ヤフオクで落札したJBL LE-8Tが届きました。
本当に狭い部屋なので、搬入で一苦労^^;
60リットルくらいのエンクロージャーを
ヤフオクで発送する際はこれくらいの箱を使うんですね。
160サイズ×2個口で送料は4200円ほどでした。
今後のために覚えておこう^^
JBL LE-8T with JBL 075ホーン 進工舎エンクロージャー クロスオーバーJBL N2400
入手したスピーカーです。
箱はサンスイのSP-LE8Tとほぼほぼ似たサイズ
ここにフルレンジの銘機LE-8Tと
ホーンツイーターの銘機075を2ウェイで組み上げ
大人気N2400でネットワークしたシステム
見た目はボロいですが今やプレミアム化した
往年のJBLの人気アイテムが3つも揃い踏みの豪華スピーカーです。
- フルレンジユニット:JBL LE-8T
- ツイーター:JBL 075
- ネットワーク:JBL N2400
- エンクロージャー:進工舎
- 外形寸法:W357×H595×D297mm
- 重量:約18kg
約61リットルのエンクロージャーです。
進工舎 エンクロージャーこれですね。
たまたまヤフオクで見つけた
スペシャルな組み合わせのスピーカーシステムです
ずっと欲しかったJBL075がセットで組まれたシステム
そこに憧れのLE-8Tが組み合わさって
進工舎 エンクロージャーに収まったスピーカー
まさにJBLサウンドなシステムです。
エッジは黒いのでゴムかな?
押したら弾力あるが分厚いゴムなのか?
しっかり感というか押しに強いコシのあるエッジです。
ホーンスピーカーの075
カビというかマダラ模様ですが
軽く磨けば光そうな感じです。
狭い部屋での設置
120センチ幅のスチールラックに配置しました。
JBL43xx系のスピーカーエンクロージャーと全く同じサイズのエンクロージャーです。
うちではこの配置が限界。
周波数を測定
アプリでこの部屋での鳴り方を見てみた。
80Hzから100Hzあたりが異様に強い
このせいで
低音楽器がボコン!と鳴るシーンが多い。
あかん、部屋狭すぎるとなる痛い低音の発し方です。
これはうちの部屋の定在波の問題なんですよね。。
どのスピーカー鳴らしてもこうなる(T_T)
周波数テストはこの動画使ってます
計測はこのアプリです
e-scope3in1
ユニットの鳴り方は実際に使う部屋で計測して
いろいろ経験していくと音を合わせやすいですよ
とりあえず、音質レビューは後まわし
古いスピーカーなので、ユニットと箱を個別に見ていく。
LE-8T2個の状態
このエンクロージャーへの取り付けはこの当時のJBLでおなじみインチネジ
電動ドライバーでギュインと開け締めしても問題ない
便利な取り付けです。
ケーブルの色的にはJBL純正っぽい緑と黒の内部配線
075とLE8TとN2400の組み合わせはプロ用のシステムで似たようなのがあったみたいですが、
これはサンスイの製品だと思うけど、どういう型番なのか?不明。
とはいえついてるパーツはすべて専用設計と思えるほど
正確なボルト穴の位置です。
自作スピーカーではなく
たぶんちゃんとした製品だと思う。
片方のLE-8Tはコイル交換と書かれたシールがはられていた。
3Hz~20Hz周波数テストでユニットを大きくゆっくり揺らすと
こちらのユニットはガサゴソと大きな音を立てていた。
低域の再生テストはこの動画使うといいですよ
10センチや8センチでも音量上げれば十分3Hzから音出ます。
(20センチクラスになると地響き出るのでご注意を)
とりあえず片側だけ
ボイスコイルが若干こすれているっぽい。
高音域ではその異音も出ないので
通常視聴では全く問題なし
そのまま使う。
一方の正常なボイスコイルのLE-8Tと比較すると
こちらのボイスコイル交換歴あるほうのユニットは音圧が若干低いかも(~1db未満?)
ちなみにもう一方は
断線修理というシールがはられている。
製造から数十年。。
いろいろ治しながら
今も現役で音楽を鳴らし続けてきたんですね。。
感慨深いスーパーユニットです^^
どちらもアルニコマグネット使用
今となっては貴重なコバルトを原材料としたマグネットです。
こっちがボイスコイル交換してるほうのシリアル
製造が新しい?
バックプレート?のもの
こちらは古いJBLユニットのバックプレート
なので、製造年度はだいぶ違う
075の内部配線
内部配線はN2400を介して
クロスオーバーは2400Hz
音質レビューは別途しますが、
意外と2400Hzのクロスオーバーは良い感じです。
箱内いっぱいにグラスウールが敷き詰められていた。
状態はいい、ニオイもなくきれいで良かった^^
075の取り付けはエンクロージャー内部からインチネジで
直接075の外側フレームへねじ込むもの。
ネジ穴の位置が寸分たりともずれてない精巧なエンクロージャーの仕上げ
さらにウレタン?の白いパッキンまで装着されている
メーカーの製品並の仕上げです。
075はぱっと見た感じ
裏のプレートは外した形跡はない
音も問題なく出ている
能率高すぎるのでN2400でのカットとアッテネーターの調整でマッチングしやすい。
サンスイのエンクロージャー
SP-LE8Tのエンクロージャーと同じ用にフロントバッフル横
木製の枠がきれいに一周配置されている。
バスレフポートもLE-8Tと同じくらいの太さと長さ
サランネットを固定するマジックテープ部
付属のサランネットはサンスイの木目のものではないが
指で取り外しが難しいくらいのジャストフィットのものがついてる
行き渡りオーナーが変わる中で
どこかの誰かが
なんかのユニットを取り付けたのか
4箇所に木ネジの後がある。
あとで埋めて塗装できたらな、と思う。
ネジ穴は鬼目ナット使用なので使いやすいです。
音を聞いてみたレビュー
とりあえず、N2400をスルーして
LE-8Tへ直結でフルレンジとして聴いてみた。
音質はYouTubeなどで空気録音された映像のものと同じ。
変な歪音もなく、軽快な低音楽器の音、
輪郭がクリアでハッキリしたベース音やドラム楽器の音が
JBLサウンドそのものです。
こんな床置きに近い状態で
さらに上から見下ろすような視聴ポジション
なので、音質は低音が100Hzあたりの立ち上がりが目立ち
楽曲ソースによっては低音がキツすぎて
階下に迷惑かかってるのでは?と思えるほど。
音量は小さくともかなりの低音が出るエンクロージャーとLE-8T
※低音キツイので、ピアノ用防音マットを敷いたり、バスレフポート塞いだり、いろいろ試したが、やはりバスレフポートは開放してるほうが響きのある良い音質になる。
N2400経由のツイーター075あり、なし
とりあえず、LE-8T直鳴らしと、
N2400経由のクロスオーバーでの075との2ウェイで周波数見てみた
こちらはLE-8T単体
フルレンジでの周波数特性
100Hzあたりが部屋の影響で盛り上がり過ぎですが
全体的にはフラット
自分は8KHz以上は聞こえないので
この周波数特性は非常に理想的な仕上がり
さすが名器といわれるLE-8T
こんな狭い部屋の小音量(ボリューム-60db 9時位置くらい)でも非常にバランスの良い鳴り方をしてくれますね。
つづいて
こちらがツイーターをつないで2ウェイにした状態
N2400アッテネーターでは数字の2くらいで調整したところ
なぜかネットワークを介すると300Hzにあるディップがなくなったり不思議なものです。
ツイーターつけてもアッテネーターの絞り加減で
超高音域は抑えれるのでこのシステムはなかなかスグレモノかも。
純A級LUXMAN L-590AXで鳴らした
床置きに近いラックの最下段での計測。
生活音だらけの定在波が大きく影響する部屋での測定です。
音量は小さいです。
アンプとの相性
LUXMANで鳴らすとイマイチ低音がピリッとしない。
パワーが無いA級なので仕方ないが
D級のTEAC AX501で鳴らすと
LE-8Tフルレンジ状態
こちらのほうが、いわゆるLE-8Tらしい音だと思いました。
YouTubeあたりにアップされてるものと同じ用に女性ボーカルは太い
ウッドベースが軽くクリアな輪郭とともに深く沈み込む
まさにJAZZスペシャルなスピーカーの音質。
周波数にところどころ凹みや膨らみがあるので
このいびつな特性がこのスピーカーの特徴のか
古く、エッジが硬いなど、この個体の特徴が混在しての結果ですが
フラット特性でかまぼこに近い
いい音です。
音質は小さいです
LE-8T 075 N2400による2ウェイ状態
こっちもフルレンジと変わらないくらいにN2400で075の鳴りを絞っている。
とはいえ、ツイーターの音が2400Hzから上で担当となると
音質は非常に上質な今どきのスピーカーみたいな毛色を見せるところもある。
古い録音のJAZZや、室内楽でのチェロ演奏録音でのブリブリしたエッジ感のある低音はそのままに、空気感のある中高域の女性ボーカルなどの録音時の空気的付帯音がよく聞こえる。
LE-8Tは単体でもツイーターつけても色濃くLE-8Tの個性が出る
ツイーターつけると設置しにくい部屋でも音の特性を調整しやすくなるというメリットがあるだけで、特に大きな音の変化は無いように感じる。
狭い部屋で小音量で鳴らすならツイーターありのほうが、少し離れた視聴距離(1メートルくらい)でもすべての音の分離を聞き取りやすい。ツイーターなしのフルレンジ状態では小音量だと低音がキツすぎて細かい音は聞こえないわりに、部屋の外でも大きく音がもれていた。
ツイーターあると狭い部屋での小音量視聴で非常にメリットがある感じです。
設定場所を変えてみた
床に近い設置で
椅子に座って視聴してると低音が強すぎてボン付きのある音質に感じる。
しかし、高い位置に配置して見上げるような視聴ポジションでは低音のボン付きは感じにくい。
視聴位置で音の聞こえ方というのは変わりやすいので、この部屋ではこんな感じで使おうかなと
今のところは考えている。
そもそも、真正面でステレオで聴くわけでもなく
写真のとおり
自分から見て斜め左上に配置
この状態でBGM用として使う、耳の疲れにくい良い音のスピーカー
そういう存在なので、
あんまり細かいことは気にしていない。
ただこのLE-8Tというスピーカー
JAZZ、チェロだけでなくわりと大きな編成の交響曲なども見事に音の分離がいい。
いい感じです。
マッチングのいい楽曲
AppleMusicならこのあたり
ピュアJAZZを鳴らしていたら24時間ずっと
このスピーカーほどマッチング良いスピーカーは無いと思えるほど
いい響きを部屋へ広げてくれます。
古い50年代、60年代のJAZZ、小編成ユニットのJAZZ
このあたりの音質はさすがです、
これぞJBLサウンド
新しいスピーカーには無い、エネルギッシュな鳴り
このスピーカーには深い魅力があります。
また女性ボーカルがいいと評判ですが
ややハスキーで太い声質の女性ボーカリストの楽曲は本当に素敵な鳴りっぷりです
ギラ・ジルカのギラ山ジル子
少し音量上げぎみで聞けば
かなりマッチしてます。
シルエット・ロマンスいいわあ、、
泣けるレベル(T_T)
さらに、
特にこのスピーカーならではの音
が感じ取れるのがこういう
サックスとドラムのソロ演奏パートがある曲
乾いたドラムサウンドが響き
テナーサックスの「バフっ!」と響く下品ともいえるほどの迫力サウンド
たまらんですね^^
St. Thomas by SONNY ROLLINS
大きいので設置場所が無い部屋ではうまく鳴らせないかもしれませんが、
こういう高い位置への配置なら、
それっぽい音を手軽に鳴らせる。
また追って
このスピーカーとのオーディオ生活をブログに残していこうと思います^^
古いJBLスピーカーへのケーブル接続はこのピンケーブルが役立ちますね
いろいろ聴き続けた結果
このN2400のアッテネーターを極小音量にすることで
非常にバランスのとれた音質になりました。
ダイヤルの数字1よりもかなり絞って丁度いいレベル。
LE8Tとツイーターの能率の差を考えるとツイーターは小音量でつなぐのがベスト
低音から高音までバランスがとれ、中高音が際立つJBLサウンド
各楽器の音離れがよく空間表現がリアルに近い
そんな音質です。
狭い部屋で小音量でこの音質、、
素晴らしい。