どうしても30センチウーファーついたスピーカーが欲しくて家電量販店でJBLの4312D、4319あたりを何度も音出ししてもらってたけど、どうも音が気に入らなくて家に持ち帰ってもエージングで相当苦労しそうな気がした。4312シリーズの30センチウーファーがフルレンジで鳴るのが好きなのでやっぱ新しいの買うよりすでに十分エージングされた中古買うほうが楽ちんかなとヤフオクでポチった。
JBL4312B MKⅡ
1998年の発売なんで15年もの。4311Aとかアルニコ使ったモデルも考えたけど基本的に古くなってて音は同じようなもの、コーンとかエッジはたいがい硬化してるしアッテネーター使えば音の差なんてものはほとんど無くなるもんで。。まあ多少は違うんだろうけどそのへんは気にしない。ワイドレンジ化して残念になった4312Eという最新モデルがイマイチだったんで古いやつから物色してみた。
まあまあ綺麗なウーファーユニット2213H
ホワイトニングされた感じもなく、やや黄ばんでる。
そのうち自分でメンテしたかったのでちょうどいい。
エッジもいい感じで柔らかいけどエッジのリブの一番外側が大きい音じゃないと動かない。一般家庭で使われてきたんだろうな、、と想像。エッジがヤれてない。
とりあえず適当に音楽鳴らしてみる。
13センチや16センチのブックシェルフでは音は出てても輪郭出せない領域をしっかりと出してくれる30センチウーファーと12センチスコーカー。やっぱいい感じにつながってる。アッテネーター中域、広域ともゼロ(オフ)にしてみると30センチのフルレンジスピーカーに早変わり。
妙に定位が良かったりするので面白い。
とりあえず過去に誰がどこで使ってたかわからないのでバスレフダクトから高熱を送り込んでみる。
シロアリとか虫がいたら嫌なのでww
けっこう熱くなるまで3分くらい加熱してやった。
するとなぜか中音域が分厚くなったような気がした。。気のせいか。。
というか、シリアルナンバーが左右で違ってた。
虫はいなかったみたいなので安心して各ユニットのチェックへ
とりあえず分解チェック
ユニットはずし
インピーダンス書いてないけど、、
4312B MK2がいい感じの音がする理由の一つスコーカーのクローズドバックチャンバー
グラスウール?エンクロージャーからの音やスコーカーの逆位相を吸収する仕組み。そこそこ容量あるので12センチユニットからの低音もそこそこ出てる。
チャンバー外部にはボコボコした塗装で音の吸収を塞ぐ下降がされていて面白い。
超高音域を再生するツイーター035T
経年劣化で若干金属カビ。
ふけば取れるが特に気にしない。
ツイーター装着部分の密閉材がかなり古くなってる。まあ、当面このままの音を聞いてみる。
バスレフダクトにも一応消音材まいてる。
エンクロージャー内は天板以外は3センチ厚くらいの消音材が全面に張り付いてる。
反対側のツイーター
同じ035Tでも若干型番が違う。
まあJBLの4312なんで持ち主はたいがいじってると想定してるので問題なし。
普通に音は出てる。
ウーファーは重たいので後日チェックすることにする。
メインシステムの予備アンプ、真空管300B採用のModel8をとりはずし
AV用モニタースピーカーへ
中域が分厚いスピーカーなのでYoutubeとかHulu見るのにちょうどいい
ソフトンModel8で十分爆音出せる。
映画見るならサブウーファーあったほうがいいかもと思えるシーンもあるけど、ほとんどウーファーいらず。2本で低音から高音までしっかり表現OK.
JBL4312=ロック&Jazz
ということでロックなんかも聞いてみるとディストーションギターや楽曲のバッキングギターがよく聞こえてリズミカルでカッコイイ。このあたりが最近の英国製スピーカーなんかと全く真逆の性格。
4312シリーズは青春時代の音を出すスピーカーだと感じる
60年代、70年代のJAZZにやはりかなりいい。
優しく弾いたウッドベースや控えめに録音されたウッドベースがしっかりと各楽器おミックスされて聞こえる
フルレンジ30センチウーファーと中高音ユニットの音かぶせがかなり効果的な様子。
いい音圧でJAZZを楽しめる。
アッテネーターの調整は一旦30センチフルレンジのみ音出し。
つまりゼロにしてからあげていく感じ、
うちの場合AVエリアは6畳程度のスクエアになってるのでアッテネーターはスコーカー2,ツイーター3くらいがちょうどいい感じ。
最初は中音5高音5にしてたけど壁際で5まであげると中低音(300Hz)あたりに付帯する高音域がかぶりすぎてかなり歪みが起きる。
周波数測定してフラットに音出し出来るのがアッテネーター2.3くらいだった。
実際に聞いてても低音から高音までフラットで気持ちいい。
こっちのエリアにはいTunes接続機器が無いのでBluetoothレシーバーを真空管へ直結。
若干音のデータは削がれる感じだけどスピーカーの音圧があるので全く気にならないレベル。
いいレシーバーだと思う。
55インチVIERAの横に置くとジャストサイズ
Huluでライブ映像なんかを見てみるが、、。
Hulu自体が映画は2chでいい音出るけどライブはイマイチだった。
70年代の音=JAZZ、フュージョン、ロック
このあたりにベストなスピーカーが当時大人気だったJBL4312シリーズ。
もともとはプロ用のモニタースピーカーだったが一般向けに出されたのがこのあたりの4312Bあたりもモデル。
プロ用とくらべてもそんなに音の違いはない。
アルニコとか使ってるマグネット素材で値打ち出してる文化があるけど、
セッティング次第でおんなじ音になるだろうし。。と思ってこれにした。
かなり4311Aと迷ったけど、さすがに劣化からのフルレストア品しかないので自分でメンテする楽しみがないし。
専用のスピーカー台。
以前サブウーファーのSW300をジャストサイズで載せてたもの。
引き出しには目一杯吸音材いれてるので階下への音振動の影響を考えた消音重視のスピーカー台として活躍
キャスター付きなのでピュアオーディオエリアに移動してる状態。
テレビ、映画用のモニタースピーカーとして使う予定だけど、普段良く聞くJAZZ、フュージョン、アコースティックなんかで中音域が聴きやすく低音にかなりしっかりとした輪郭が出るので当分ニアサイドでこの4312Bmk2を使っていこうと思う。
とにかく懐かしい音がする。
CM5が苦手にしてる60年代~70年代ロック(ジミ・ヘンドリックス、レッド・ツェッペリンあたり)がめちゃ渋く元気に鳴るスピーカー。
あとCM5のアニソン系、ポップス系でボーカル弱いとこをこっちは全く問題なくボーカルギンギンに前に出してくれる。
めちゃめちゃ美しい音を出すB&W CM5とガサツだけど元気で聴きやすいJBL4312B mk2。
しばらくこのコンビネーションで使い分けてみようと思う。
ヤマハA-S1000でボリューム10時位置が限界だからスピーカーの実力は出し切れない環境だけどBGM用にどちらも捨てがたい良さがある。
ソフトンのアンプが定位置から移動したので何か置きたいなあ。。