
そして数年後
妹(長女)のほうも友達優先で土日に出かけるようになる。
私は妻が大好きなので夫婦二人でも幸せではあるのですが、どこか寂しさが消えない。
どうしようもなく寂しさが抜けない。
今までの子どもたちも揃った4人での外出や食事が一番の楽しみだったのでまだ同居しているにもかかわらず空の巣症候群といえるくらいの空虚で不安でさみしげな気持ちに襲われています。
50歳からの生活を考える
私は数年前からこのような空の巣症候群に似た気持ちを抱えて生活しています。
決してうつ病とかそんな危ない状態ではありません。
ただただ、週末の天気のいい休日に妻へ尋ねる
「今日は子どもたちはバイトか?クラブ活動か?」
この妻への質問に返ってくる答えは知っている。
今日も子どもたちは二人とも家にはいない。
こんな感じなので、毎週末には少なからず寂しい気分にはなるが、今は妻がまだ元気なので一緒に散歩したりするとで、気分転換し今後の50歳からの休日や余暇の過ごし方を考えたりしている次第です。
しかし、
- いずれ、息子が結婚し家を出る
- いずれ、息子が就職し家を出る
そんなタイミングが来たら
- 母性が非常に強い妻ゆえに
- 息子へ強い愛を持つ母ゆえに
今の私が感じている寂しさや虚空感をはるかにしのぐ「空の巣感」が彼女を襲うのかもしれない。
やはり、本物の空の巣症候群は女性だけのものなのかもしれないが、男性は早い段階で将来に見切りがつくぶん、女性より数年早く、空の巣症候群のような感覚に陥るのかもしれない。
やはり、さらに年齢を重ねてからくる女性の空の巣症候群のほうが辛いのかもしれません。
私は男ですが、なんとなくそう思います。
辛い時に読んでください
訳もなく悲しくなったり、涙が止まらなかったり。感情をコントロールできず、落ち込むことが多くなりました。病気、巣立ち、介護。
これは脳が疲れてるんだ、休もう。今日は早く寝よう。と思いました。
共感できることも多く、少し気持ちがらくになりました。おすすめです。
更年期障害とまでハッキリ診断されるでもなく、
うつ病というほどヒドくもない、
「もやもやしたあの感じ」をはっきりと共有できて嬉しかった。
50歳前からのココカラ手帖 (Sanctuary books)