自宅のオーディオ環境はほぼ完成してるので手を付けるところが無いほど満足いく音質を手に入れた。
しかし、別の部屋で新たにオーディオ機器を置くと、その部屋の音響特性が原因で同じ機器を使っても同じように音が聞こえてこない。
これは空気振動によって音が鼓膜へ到達するまでの物理特性でございます。
なんとか新しい部屋(事務所)でも部屋に合わせたいい音出したい!
というオーディオマニアな悩みに現在犯されております。
2年後のレビューはこちら
(だいぶ意見が変わってしまいました)
オーディオ沼に浸かって早10ヶ月。
それなりに好みの音が出ない原因などはすぐに予測できるようにはなってる。
しかし、、好みの音を出したいからといて高価な部品や製品を購入するわけにはいかない。
買いたいものがあっても買うための先立つモノが不足したり。。
これも物理的な特性なのであります。
で、
- ワンルームマンション広さ5畳
- 室内の置物が少なくかなりライブな音響特性
- 壁が薄い、うっすーい部屋
- とりあえずデスクトップ環境
こんな環境の部屋なので
- 重低音を抑えつつ低音楽器の音をくっきりゴキゴキ出したい。。
- 金管楽器のブキョーッ!とかラッパの破裂音まで再現したい。。
- ボーカルが前に飛び出すような臨場感が欲しい。。
と普段の高能率スピーカーに慣れた耳を満足させるべく
「いかに好みの音を出すか?」悩み続けている次第です。
で、小型スピーカーでそういうのできるのかどうか?
よくわからないので、単純に製品のスペック表記で能率が高いスピーカーを一度浸かってみることに。
そこでみつけたのがアクティブスピーカーのTANNOY REVEAL 402です。
価格コムで能率別で調べたところ、この小型サイズでは考えられないほどの能率101dbと表記がありました。
気に入ったスペックを一部抜粋しますと
- 再生周波数帯域:56~48 kHz
- 最大出力音圧レベル:101 dB
- 寸法(H x W x D):240 x 147 x 212 mm(H x W x D)
- LF/ミッドレンジ・ドライバー:4インチ(100 mm)
- HFドライバー:3/4インチ(19 mm)ソフトドーム
- バイアンプ出力、RMS
- LF/ミッドレンジ:25 W
- HF:25 W
とあるので
再生帯域周波数はかなりワイドレンジ
能率はこのスペックではよくわからないけどかなり能率高い10センチユニットと思える。
サイズはバッチリ奥行き24センチ横幅15センチ以内高さはどうでもいい。
そして驚きのバイアンプ方式で低域4インチ用に25W、高域3/4インチ用に25Wのデジタルアンプが内蔵されている仕様。
これは期待できるだろうと、、
ポチった。
TANNOY REVEAL 402レビュー
Amazonで注文して翌日届いた大きな箱
Amazonとかネット販売での商品表記はペアじゃなく単品の表記もあるので注意。
ペアで2万5千円程度から入手可能。
ペアなのででかい箱に2個はいってる
TANNOY REVEAL 402の文字が出てきた。専用箱で梱包されている。
ああ、、これがオートグラフならどれだけ嬉しいことか。。と心中。
さらに内側に製品梱包の箱が。。
なかなか本体まで辿りつけない懇切丁寧な梱包。
さすが世界のTANNOYです。
やっと本体に巡り会えたのでしばらく見つめ合いました。
いいですね、2WAY
10センチメインユニットが美しいです。
横面にもTANNOYの文字が。。
手荷物とけっこう重いです。中にアンプや電流回路入ってるアクティブスピーカーなので仕方ない重さですが。。
指をひっかけるところがないので持ち上げるのはちょっとむずかしいです。
普通ならバスレフダクトに指突っ込んで軽く持ちあげれる重さですがダクトに指入らないし、どこにも持ちやす箇所がないので箱から取り出す際はめちゃ注意が必要。
ヘタすると購入直後にツイーター凹ます可能性高いです。
なかなかのコンパクトサイズ。
デスクトップ配置のイメージで並べて早速付属のケーブルで鳴らしてみた。
付属のケーブルは1台につき
電源ケーブル1本
ミニジャックステレオケーブル1本
なので2台購入すれば
1本のステレオケーブルミニジャックをiPhoneへ
もう1本をREVEAL402本体からもう一台のREVEAL402へ繋げば簡単にステレオ再生環境が出来上がります。
このあたりは普通のPC用スピーカーとかアクティブスピーカーペアと同じです。
iPhone経由で音を聞いた印象は
悪く無いです。
キレイな高音
すっきり美音系
低音はかなり出る
低音はかなり下まで伸びる
ボーカルなど中音は音離れがいい
各楽器がリアルに聞こえる
と、いいとこづくしです。
モニタースピーカーゆえ、音楽制作環境で必要な無駄な装飾なしに演奏とエフェクトの音をキッチリ出して耳まで届けるような仕様なんでしょう。
いい音かどうか?
と問われれば
かなりいい音するスピーカーだと一聴してわかります。
16センチの502よりもいい音してると感じる人がおおいはずです。
このツイーターでブースト機能使っても人によっては高域が不足すると感じるくらい低域のボリュームは大きく量感があり適度な締りを持って音全体を包み込む。
これに16センチウーファーついたら多分、、。
高音不足しすぎで残念に聞こえるかも。。
とはいえ、
このREVEALシリーズはドコ見てもレビューの評価高いし、ピュアオーディオ用に使ってもかなりハイレベルな音が聞けると思う。
実践現場にてレビュー
職場のデスクトップにあるUSB DAC TEAC UD-501へ接続する。
REVEALがXLRバランス入力とシールド(楽器繋ぐ奴)とステレオミニジャックの入力しかないのでとりあえずバランスで接続する。
高域は個人的な趣味で一聴して不足してるのですでにブーストスイッチON状態
バランス接続で左右独立して繋いだ。
オーディオ的に見るとUD-501が左右独立DACチップによるディスクリート構成なので、そこからのバランス接続となると
「どんだけS/N比高いねん。。」
と思ったりもしますが、個人的にはS/N比とかもはやどうでもよくてスピーカーユニットの性能とアンプと音源と部屋がどんだけマッチするかのほうが大事なのです。
では音出し
狭い5畳の部屋でライブ感バリバリゆえ低音が膨らみすぎるバスレフスピーカーでは聞けたもんじゃない環境です。
とにかく低音が出すぎないスピーカーをとヤマハNS10MMを導入したものの諸所不満があり、このREVEAL402にたどり着いた。
さて、
どんな音になるのかな?
スピーカーから出る音は上質そのもの
このスピーカーから出る音自体は本当に素晴らしいと思う。
超低域から超広域までかなりワイドレンジで音を再生するのでハイレゾ音源でも難なくカバーできる。
低音も膨らみすぎず小音量でも聞こえやすいので能率は本当に高いと感じる。
高音は澄み切った感じで本当にキレイ。
音質そのものだけ評価すれば数十万円するスピーカーより良い音してるかもしれない。
しかし個人的に不満が
不満があります。
構造上仕方ないかもですが、
ボリュームアッテネーターが本体背面にある。
左右独立で音量調整しないといけない
これ、非常にめんどくさいです。
LUXMANのDA-200みたいなアッテネーター搭載のプリアンプ機能付のDACなら使いやすいと思いますが、うちのUD-501はDAC専門機なのでプリは内蔵しておりません。
ゆえに音量調整は本体背面に手を伸ばして右音量合わせて、左音量合わせて、、と面倒くさい。
対策としてこういうの
これは別途欲しいアイテムではありますが、スペースの問題とアンプもある環境なのであえて外品のアッテネーターをいれたくない。
サイズも見た目も本来の音質も最高に素敵なのですが、どうもお気に入りのJAZZや生楽器の演奏を聞いてみると物足りないです。
普段能率100db超の高能率スピーカーでホーンから出る飛び出すような音に慣れているせいもあって物足りないです。
デスクトップでそこまで出すのは無理な音か?
ならばこれで十分かな。。
いまのところこれ以上の音を出せる気がしない。
と悩みは続きます。
でもREVEAL 402は本当にキレイな音が出るのでシーケンサーで作られた電子音楽とかポップスとかクラシックで音の分離を繊細に出して聴きたい人には向いてると思います。
自分は少し暴れるような音が好きなので物足りなく感じるだけです。
キレイな音が好きなら間違いないいいスピーカーです。
でも元気な音が好きなら悩むと思います。
- 現代的な音が好きな人にはウルトラマッチする。
- 古臭い昔の音が好きな人には残念。
あと正確な音を出したい人にはこれ以上ないモニタースピーカーですね。
これはそんなスピーカーです。
そして、
悩み解決へ一気に加速するスピーカーと出会いました。
そう、バックロードホーンです。
ホーンスピーカーの高能率な音が好きならこれしかない。
デスクトップにも気軽にホーンスピーカーの音質を持ち込める素晴らしいエンクロージャー。
たぶんこれでゴールまで一気に加速します。
狭い部屋でもデカいレガシースピーカーみたいな素晴らしい音質。
ユニットやエンクロージャー自体も今後選択の余地は他にもあるかもですが、はじめてのバックロードホーン。
あまりに元気な温かみのある音で最高に気に入りました。
自作できないのでこの完成品をしばらく使っていくと思います。
レビューは近々。
書きました。