
オーディオ機器に興味を持ってしまい、自分の好みの音を求めて、いろんな機種を買ったり、店舗へ視聴しに行ったりとしていくうちに、だんだん好みの音というのがわかってくる。
好みの音と、用途にあった音質を求めて買い替え沼にハマる。
前置き

なかなか行き着くゴールが見当たらないオーディオの沼ですが、自分の場合、スピーカーの音は高音から低音までそれぞれ鳴ってる楽器の音が分離してクッキリわかりやすいものが好きだ、ということがわかってます。
同時に、自分は寝転がって音楽聞くので、スピーカー正面ではなく、部屋全体にそのクッキリサウンドを表現できるオーディオシステムが理想です。
あと集合住宅(マンション住まい)で、低音アホみたいに出て音響を包み込むようなバスレフは思い切って使えないので、スピーカーの選択肢は限られてきます。
そういう状況で好みの音を求めて15年

いろいろ聴き漁っていったところ、FOSTEXの10センチフルレンジとかJBLのホーンツイーターが付属するスピーカーシステムなんかが好みであり用途に合わせやすいスピーカーでした。
JBLのでっかい12インチ15インチのウーファーシステムだと、ほぼ音量ゼロに近いレベルでしか使えないので、好きな音だけどウチでは絶対に使えないので苦労しました。
カリフォルニアサウンドを身近に感じたいのに使えない。
それで悩みつつもFOSTEXの小さいフルレンジがそれに近い高音強めで低音楽器がクリアに聞き取りやすくて好きでした。
でも、ずっと聞いてるとFE系は高音きつすぎて難聴気味になってしまいました。

今は8KHz以上は聞こえなくなってしまった。
耳の調子は悪いままですが、好みの音は求めてしまう。
中古で小さめのスピーカーを漁ってるうちに、
そういえば、定番で人気のスピーカー使ったこと無いなと考え始めた。
YAMAHA NS-10Mテンモニ、密閉型で余計なバスレフの低音が出ないから好みの音
そして、BOSE101MMにも興味を持ってしまった。
BOSE101MMのレビュー

誰もが評価する、カリフォルニアサウンド
ジャズや70年代R&Bを鳴らせばカラッと晴れ渡る高音域、高音楽器がカンカン、キンキン、かっちり鳴る。
低音はほとんど出てないのに、低音楽器の音はどこまで沈み込むウッドベースの音でも、しっかりクリック音を捉えて表現する。
クラシックは小音量でBGM的に鳴らしてるだけなので、低音(低周波数)は出てないはずなのに、16センチバスレフですら空振りするような低音ティンパニーの地響きのような超低音をかるーい音でその楽器の音をエッジを効かせて存在をわかりやすく聞かせてくれる。

下は100Hz以下はほとんど出てないのに、なぜか超低域の演奏そのものが聞こえてくる。
不思議なスピーカーです。
フルレンジスピーカーなのにメカニカル2ウェイと称する独自のネットワーク構造。
この不思議な構造も画期的すぎて感心します。
ユニットの開発段階からユニットの特性とスピーカーシステム全体が生み出す音を計算し尽くした驚異的なスピーカーです。
贅沢なフルレンジメカニズム、すごすぎる。
いまどきのバスレフのように無駄な低音が出すぎて、楽器の音を構成する倍音を無駄な低音が消し去るスピーカーでは絶対に聞き取れない、低音楽器のクリック音、
- ウッドベースの弦をバチン♪とはじくクリック音
- ティンパニーのズバン!と面をはじくクリック音
- バスドラのキック音をペタっ♪と表現する能力
- チェロの弦がギギっ♪と引っ搔かれる音の表現力
ぜんぶ聴こえる。
すごいです。
とんでもなく低い低音周波数の楽器音が低音でないスピーカーなのに、ちゃんと聞こえてくる
こういうの倍音による音の聴感というようですが、、
あ、これだ
めっちゃ好きな音だ。昔の音。。
昔のスピーカーにはこういう倍音が聞こえてくる物が主流だったのかもしれませんね。
今のスピーカーはヨーロッパ風なんだかしらんけど、低音バスレフで出しすぎて、ボーカルは引っ込んだ表現で楽器の個別の音は音の輪郭をなくしたものばかり。
それはそれで、温かみのようなものがあって好きなんだけど、刺激というものがない場合が多い。
自分は1980年代に青春時代を過ごしているので、当時耳にしやすかった音が好みのようです。
中古で買ったBOSE101MM
不思議なくらい、すべての楽器の音が聞こえる
音源ソースが持つ、楽曲内に参加する楽器や声が聞こえやすい。
レコーディング自体が曇り気味なマスタリングの楽曲でも、全体の各トラックが個別に聞き取りやすくなる。
いかにも1980年代の音質です。
BOSE101MMの思い出
自分が18歳から20歳くらいの頃、カフェバーでアルバイトしていた
その店はJAZZをBGMとして流している店で、店舗の天井に2箇所、BOSE101MMが鎮座していました。
当時は「おBOSEや!ええなあ」なんて思いながらBGMとして流れるサラ・ボーンや巨匠のピアノ演奏を自然と耳にしながらお客さんの注文きいたりサービス提供していた。
レジの下にDENONのアンプとCDプレイヤーがありリピードでCDが鳴り続けていました。

一定の時間が経過するとCDを入れ替えるのですが、そのCD交換の役目がレジ係の自分で、当時、JAZZに興味なかったもんだから、曲の終わりとかCDの終わりが全くわからず汗
CDのチェンジを2時間くらい放置したりとか、、
マスターに、「お前、CD入れ替えろゆうてるやろ!」と何度も言われる始末。
「あ、すんません」とCDを入れ替えるたびに、曲の初めの音だけはすごく耳に入ってくる。
普段は小音量、店のBGMとして、客の会話や、お酒を飲む時間を邪魔しないよう、店内の騒音に紛れつつも、軽く耳にすり寄ってくるようなBGMの音量。
そんな優しい音を出すのが店内に2基配備されたBOSE101MMです。
DENONのアンプと相性いいのか?よくわかりませんが、そんな店内にいる人々の耳をかるく触れていく程度の小さい音量で鳴らすBOSE101MMのサウンドですが、小さい音量なのに、流れる楽曲の細かな息遣いを感じさせる。
ときにピアノの巨匠ビル・エヴァンスのタッチを感じさせ、ときにはビリー・ホリデイの神通力のようなボーカルが湿り気をまとったエアコンの音に乗って店内の人々にその存在に気づかせるような。
BOSE101MMは今、使ってみてわかることですが、再生する楽曲のすべての楽器の音が分離して聞こえやすいです。聴覚が鈍ったこの50代の耳でも聞き分けれるくらい、楽曲の各トラックの録音サウンドがクッキリ別れて聞こえる。
1960年代のJAZZ録音なら、まるで当時の再生機器で聞いてるかのような雰囲気さえ感じる瞬間もある。
それくらい生々しい音を感じやすい。
JBLのレガシースピーカーのような低音は全く出ないし、いまどきのスピーカーのような超高音域も出ないスピーカーです。
スピーカーそのものが持つ再生レンジは狭い。
ナローレンジのスピーカーなのに、ワイドレンジで超高性能なスピーカーたちよりも、圧倒的に音楽の熱というか雰囲気を感じやすい。
BOSE101MMは不思議なスピーカーです。
BGM用として使われる理由に納得

このBOSE101MM、小音量で鳴らしても細かな音がそれぞれ聞こえやすく、日本の家屋で膨らみやすい嫌な低音周波数も出にくい、耳が痛くなるような100Hz周辺の低音も膨らんだりしません。
なので、聴き心地が良い。
音量を上げると、高音きつくて耳が痛いですが、もっと音量をあげると、不思議と出ないはずの低音が増えて、バスレフの能力を発揮したかのような音に変貌するときもあります。
このあたりは再生する楽曲次第ですが、大音量だとライブ会場のPAで使うスピーカーみたいな音に感じます。
小音量ではそんなPAでサウンドを保ちながら音楽の雰囲気だけを、聴く気に鳴った人だけが聞き取れるような音の出方。
BGMとはかくあるべき?
BGMとは人の耳にぎりぎり届くかどうかの音量が望ましい。
サービス精神の高い店舗では、顧客の会話のじゃまになるような音量は出さないようにする店も多い。そういう店では営業中ずっと音楽鳴らしていても、誰も耳が痛くなるようなことはない音量、会話やオーダーが聞き取りにくいような音量は出さない。それでも「鳴ってるな」と気づく時があり、
あ、なんかこの曲好き
みたいな瞬間が訪れたりするのがBGMというものだったりします。
そういう音量に対する気遣いと耳が疲れない音量で鳴らし続けるスピーカーとして100Hzあたりが強く出てしまう普通のバスレフスピーカーでは大事な音がぜんぜん聞こえないから、知らぬうちに音量上げてしまって耳が疲れやすいBGMとして流し続けてしまうことも少なくない。低音ばかり出て、ボーカルやメインの演奏が聞こえないスピーカーでは店内のいたるところへメインの音を届かせるなんて、至難の業です。
そんな難しいオーディオ技術なんて無視して、このスピーカー使って音出すだけで、店内にBGMとして、音楽を届ける、

流れる楽曲の大事な部分が聞こえやすいから、耳にした曲を誰もが認識できる、小さい音量なのに、その気になって耳を傾ければ認識できる。
そういう音を出せるのはこのBOSE101MMや校内放送なんかで使う壁掛けスピーカー(オープンバッフルや埋込型など)の特徴なのかも知れません。
どんなアンプで鳴らしても、余計な低音出ないので、聴き疲れしないし、きれいな音に聞こえやすい。
当時1990年代から2000年代、多くのカフェや飲食店の天井付近にはBOSE101MMが吊り下げられていました。
日本では多くの人がこのBOSE101MMから流れるJポップやR&B、JAZZなどを耳にしていたのではないでしょうか?
歴史上、もっとも日本人の耳に馴染んだスピーカーなのかもしれません。
いや、最も馴染んでるのは学校や公的施設、ショッピングモールに当たり前のように鎮座するTOAやJVCの壁掛けスピーカーかもしれませんが、それに近い存在といえるのがBOSE101MMなのかもしれませんが(笑)。
いろんなお店でBOSE101MMを採用した理由は、小音量でも聞き取りやすい楽曲再生をする特性と音量あげたときに性格変わるパワフルでハードな用途にも対応できる性能が理由の一つだったのかもしれませんね。
実際、エンクロージャも樹脂製で中古30年落ちでもまだまだ使い続けれそうなものばかり。ユニットも古びたものが多い中古市場でまだまだ使えるものばかり。
店舗で業務用として使うには、実はコスパの良い、超高音質な壁掛けスピーカーだったのかもしれません
オーディオマニアが使う、スピーカーの正面で耳の高さをツイーターに合わせて音楽を聴くというような使い方にはマッチしません。
室内、店舗内のどこで聞いても良い音に聞こえやすい特性をもつ、不思議なスピーカーです。
これが今の自分にとってとても大事な性能で、中古で自分で手にして鳴らしてみて気付いた、とんでもないモンスターな素晴らしいスピーカーだと気づいたわけです。
僕の視聴スタイルはこれですからね、

スチールラックの上の方において、寝転がって音楽を浴びるように聴く
これが自分の変わらないスタイルなのでw
スピーカーユニットから下方、50度くらいの角度ですが、BOSE101MMが繰り出すサウンドは全ての楽器の音が非常にクリアで聞き取りやすい。
低音はぜんぜん足りないなけど、近隣に気を使わず、音量上げることができる水準の低音で、小音量で大好きなウッドベースやチェロの演奏がクッキリ聞こえてボワつかない。
どうしても低音欲しいときはバイアンプで20センチのウーファー2本を同時に半音量で鳴らすことで、近所迷惑にならず、ホーンサウンドのように中高域が張り出す音質へ持ち上げることもできる。
とても良いスピーカーです。
音楽視聴のリファレンスなどに使えるものではありませんが、気持ちよく、BGMとして流すには最高です。
ただし、自分が大好きなNHKラジオを流し続ける使い方にはマッチしません。
ラジオを流すといわゆるサ行が刺さるような音質です。高音がきつすぎる。
ラジオは20センチフルレンジで鳴らして、音楽noBGMはこのスピーカーで鳴らす。
今はそういう自分好みの使い方でBOSE101MMという至高のBGMスピーカーを愛用しています。
追記)
サブウーファー的に鳴らすことにしました
BOSE101MMにサブウーファー追加システム合計金額3万円台





